先日、病院に行った際のこと。
「初診はかかりつけ医へ。受診の際には必ず紹介状をお持ちください。
当院での治療が落ち着いた患者さんは、かかりつけ医に逆紹介します。」
という貼り紙が増えていました。
大病院の外来を制限しようとする厚労省の方針とのことでしたが、
診療報酬上でも紹介率や逆紹介率が低い500床以上の病院について
初再診料を引き下げる方針が示されたようです。
(厚労省HP)
前年度の紹介率が40%未満、かつ逆紹介率が30%未満の場合は
(1)紹介状のない患者の初診料は270点から200点、
(2)他の医療機関へ紹介したにもかかわらず、
当該病院を受診した患者の外来診療料が70点から52点
にそれぞれ引き下げられる。
原則、500床以上の全ての病院を対象に拡大するとのこと。
紹介率の出し方は
(文書による紹介患者数+救急用自動車による搬入患者数)÷初診患者数×100
となります。
逆紹介率は
(逆紹介患者数)÷(初診患者数)×100
です。
(病院の規模によって多少は計算方法が異なります。)
紹介率は紹介状必須にするとクリアできますが
逆紹介率をクリアしようとすると
治療が終わると即かかりつけ医に戻す必要があります。
つまり、診療報酬を削られたくなかったら
逆紹介をどんどんやれ、ということ。
そして、かかりつけ医に戻った患者は
紹介状なしでは再度来ないようにということです。
そう簡単に話が進めばいいのですが
結局は病院の診療報酬が削られるだけになったりして。
現在、来年の診療報酬を巡って、
財務省と厚労省が火花を散らしているようです。
社会保障費を削りたい財務省と
消費税の上乗せ分は勝ち取りたい厚労省。
さて、どうなるのでしょうか。
ドンパチの結果、ツケは国民へ、
というのは避けてほしいものです。
今日のお花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/60/54a6fde5b491ab75cd22f727bd8f17cb.jpg)
はらん。
「初診はかかりつけ医へ。受診の際には必ず紹介状をお持ちください。
当院での治療が落ち着いた患者さんは、かかりつけ医に逆紹介します。」
という貼り紙が増えていました。
大病院の外来を制限しようとする厚労省の方針とのことでしたが、
診療報酬上でも紹介率や逆紹介率が低い500床以上の病院について
初再診料を引き下げる方針が示されたようです。
(厚労省HP)
前年度の紹介率が40%未満、かつ逆紹介率が30%未満の場合は
(1)紹介状のない患者の初診料は270点から200点、
(2)他の医療機関へ紹介したにもかかわらず、
当該病院を受診した患者の外来診療料が70点から52点
にそれぞれ引き下げられる。
原則、500床以上の全ての病院を対象に拡大するとのこと。
紹介率の出し方は
(文書による紹介患者数+救急用自動車による搬入患者数)÷初診患者数×100
となります。
逆紹介率は
(逆紹介患者数)÷(初診患者数)×100
です。
(病院の規模によって多少は計算方法が異なります。)
紹介率は紹介状必須にするとクリアできますが
逆紹介率をクリアしようとすると
治療が終わると即かかりつけ医に戻す必要があります。
つまり、診療報酬を削られたくなかったら
逆紹介をどんどんやれ、ということ。
そして、かかりつけ医に戻った患者は
紹介状なしでは再度来ないようにということです。
そう簡単に話が進めばいいのですが
結局は病院の診療報酬が削られるだけになったりして。
現在、来年の診療報酬を巡って、
財務省と厚労省が火花を散らしているようです。
社会保障費を削りたい財務省と
消費税の上乗せ分は勝ち取りたい厚労省。
さて、どうなるのでしょうか。
ドンパチの結果、ツケは国民へ、
というのは避けてほしいものです。
今日のお花。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/60/54a6fde5b491ab75cd22f727bd8f17cb.jpg)
はらん。
大病院を受診したい人が多いので、初診料をあげているのでしょうね。
紹介状がないと点数高めになるし、今は、紹介状がなかったら診ないかもしれませんね。
国民に一番いいように決まるといいですね。
