花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

サヨナラしたはずなのに

2021年01月29日 | 研究
土肥実験室に並んでいる水槽。
60cm水槽なので何かと使いやすいサイズです。
実はこの水槽、先代フローラが2018年の春になんと45個も購入し
水質浄化の研究に用いたものの残りです。
実験が終わって大量に余った水槽。
彼らはその年の文化祭で、確か1個500園で販売しました。
手頃なサイズと価格設定のため25個ぐらいは売れたと思います。
残りは他の研究班が使いたいと申し出たため差し上げ、
今はこのように10個ぐらいしか残っていません。
ところが今年、ハンターズJr.が水質浄化研究の予備実験を開始。
そのためまたまた水槽の出番となり、大活躍してくれました。
もし昨年、全部売り飛ばしていたら、また購入することになっていたかもしれません。
危ないところでした。そういえばハンターズも今年水槽が必要になりました。。
三和土の耐久性を調べるためで、大きなものはいらないため
これまた50個ぐらい小型の水槽を購入。
熱帯魚のベタを机上で飼育するための小さなものですが
作りがちゃんとしているので1000円ぐらいしたんじゃないでしょうか。
こちらも実験後、文化祭で格安に売り飛ばす予定でしたが
コロナで一般開放が中止され、売る機会を逸してしまいました。
そのため土肥実験室の片隅に積まれたまま。
でもまた突然、誰かが水研究をしたいというかもしれません。
無理して安売りせずにしばらくの間、在庫を抱えたまま様子を見たいと思います。
別れたはずなのに、いつもどこからかやってくる水槽。
環境班と水槽は切っても切れない関係なのかもしれません。
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雪像ならいいよ

2021年01月28日 | 研究
またまたハンターズが写真を撮られています。
しかしこれは報道関係の取材ではありません。
撮影されているのは学校にいつもいらっしゃる写真屋さん。
でも卒業アルバムに載せるにはもう遅すぎます。
実は学校の玄関に彼らの栄誉を讃えるパネルを掲示することになったのです。
パネルには、いただいた賞状とトロフィーを持った彼らの姿を掲示予定。
そのため残り少ない課題研究で撮影となったのです。
本来なら銅像でも作ってあげたいけれど予算がありません。
自分たちでグラウンドに雪像を作るんだったら許可するよという
先生方のジョークもあり、彼らはカメラに満面の笑顔。
もちろん写真用のスマイルですが、なかなか自然にできるものではありません。
ずいぶん撮影慣れしたものだ写真屋さんも驚いていました。
この後、玄関前の盾などの陳列棚の整理を始めたハンターズ。
古い盾やカップを取り出し、玄関突き当たりの別の棚に移動させました。
これもフローラから続く恒例行事。なぜなら陳列棚の5分の1がフローラのもの。
自分たちで処理しないと新しいものが入らなくなってしまうからです。
これで少しスッキリ。あとで学校側が今年受賞した彼らの
ビッグタイトルを陳列してくれるでしょう。
新旧交代が静かに始まっています。
今日から3年生最後の学年末考査がスタートです。
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地上の星

2021年01月28日 | 研究
ハンターズのもとに朗報が届きました。それは特級位の合格通知。
農業クラブには研究活動のレベルを客観的に評価する級位検定という制度があります。
一般的に1年生は初級、2年生は中級と上級、
3年生になると最高位の特級にチャレンジします。
名農では初級、中級は必須。上級から希望者受検となります。
したがって最高位の特級保持者ともなると激レア。
全国でも数十人しかいない「地上の星」です。
最近、農業クラブ大会での成績や資格取得の状況などを評価して
シルバー、ゴールド、プラチナという称号を与える
アグリマイスター制度ができ、皆さんチャレンジしているようですが
環境班はフローラ時代からアグリマイスターよりも級位検定推し。
大学受験するメンバーは必ずといっていいほどチャレンジしていました。
そんな研究班ですが12年間のチャレンジのうち2度、奇跡が起きました。
なんと班員全員が合格したことがあるのです。
ほとんどの研究班は数名が協力して1つのテーマに取り組みます。
しかし他の人と同じ論文だと合格できないというのが特級ルール。
だからどんな班でも代表者ぐらいしかチャレンジできないのですが、
フローラもハンターズも昔から一人一研究。
そもそも全員違うのでチャレンジできるのです。ただし内容は
みんな高レベルとは限りません。そんなことからさすがのフローラも
全員でチャレンジすることは滅多にありませんでした。
でも2018年のフローラ、そして今年度、2020年ハンターズが
この奇跡を起こしたのです。理由は解散。自分たちで最後だからと
思ったのか、みんな頑張ったのです。火事場の馬鹿力、有終の美。
いろんな言葉が当てはまりますが、よく頑張り
自分自身を宝物に磨き上げました。おめでとう!
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アーティストの失敗作

