前回の話で、嘘をつくことは、よくあることじゃないか、
と、お考えの方もいるだろう。
誰でも、していることだから、構わないんじゃないか、
などと、思われるかもしれないが、
それは、それで、構わない。
そう、思う瞬間が、今のあなたを作っているのだ。
ただ、嘘をつくことで生ずる歪みが、あなたに
不調和なあなたを形成していく、それだけのことだから。
不調和なあなたが選択することから、さらなる不調和が
形成され、連鎖していく。
それは、周囲に影響をあたえる。
不調和を放つ人のまわりには、不調和を放つ人のみが
集う。
それもまた、必要なことなのだ。
孤独を恐れるあまり、集団を形成する。
その引き寄せるもととなっているのが、不調和という、
同等のもの、というだけのことだ。
これは、逆もありだ。
調和するひとのまわりには、調和するひとが集う。
調和を奏でる。
ささいな選択の積み重ねに見えて、結果と言う、今のあなた
は、どうだろう。
どんな困難も、勇気を持って臨めば、たやすく事は運び、
意に介さずとも、楽々と、こなしていける。
困難を迂回していけば、また、同じようなめぐり合わせが
やってきて、あなたは、混乱する。
一度もしたことがないことに、あなたは、怖れ、
また、その怖れが怖れを連れてくる。
少し、がんばって挑戦してみれば、
なんのことはなかったな、と、すぐに安堵する。
そんなことの積み重ねが、今のあなたを作り、
今のあなたの判断基準を作っている。