新型コロナウイルスの感染拡大を受け、京都市交通局は14日、市バスと市営地下鉄の一部路線を20日から減便や運休すると発表した。
市バスで減便するのは、観光客向けの急行系統100、101、102、105、106、110、111の全7系統で、始発から午前8時半までの通勤時間帯を除きダイヤを半減させる。市中心部と左京区岡崎地区を結ぶ「京都岡崎ループ」も間引き運転する。
終電帰りの人向けの「深夜バス」4系統や、午後8時以降に河原町三条や祇園などの繁華街から京都駅に向かう「よるバス」は運休する。
地下鉄では、毎週金曜日に終電を30分延長している「コトキン・ライナー」を休止する。
同局によると、政府が7都府県に緊急事態宣言を発令してから最初の日曜日だった12日、全路線の乗客数は昨年同時期に比べ、市バスが平均70%、地下鉄が78%減少したという。
この日、中京区の市役所であった市対策本部会議で、山本耕治局長は「(運行を続ければ市が)夜の飲食や観光を奨励するかのように受け取られる可能性があり、休止すべきと判断した」と述べた。これら以外の系統や路線は通常通り運行する。
京都新聞