![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/ed/87bfffb3d5bd5964e01a8dd7cedc6993.jpg)
ラベルには 「ノボタン コートダジュール」とありましたが、私は 「シコンノボタン」ではないかと思いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/37/aa9f3110e61f470f1654b2e734c0fac9.jpg)
「園芸種でノボタンと呼ばれるものにはノボタン科(Melastomataceae)のノボタン属 (Melastoma) のMelastoma candidum とシコンノボタン属[ティボウキナ属] (Tibouchina) のTibouchina urvilleanaがある。この両種を混同してノボタンと呼んでいることが多い」(三河の植物観察「シコンノボタン・コートダジュール 紫紺野牡丹」)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/6d/8bb3563a4d5601840b30346364940962.jpg)
では、目で見て はっきりわかる違いはどこにあるのでしょうか?
俗に シベの色が違うという説があります。
「ノボタンとシコンノボタンの違いは、シコンノボタンの葯が紫色に対して、ノボタンの葯は黄色です。」
この説によると、画像のシベは白っぽいので、どちらでもないということになってしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/ec/3162bdc355b0601b50b67a2ee7831b4f.jpg)
先ほどの 三河の植物観察「シコンノボタン・コートダジュール」の説明には こうあります:
「園芸種のほとんどがシコンノボタン系統のものであり、ハイブリッドもある。写真はよく見られる品種のコートダシュールであり、葉や花がやや小さく、雄しべや雌しべが白色になる。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/6e/02/b8d4412b59102dd1024fe8d9b5d704b1_s.jpg)
シコンノボタン・コートダジュール 雄しべ(三河植物観察より)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/dd/72bb0fe4848105f3cf199f64228eec7b.jpg)
シコンノボタンのおしべは紫だとする説はwiki もそうでした。
「流通上はノボタンとシコンノボタンが混同されているが、ノボタンは短いオシベが黄色で長いオシベは紫色、シコンノボタンは長短のオシベが共に紫色である。」(wiki 「シコンノボタン」)
wikiが言ってるシコンノボタンの雄しべとは多分こんな雄しべのことでしょう ↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4b/fd/e7c6b467073fd6666a70e27a78d64a42_s.jpg)
シコンノボタン おしべ(ヤサシイエンゲイ)
でも 画像のおしべは 黄色でも紫色でもなく、白っぽい色としか見えないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/70/28b74d60d9b339aa4b3de582c7da0713.jpg)
「雄しべははっきり不等長、5長、5短。花糸はモーブ色(藤色)、短毛がある。葯は長さ約1.5㎝、紫色、細く、曲がり、カールすることもあり、先の孔から裂開する。」(三河の植物観察「シコンノボタン・コートダジュール 紫紺野牡丹」)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/d5/bb0560a5c99f2716331972057316b44e.jpg)
ということで、どうも 雄しべの色では分別不可能のようです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/09/4697bd742c1f01639e9489123b732111.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/39/a59e7ed3a1e1dadf4dbb7491ee17606e.jpg)
先ほどのヤサシイエンゲイの説明には シコンノボタンの葉についてこんな記述がありました:
「葉は先端の尖ったタマゴ型で縦方向にくっきりと数本の葉脈が走ります。葉の表面にはビロードのような柔らかい毛が生えます。」
でも、これがノボタンとの区別にはならないようですね。ノボタンの葉も同じような葉をしていますから。