道に迷い、悩み、なんども、この苦しさから逃げ出したいと
眠れぬ夜をいくつも過ごしていた頃、
師匠に降りてきた神さまから告げられたのは
違えるな(たがえるな)。
と、ひと言。ひと言のみをおっしゃられた。
それは、道をまちがえるなであったり、
約束したことを守れ
であったり、迷い、道から外れそうなときの警告であったり、
と、さまざまな意味で、いろいろな時にそう、おっしゃられた。
今、おもえば、なんと、自分は守られていることだろうか
と、感謝にたえない。
今はもう、聞くことのないこのことば。
自分との約束を違えることのない自分でいられるのは、
この世界の在るがまま
宇宙の流れに乗って、生きていられているからと、
導きに感じ入って、日々を過ごしている。
自分との約束が守れないのは、本当に自分が求めているものでは
なく、なんとなく、ひとから聞いて、少しその気になったけれども、
やっぱりやめたいと思うからだ。
自分との約束は、自分という、存在の原点である。
だから、誰も、約束は知らない。けれども、強く決めていたことへは、
どんなに、遠回りをしてでも、時間がかかろうとも、約束は守られる。
そうして、ひたすらに続けていれば、整いはすすみ、自然流れ始め、
周囲も自分に協力的になる。つなかりがひろがりはじめるのだ。
あなたたちには目に見えなかったつながりというものを、
実際に目にする瞬間がやってくる。