さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

興味深いことがたくさん

2012年08月07日 20時36分14秒 | Web log
三週目に突入しました。
何となく生徒数が減っているような感じがするのですが。

月曜日は看護に関わる法的問題と、文化およびコミュニケーション論。

多民族国家であるオーストラリアは、いろんな国籍の人が集まっているので
個人の背景である文化を理解しようという意識が公的な場所ではっきりと
見受けられます。

実世界での差別、偏見は避けられませんが、建前としての異文化理解への取り組みが
あるというのは大切かと思います。

1973年に移民法が改正され、人種差別(移民を受け入れる際に明らかに有色人種に対する差別があった)が撤廃されたと聞きました。ということは、この国では人種差別が撤廃されてまだ40年位しか経っていないのです。

また、オーストラリアにはアボリジニーに関する問題もあります。

個人的にアボリジニー文化、社会問題に興味があるので是非深く学びたいと思っています。

担当の先生が、アボリジニー問題を専門に研究してらっしゃるとのことなのでラッキー。

アボリジニーの人々は 薬草をかなり使用しているとか。Bush Medicine と呼ばれているそうです。

そういった分野にも興味があります。

そして今日は実習。

患者さんのアセスメントの仕方、血圧の測りかた、脈の取り方などを学びました。

楽しいです。

講義3日目 微生物と感染管理、および解剖学

2012年08月05日 08時50分29秒 | Web log
講義3日目

イントロ編ということで、微生物(バクテリア)による感染管理を怠ることに
よって患者を死に至らしめる可能性があることの例として、家族3人が院内感染の
犠牲者となった女性の講演会のスピーチをビデオで見ました。

事故で脊椎損傷。病院に運ばれて、処置をしたはいいけれど、避けられるはずの
院内感染で息子さんが命を落としたそうです。

さぞ無念だったことでしょう。

ということで、医療従事者の「感染予防」の責任を叩き込まれました。

納得なんですけれどね。

耐性菌と人間の戦いはお互いの生存を賭けてのいたちごっこなのでしょうから、
人間がそれを殺そうとすればするほど、耐性をもった菌が新たに出現する
という構図になっていると思うので、難しい問題だなぁとは思います。

アメリカでは院内感染発生率がかなり多いらしいです。年間60万人?だったかしら?

午後は解剖学の基礎

基礎用語の確認から。

日本語の医学専門用語ならどっかで聞いたことある~って感じですが、
英語となるとちんぷんかんぷんです。

で、専門用語の成り立ちの説明から。

循環器学=Cardiology は Card=心臓 (o) logy =学問 という構成。

Card はギリシャ語の Kardia(心臓)から来ているそうです。

専門用語は ギリシャ語とかラテン語 が元になっているので、その辺の知識の
開拓が必要になってくるようですねぇ。

でも、ある種のパターンがあるので、それさえ身につければなんとかなるような
気もします。

母が 「 看護の勉強は本人が覚えないとだめだからね~ 」と言ってましたが、
その通りですね。

時期がきたら豚か羊の心臓を実際解剖してみるそうです。

ちょっと楽しみかも。

講義 2日目 実習

2012年08月04日 08時20分37秒 | Web log
火曜日は実習の日

火曜日のお題は「感染予防と危機管理」とベットメイキング

院内感染について。手を洗ったと思っても、どれだけの菌が残る可能性が
あるか、感染経路、感染予防の重要性。

紫外線で発光する特別な薬品を手に塗って、その後、丁寧に手を洗う。
その薬品の残量をチェック。

いやぁ、結構2、3分かけて皆さん丁寧に洗っていましたが、
皺の間、爪の根元、袖口などなど、色んなところに薬品が
残っていましてびっくりしました。

ハンドドライヤーはフィルターが定期的に交換されない限り、ヒーターが
原因で雑菌の繁殖場になって、手に雑菌がつきやすいとか

ジェットタイプのハンドドライヤーも、水が1m先まで飛び散るので
それも感染経路の一つになるとか。

布タオルは言うまでもなく。

乾かす場合は、ペーパータオルが一番いいという話。

病院内では、アルコールでできたハンドジェルによる消毒&自然乾燥が
一番いいという話でした。


それから

病院内での危機管理

事故を予想して、防ぐことの重要性など。

コード、移動型ベットのブレーキ、ベットの高さチェック、
ハンドル等障害物になりうるものはきちんと収納する
液体をこぼした場合の処理、などなど 留意すること。
非常口、通路、ドア付近には障害物を置かないとか。

ま、基本ですね。

続いて午後は、基本的なベットメイキング。そして、動けない患者さんをベットに残したまま
どのようにシーツ等を交換するかの実習。

ベットメイキングは2人で行うことになっているそうなので、ペアを組んで
練習しました。

実習は実生活にも応用できるので、役に立ちますね~。

ここでもコミュニケーションが大事。

患者さんには、これから何をしようとしているのかなど事前情報を与えることに
よって安心させるのがまず大事。そして適宜に不快感等の有無を確認するとか。

面白かったです。

そういえば、私のクラスに63歳になる女性がいます。

オーストラリアの年金支給年齢が一応65歳。あと2年で年金をもらえる年齢です。
(退職年齢は決まってなく、本人が働きたければ何歳まででも働いてもいいそうです。)

が、そんなことは関係なく、孫と同じくらいの年の人に混ざって、新たな道を開こうとしている。

理由があってこの年になるまで実現できませんでしたが「 わたしの小さい頃からの夢でした 」と
自己紹介のときにおっしゃっておりました。

そのチャレンジ精神、諦めない精神、見習わないと・・・と思います。

それにしても すごいですね。

笑わせてなんぼ??

