さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

実習6日目 びっくりした

2013年06月04日 16時31分22秒 | Web log
今日から金曜日まで成人開放病棟での実習。

いやぁ、びっくりしました。だって、普通なんですもの。
この病棟にいるから精神的な問題を抱えているんだなぁと
分かりますが、外で会ったら普通の人々とまったく変わりません。

薬の力ってすごいなと改めて実感しました。

中には、見るからにうつ病だなぁと分かる人も数人いましたが。

午後には精神科医の講義があって、それもとっても興味深かったです。
内容は、自己免疫疾患をもつ患者が精神疾患の症状を示す場合があるので
患者を総合的に診察しなければいけないという内容のものでした。

たとえば双極性障害の症状を示す患者がいる場合、その症状を緩和する
薬を処方しますが、原因は自己免疫障害からくる場合があるので、
抗精神薬ではなく、自己免疫障害の症状を緩和する薬を治療することによって
精神疾患の症状が結果的に緩和される場合があるらしいです。

いやぁ、びっくりしました。

それこそ目からうろこでした。

自己免疫疾患だけでなく、血小板の異常で血が固まりやすくなる病気が
あるらしいですが、その場合も認知症や精神疾患の症状がでてくる場合
があって、Heprin、アスピリンなどの抗凝血剤を処方することで症状が
緩和されるという症例も説明されました。

講義を担当した精神科のお医者さんが「 精神科医として精神疾患を疑う症状が
出た場合に、深く考えずに薬を処方して、症状を抑えることだけを考えてしまいがち
ですが、総合的にアプローチすること、身体的な問題も深く考慮する必要があると
実感しています」とおっしゃっていました。

そういえば、先週担当した病棟にレビー体認知症の人がいまして、その人は
心臓に問題があり(心房細動)抗凝血剤を使用しているのですが、心臓疾患が
認知症との関連性が指摘されているという話を聞いたことがあります。

ひょっとしてレビー体認知症になってしまった根本原因がそこにあったとして、
認知症が発症する前に何らかの対処をしていたら、彼は認知症にならなかったん
じゃないか?あるいは少しでも発症を遅らせることができたのではないか?
とふと思って調べましたが、レビー体認知症の発症と心房細動の因果関係は
関係ないようですが、心房細動はレビー体認知症の症状を悪化させてしまう
ことに関連性があるようです。

んー、奥深い!

そして楽しい!!!!!

署名

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