お花、一本で綺麗に生けられるんですね。素敵です。
紹介状を持たない患者を引き受けている病院は
診療報酬を減らすぞ、という改定案なのです。
つまり病院側から患者を断るように強制的に仕向けるということですね。
と同時に治療が終われば即かかりつけ医に戻すような仕組みにするということらしいです。
国の予算が厳しいので、
国民に良いようにはならないのが現状でしょうね。(^^;;
8年前まで980床の大病院にいた私(精神科医)としては、このたびの「開業医の紹介状がない患者さんからは自費で1万円を余分に取るぞ」という大病院の方針には賛成なんです。
患者さんたちには大病院指向があって、スーパーマーケットのような感じで(何でもそろっているから)来院されます。だから、大病院の90%は、軽い咳や通常の貧血や当たり前の腹痛の患者さんで占められます。大病院の医者たちはジェネラリストである開業医が十分に扱える患者さんたちさも診なければなりません。
つまり、軽傷の患者さんに膨大なエネルギーを取られてきました。大病院の医者の多くはスペシャリストで、つまり珍しくて難しい患者さん専用の医者だったはずなんです。
軽い咳でも胸部サルコイドーシスによるもの、貧血でも白血病由来のもの、腹痛でもクローン病かもしれないといった、開業医では対応が困難な病気の治療をするように、大病院の医者はほんらい期待されています。
それなのに、これまでは開業医で対応可能な患者さんも差別なく診てきました。風邪の咳や鉄欠乏性の貧血や食中毒での腹痛の患者さんはジェネラリストである開業医で十分対応可能なんです。
開業医には、軽い咳や貧血や腹痛であっても、「これは通常のとは違うな」ということが分かります。その段階で大病院に紹介するわけです。これまでは、そこを飛ばして全員が大病院に押し寄せるという不経済で不合理な現象が続いてきました。
そのあたりの役割分担を、もっと合理的にしようとして、今回の紹介状なしの患者さんには1万円のペナルティを課すという、「非常手段」に大病院は出たわけです。
何でもかんでもいきなり大病院に行ってしまう患者のかたがたに、紹介状がないと1万円という負荷を課すのは、現状ではやむを得ないと考えています。
長文、失礼しました。
>社会保障費を削りたい財務省と
消費税の上乗せ分は勝ち取りたい厚労省。
どっちもどっちです。
消費税のアップ分は社会保障費に回すと言っているにもかかわらず、削っている。
消費税のアップはどこに使うのでしょうかね!
自分達の利権の為に使うのでしょうか?
どんどん社会保障費を削ずられて、これから生きづらくなりますね。(苦笑)
大変参考になりました。
私はよく救急のお世話になりますが
どこが悪いのかな?と思う患者さんは少なくありません。
便秘で救急に来られていた人もいました。
初診外来もしかり、です。
ですから、紹介状なしの患者に一万円というのは私も致し方ないだろうとは思います。
そうなることで主治医たちの負担が減るのではという期待もあります。
今回の場合は逆紹介率をクリアしなくてはいけない、というのがひっかかります。
それこそクローン病や潰瘍性大腸炎、そして私の膵炎といった病気を
開業医がどこまで診られるのかな?不安に感じるからです。
私自身の経験として、胆嚢炎を胃炎と誤診されたことがありますし
母も静脈瘤を経過観察された結果大量吐血した、
ということがあります。
地方の場合は特になのかもしれませんが
医師の力量に差があると感じます。
誰もかれもが大病院に行く必要はないと思うのですが、
今回の決定だと必要な人まで切り捨てられるような気がするのが気になるところですね。
診療報酬は上げなくてもいい、みたいな記事が載っていました。
国会議員や官僚だって医師並に給料をもらっているだろうと思いますが
自分たちのことは棚上げで国民の社会保障費を削ることばかりに熱心なようですね。
そもそも、なぜ老人医療費を無料にしたのか?と思うのです。
いずれ日本の社会保障費が高くなることなどわかっていたはずなのに
先送りににしておけばいいという日本の役人の考えにはうんざりしますね。
今もまた先送りにされつつありますが。。。
子供のいる私の友達が言ってました。
「今の時代、子供がいるほうがたたりだ。」
と。
先が不安で残して死ねないらしいです。(^^;;