さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

実習3日目 

2013年05月29日 15時55分08秒 | Web log
3日目の実習、終了。

今日は、講義とかミーティングとかに出席して、楽チンでしたが
患者さんと過ごす時間が少なくちょっと残念でした。

昨日お世話させていただいたJさんという患者さん。
体力もかなり落ちているのに、昨日は頑張って二つのアクティビティに
参加してくれました。

そして、今朝。
シャワーを浴びて、身奇麗な格好でお部屋からでてきました。
私のことを覚えてくれているのかどうかわかりませんが、
挨拶をするとにこやかに微笑んでくれ、ぎゅっとハグして
くれました。

でも、しばらくしてなんとなく、情緒が不安定な感じを受けました。

朝食のトレイが運ばれているのを見て、ナースステーションの窓を覗いて、
フォークとスプーンを要求したり、薬を拒否したり、なんとなく違います。

そして、彼女の食事が終わった後、もう一人の患者さんのトレイをテーブルに
置いておいたら、彼女がトーストの入っている袋に手をだしたので、
「 あ、あ、あ 」と注意を促すと、泣き出してしまいました。

「 彼女の感情を刺激したかな? 」と思って、「 この食事はGさんの
だから、あなたが間違って食べちゃったらだめだと思ったの 」と説明すると
「 私は食べようとしたんじゃない。トーストを出すお手伝いをしたかった
だけなの 」と泣かれてしまいました。

以前実習した介護施設で他の人のデザートを横取りした人がいたので、Jさんも
同じことをするのかと思って、疑ってしまいました。

「 あなたが食べるんじゃないかと思ってしまって、ごめんね 」と言うと
すぐ落ち着いてくれましたが。

認知症になっても、脳が生きている部分に関しては、私たちと同じように
認識、判断するわけで、何もかも分からなくなるわけではないというのは
分かります。

もうひとりのLさんという女性。ダイニングにつれてこられたとき、すでに
臭いがあって、使い捨てのパンツが汚れているだろうことがすぐ分かりました。
でも、看護師さんに「食事の介護をして」といわれたので、そういう方針なんだろう
と思って、食事の介助をしましたが、中々食べてくれません。

そしたら他の看護師さんが、下着が汚れているときは朝食を食べたがらない
んだよと説明してくれて、シャワーにつれていってくれました。

案の上、下着を取り替えたらきちんとお食事をしてくれました。

やっぱり、認知症であっても個人の尊厳を守ることはとても大切なんだと、
思ったしだいです。

署名

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