2024/12/16 読売新聞オンライン
厳しい寒さの中、一斉にスタートするランナーたち(三田市で)
師走の風物詩「第36回三田国際マスターズマラソン」(実行委員会など主催、読売新聞社、読売テレビ、報知新聞社特別後援)が15日、三田市で開かれた。全国各地からハーフマラソン(21・0975キロ)とファンラン(2キロ)にエントリーした計3013人が、快晴の三田路を駆け抜けた。
市総合文化センター「郷の音ホール」駐車場で開かれた開会式では、田村克也市長が「三田路を楽しんでください」とあいさつ。
市内では朝の気温が今季最低の氷点下4・1度を記録し、参加者らは入念にウォーミングアップで体を温め、午前10時30分にハーフ、同45分にファンランが「オートバックス三田店」前をスタートした。サンタクロースやアニメのキャラクターなどに仮装したランナーも多く、沿道の声援を浴びながら、ニュータウンや田園地帯を力走した。
ハーフ男子は三田市の会社員、山崎壮太さん(26)が1時間12分8秒で2連覇。4人ほどの先頭集団から14キロ付近で抜け出すと、「脚がつりそうになった」と言いながらもトップを守り切った。徳島大学で陸上を始め、昨年、三田マラソン初挑戦で優勝した後、「連覇を狙っていた」と仕事を終えた深夜や休日に走り込んだ。「声援が力をくれた。3連覇を狙う」と宣言した。
女子は神戸市中央区の看護師、秋山真紀子さん(29)が1時間24分38秒で初優勝。夫の雄飛さん(30)と手をつないでゴールした。雄飛さんは青山学院大で箱根駅伝を走ったエリートランナーで、三田マラソンで2年前に優勝している。ランニングを通じて仲を深め、一緒に参加した今年11月17日の神戸マラソンの日に結婚したという。夫の助言通り、上り坂で消耗しないよう注意を払い、余裕をもって走り切り、「結婚生活のいい記念になる」とはにかんだ。
SNSで人気が高いSUIさんもゲストランナーとして初参加。「シンガーソングランナー」として歌手活動の傍ら、全国の大会に出場しており、この日も参加者たちとの交流の様子などを撮影しながら走った。