さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

オーストラリア社会でのアボリジニーに関わる問題

2012年08月15日 11時12分43秒 | Web log
月曜日は 看護にまつわる法律の問題とコミュニケーション論

最初の授業では、子供の虐待に関して、医師、教師、看護師などがもつ通報の義務について
学びました。

コミュニケーション論ではアボリジニーが背負ってきた差別問題に関するお話でした。

難しい問題です。

白人社会と先住民との軋轢は、大きな傷跡として残っています。

白人社会の価値観を押し付けられて、全て搾取されそして、全否定されてきた
アボリジニーの心の傷、そして反社会的行動は今も大きな問題です。

政府が正式に謝罪をし、アボリジニー優遇政策を進めていますが、そうであっても
白人社会とアボリジニー社会の溝が狭まるには時間がかかるような気がします。

可哀想だとは思うけれども

はっきりいって、高校、大学に行くだけで補助金がもらえるとか
聞くと、不公平だと思う!とか
どれだけ謝ればいいのよ!とか
そんなこと言ったって、彼らの反社会的行動は許されない!とか

正直&率直な意見が出てきました。

本当に難しい問題です。

ま、わたしも日本人で、捕鯨問題に関心の強いオーストラリア人からしたら
「嫌な日本人」なのかもしれません。

そういう理由で私個人をジャッジされたら、悲しいかと思いますが、でも
それも仕方ないのかなぁと思います。

嫌う権利もあるでしょうから。

ただ、病院、学校など Public Serives を施す場所で、差別が行われるのは
避けなければならないと思いますし、個人的な感情を仕事に反映させて、不条理な
権力を行使したり、サービスを拒否したりするのは、どの国であっても起きてはならないこと
だと思います。

以前は、先住民に対して、肌が黒いという理由だけで、警官が暴力を振るったり、不当な拘束を
行ったり、病院で治療を拒否したりなどということが普通に行われたそうです。

これはオーストラリアに限ったことでなく、残念ながら世界中のいたるところで起きていること
でしょうけれども。

そんなヘビーな問題を扱う講義で色々と考えさせられました。

問題が深刻であればあるほど、言葉を失くしてしまう私なのでした。

署名

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