2021年01月27日 | 研究
来た時よりも美しく。
卒業を前に土肥実験室の掃除をしているハンターズですが
やっかいなものが出てきました。
それがこれ。実験に使った大量の三和土サンプルです。
土と火のアーティストといわれる陶芸家は
失敗作を後世に残さないよう壊すようですがハンターズの場合も同じ。
火は用いませんが土を材料に求めたのはたった1個の成功作品。
そのために100種類以上も異なるサンプルを作り続けたのです。
陶芸家の大量の失敗作は産業廃棄物になるらしく
そう簡単に捨てられないそうですが、ハンターズの場合は、
幸いサンプル自体が小さいので全部でも廃棄物はバケツにして2杯。
ほったらかしにしたら土に戻るので捨ててもいいのですが。周辺は真っ白な雪原。
捨てるにはちょっと気がひけます。どうやら今はこのようにためておいて、
春になり雪が溶けたら叩いて、馴化温室周辺の土へと返すのがベストのようです。
北国南部町が暖かくなるのは3月下旬から4月上旬。
でもその頃ハンターズは、もう次なる道に進んでいるため
廃棄作業はできません。じゃあ誰がやるの?
嫌な予感がしてきました。
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ゲームオーバー

2021年01月27日 | 研究
ホワイトボードに書かれた数字。
これはハンターズ4名が研究発表のために移動した距離を
それぞれマイルで示したもので、毎年最後の課題研究で計算し
誰が一番頑張ったかを楽しむゲームです。
最も長い距離を移動したメンバーは5,900マイル。
でも今年、世界グランプリを受賞したメンバーではありません。
世界チャンプを含めたその他3名は3,300マイル前後でした。
実は5,900マイルの彼は2018年のJr.出身。
まだ1年生だった時、フローラが世界大会に出場することになり
遠征に行けなくなった先輩の穴を埋めるために
横浜の学会や観光選手権で神戸で出かけるなど活躍してくれたので
一人だけ群を抜いて多かったようです。よく頑張りました。
そこでハンターズを含め、環境システム科に移籍し2015年より活動してきた
環境研究班の歴代メンバー26名の中で何位になるか新ランキングを出してみました。
すると5900マイルの彼は17位、その他の3名は22〜24位と
ほぼ下位に当たることがわかり、これにはがっかりしたようです。
理由は明確。コロナのため、3年時は誰も遠征に行けなかったからです。
1〜2位だったのはもちろん2018年に世界準グランプリを受賞した二人。
なんと23,000マイル前後にもなりました。ストックホルムは遠いんですね。
LED信号機で活躍し3位になった女子が13,000マイルですから、その差は歴然です。
もし彼らがストックホルムに行っていたとしたら、もちろん3〜4位。
それがわかると二人は苦笑い。さぞかし悔しかったのではないでしょうか。
しかし環境班のゲームはこれで終わりません。
それぞれが最優秀を受賞した回数で移動距離を割るのです。
移動するには旅費がかかります。そのため最終順位はコスパ。
これがフローラ時代から続いているこのゲームの面白いところ。
各自数えてみると今年はどのメンバーも2年間で10〜11回の最優秀受賞。
その結果、世界チャンプになった一人が302マイルとなり2020の1位となりました。
5900マイルも移動した彼は逆転され最下位。これにはみんな大笑いです。
2年間かけて遊ぶこのゲームもこれにてゲームオーバー。
こんな遊びも卒業アルバムに記録されます。お疲れ様でした。
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