まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

サンタさんの正体がわかった理由

2020-01-25 23:44:27 | ちょっといい話

かわいい話を聞きました。先日、取引先の若い女性の方とランチをしているとき、その女性が小さい頃、サンタさんがお父さんだと気付いた時の話をしてくれた。

サンタさんのプレゼントのお礼にと、寝る前にイチゴのショートケーキを枕元に置いておいた。

サンタさんありがとう、どうぞ食べてくださいと。

次の朝、ケーキの上のイチゴだけが食べられていたそうです。

彼女のお父さんは大の甘いもの嫌いで、ショートケーキはイチゴしか食べられなかった。

その時、あ、サンタさんはお父さんだったんだって気付いたそうです。

かわいい話で、ちょっとほんわかしました。

 


雑誌の人生相談に対する岡本太郎の回答がささる!

2015-08-08 23:41:52 | ちょっといい話

土曜7時からTBSラジオで放送されている『ジェーン・スー 相談は踊る』という相談番組がある。

その番組の中で、過去の相談とその回答を紹介するコーナーがある。

雑誌『週刊プレイボーイ』に1979年から81年までの約2年間、芸術家の岡本太郎さんによる『にらめっこ問答もんどう』という人生相談コーナーが掲載されていた。

その中から東京都19歳男性会社員からの相談

『ぼくは今日、プールへ行って、愕然とした。彼女と一緒に行ったのだけど『さあ泳ごう』と更衣室から出てきた彼女の化粧を落とした顔が、まるで別人のように変わっていたからだ。正直いって、その顔は化粧をしていたときの顔にくらべると、あきれ返るようなブスだったのだ。こんなブスに、ぼくは「好きだ」といってしまったのだ。結局、ぼくが好きだったのは化粧をしていた彼女の方だったのだろうか。確かに化粧をしていなくても、彼女の心は少しも変わらないのだが、少なくとも、幻滅を感じたのは事実なんだ。でも、こんなふうに思うのはまちがっているだろうか』

 

番組では、この失礼な相談に対し岡本太郎がどういう回答をしたのか予想していた。

その日MCを務めていたのはジェーン・スーと小林麻耶。

「すっぴんは爆発だ」とか、芸術家としてそこまで変わる彼女の化粧の上手さをほめたのではないかといった声が上がる。

だが、予想を覆すこの相談に対する岡本太郎の愛に溢れた回答がささる。

 

岡本太郎『困ったね、深刻でもあり喜劇的でもある。その女性も気の毒だな、彼女は自分が素顔では美しくないと思うから化粧をしているんだろう。その素顔を君に見せたってことは、もう君と一体になったと思うって安心したんだろうな。それが油断だったってわけだ。化粧というのはだね、もともと化けるのだからその下に素顔があるってことは自明の理だよ。化粧と素顔が交じり合って女性の魅力ってものはもともとあるわけだ。素顔に感動できないってことは惚れてないってことだな、それでは無理だよ。そりゃ、一夜のセックス相手としてなら化粧顔だけで済ませるだろうが、ほんとうに一体となって付き合うなら、やはり素顔に喜びを感じなければいけないな。化粧に目のくらんだ自分の軽さを思い知らなきゃいけない。女を愛するにはあまりにも無知な自分だったと反省すべきだろうね。化粧顔だけに惚れた、軽薄だった自分自身にさよならを言うべきだ。女性は敏感だから、そんなあなたの様子を見て自然と離れていくよ』

 

『芸術は爆発だ』などの名言で有名だが、それは岡本太郎の一部分を切り取ったに過ぎない。実はこんなに素敵な人だったのだ。


89歳の経営者

2013-07-21 11:52:59 | ちょっといい話
知り合いに89歳で現役の経営者の方がいらっしゃる。
とても89歳には見えない。せいぜい70歳くらい。息子さんと並ぶとどちらが親か判らない。
その方に元気の理由を訊いても、いつも判らないと答える。
健康のために特別な事はしていないのだという。
前は、車の移動が多かったけど、今は歩くことを心掛けているそうだ。睡眠はよくとるらしい。それから、酒もタバコもやらない。
彼はよくしゃべる。
高等小学校しか出ていなくて、若いころ北海道からほとんど持ち合わせもなく上京した。
戦争中は海軍で軍艦に載っていた。
戦後、いろんな職を経験し、苦労して今の会社を立ち上げ、今に至る。
話していると、相手が90近いことなど忘れてしまう。声もしっかりしているし、記憶も確かである。何より表情が豊かで、笑顔は恐らく若い時のままなのではないだろうか。
元気で長生きする。
心から憧れる。


金言

2012-05-20 20:46:50 | ちょっといい話
ラジオで金言特集をやっていたので気になった言葉をいくつか紹介する。
●努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る。
 ⇒畑正憲の言葉。説得力がある。
●人生で最も重要なのは本人の納得である。
 ⇒めちゃくちゃぶ男と結婚した美女も、本人が納得していればそれでいい。
●旅行に必要なのは大きなカバンではなく、口ずさめる一つの歌である。
 ⇒ムーミンに登場するスナフキンの言葉。一度言ってみたい。
●強い方が勝つのではなく、勝った方が強いのである。
●賞味期限切れてからが勝負なり。
 ⇒年齢を重ねた人へのメッセージ、人生に賞味期限はない。
●胸をはれ、手痛く負けた時ほど胸をはれ。
 ⇒出典は忘れたけど、とってもいい言葉だ。
●男はタフでなくては生きていけない。優しくなくては生きていく資格はない。
●弱気は最大の敵。
●恩は石に刻み、憎しみは川に流せ。
 ⇒こういう生き方をしたいものです。
●名言は好きだが名言を言おうとする奴は嫌いだ。
 ⇒タモリが言ってたらしい。その通りかも。
●悪い事は時間が解決してくれる。
僕は特に座右の銘はないけれども、
『まあ、どうにかなるさ』
その一言でたいがいの苦難を乗り切ってきたように思う。


銀座のママ

2011-02-07 18:02:53 | ちょっといい話
先日知り合いから聞いた話し。
彼が若い頃、職場の何人かで飲みに行ったときのこと。
3次会か4次会、みんなかなり酔っていて、判断力も危なくなっていたとき、勢いで入ってしまった銀座の店は何と、ひと座り3万もする店だったらしい。
入ってからただならぬ店の雰囲気に気が付いたが、みんなすでにテーブルについたあとだった。
着飾ったホステスが何人もいて、明らかに場違いな店に入ってしまったことにみんなが気付き、これはやばいと思っていたとき、店のママさんと思われる女性がテーブルまでやって来て、笑顔でこう言ったそうです。
「当店ではお一人様3万円のチャージ料を頂戴しております。失礼ですが何かのお間違えではありませんか?」
そう言われ、そそくさと店を出て来たそうですが、彼はそのときのママさんに感心したらしい。
お金をあまり持っていないことを一目で見破り、相手のプライドを傷付けないような丁寧な語り口、後に予想される無用なトラブルを未然に防ぐ素晴らしい危機管理能力をもっていると。
さすがに銀座で高い店を切り盛りするだけのことはある。
プロだなあ~と僕も感心した。
銀座のそんな高い店には行ったことはないけれど、銀座のママさんは伊達ではない。