2012年08月02日 09時01分22秒 | Web log
ウォームアップの一週間が終わりまして。

といっても、ウォーム・アップどころか、かなりの情報を
積み込まれました。

消化するにはちょっと時間がかかるでしょうが、それでいいのだ。

与えられた情報は「体験」によって消化されることでしょう。


そして今週の月曜日

月曜日は 看護学生に関わる法的問題 と 看護師とコミュニケーション

言うまでもなく、医療現場では様々な法的問題が絡んできます。

で、最も多いのは患者との間で起こる医療ミス

まぁ、それをどう扱うか?というようなことを学ぶような感じ。

で、コミュニケーション

現場でどのように患者さんとコミュニケーションを取るか?

コミュニケーションがいかに大事か。

言語、非言語のコミュニケーション、文化によるコミュニケーションの違い
などなど色んなパターンが想定されます。

特にオーストラリアは他民族国家なので、例えば自分の文化的背景と
相手の文化的背景が違う場合に、相手が求めるものと、自分が求めるものと
に違いがあることを想定しなくちゃいけないことが考えられます。

話、変わって

一週間のオリエンテーションが終わって感じたことをちらっと。

薄々気づいていたのですがね。

オーストラリア(というか、白人社会かなぁ)ではコミュニケーションの中で
「ユーモア」の占める割合が多いなぁと感じます。

いかに相手を笑わせられるか?が求められるているような雰囲気を比較的
強く感じます。

マイクに聞いたら「ユーモアのセンス」の重要度は高いとのこと。
(じゃぁ、なぜ彼は私と結婚したのでしょうか??? 不思議~)

ユーモアは、文化に深く結びついているので、形態模写とかアクション系以外の 
ユーモア(例えば、言葉のジョーク)は、理解するのも、そして発するのも
異文化からきた私のような人にとっては難易度が高いような気がします。

ので、いかに笑わせるか? という雰囲気

超真面目&堅物な私にとってはその無言の圧力は 

ほとんど 「強迫」

でも、笑わせてなんぼ ですから。

大阪人に生まれたら違っていたのでしょうーか??

「諦めること」と「納得すること」

2012年08月01日 10時32分48秒 | Web log
自分のための覚書

「諦めること」と「納得すること」は例え結果が同じでも
全然違うことだと思う。

どうせダメなんだとか、仕方がないんだとか、
不安や恐怖に負けて簡単に諦めるより
十分に戦った上で「納得した生き方」をしたい、
とふと思いました。

ねばって、ねばって 納豆のように~

 「クセがあって味のある」人になりたいわ~

オリエンテーション 3日目

2012年08月01日 09時56分20秒 | Web log
今日から8月ですね。早いですねぇ。

3日目は 実習クラスとリファレンシングのクラス。

実習クラスでは チャーリーという Sim man (シュミレーション用マネキン)を使って
聴診器をあてたり、脈をとったり、瞳孔の確認をしたりしました。
( オリエンテーションだったので、半分お遊び)

一体 1600万円 也 チーン。

壊したら請求書送りますから、とのこと。

名前があるのですが、略してCと呼びましょう。

Cは、値段なりにかなりの高度なことをします。
遠隔操作で脈のスピードをあげたり下げたり、強くしたり弱くしたり
できるそうで。
通常の肺の音、肺炎など何らかの症状があるときの音も
変えることができるとか。
応答も可能。
点滴、注射の練習も可能だし、流動食のあげ方とか
チューブの入れ方とか、そういうものも練習できるそうです。

いやぁ、すごいテクノロジーですね。

そして実習室は完全に監視されていて、隠しカメラとマイクで
生徒の行動、言動等を別の部屋でチェックできるようになっています。
ふざけて不適切な行動、言動等があった場合にチェックし、そして
即、程度に見合った処分が行われるとか。(うわっ、気をつけないと)

それから 午後はリファレンシングの時間。

この授業は看護の勉強というよりも 課題(Assignment)でレポート(Essey)を
書くときの学術ルール。

リファレンシングとは、誰かの本や論文から引用したばあいに必ずその引用元を
文章中および文末に記すこと。

著作権の問題に関わるので、リファレンシング(Referencing)はとても重要だ
としつこく言われました。

ということで、3日目終了。

クラスメートの名前はまだ覚え切れませんが、だいたい顔は覚えました。

講義内容は、かなりよくまとめられていて、今期の講義のアウトライン、
課題、課題の提出期限、達成目標等々、すべて書き出されています。

そして、オンラインでの自習も盛り込まれており、かなりの量を学び、
覚えなければいけないようですが、授業自体は結構動きがあって
退屈しないようにかなり工夫されています。

これが今流なのか、オーストラリア流なのか、わかりませんが
私が現役学生だったころとはかなり違うなぁという印象を受けました。

署名

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