まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

ロシアの人口

2019-06-29 23:16:36 | 時事問題

友人が最近頻繁にロシアへ行く。
ロシアは市場としてはどうなのだろう?
調べてみると、ロシア語圏の人口はおよそ2億7500万人。ロシア以外では17か国で話者がいる。ビジネスをする上では無視はできない数である。だが、ロシアの人口はおよそ1億4000万人。日本の人口が1億2600万人なので、実はそれほど変わらない。もっと多いイメージがあったので、少し驚いた。
かつて超大国であったソビエト連邦の人口は3億人もいた(1989年)。ソ連崩壊によってウクライナの4500万人をはじめ、ウズベキスタン2700万人、1000万人から数百万人クラスの国が全部で14も独立したのだ。

ソ連は第二次世界大戦で2700万人が死亡した。多くは若い男性である。戦後二十数年後に出生数が激減する時期があり、その数少ない年齢層が子供を作る世代になると、谷のように出生数が減る時期がある。日本の団塊の世代と逆である。
そして、ロシアの人口は毎年減り続けている。日本より減少の幅は少ないものの1年で25万人が減っている。また、2014年から2017年の経済危機で大きな打撃を受け、ルーブルの価値は半分になってしまっている。
ロシアの平均月給は4万2413ルーブル、つまり670ドル(約7万5000円)だ。現在、人口の13%以上が貧困層であり、プーチン大統領は2018年の年次教書演説で貧困層を半減させると誓っている。
世界銀行によると2017年、原油と天然ガスはロシアの輸出の59%、財政収入の25%を占めており、脱天然資源がロシア経済の鍵を握ると言える。
だが、反面、ロシアには4600億ドル以上の外貨準備があり、その対外債務は国内総生産(GDP)の29%を占める。米国の1252億ドルのおよそ4倍だ。因みに日本の外貨準備高は1兆2593億ドルである。

 


息子の引っ越し

2019-06-23 20:07:53 | 日記

会社まで、通勤時間がかかるので、近くに引っ越したい。
ゴールデンウィークが終わるころ、そう言いだした息子。
さっさと部屋を決め、出て行ってから1週間ほどが過ぎた。
引っ越しには当然僕と妻も手伝いをした。
荷物を段ボールに詰めたり、組み立て家具を組み立てたり…
引っ越し当日は、テレビとレコーダーを近所の量販店に買いに行った。
息子はオーディオビジュアルにほとんど興味はない。
買ってきたテレビとレコーダー、アンテナや機器の接続は当然のように、僕がやるものと思っていた。手際よく作業を終えるが、なんだか息子は不満そう。
「それ、今やらなくてもいいよね」
「え? 今やらないとお父さん今日までしか手伝えないよ」
「自分でやりたかった」
「だったら、最初からそう言えばいいじゃない」
最初、テレビは要らないと言っていた息子、接続作業など、絶対にやらないと思っていたので、少し意外な気がした。
きっと興味があるなしではなく、父親に世話を焼かれるのが嫌なんだと思う。独り暮らしの最初から自分の力で対処することが大切だと思っているのかもしれない。でも、妻の協力にはとてもありがたそうにしている。食器を段ボールから出して洗ったり。細々したものをしまったり…
親としてはまだまだ息子の世話を焼きたい。息子はそれを望まないのかもしれないが、父親と母親では温度差があるように感じた。


義母の認知症で気付いたこと

2019-06-17 21:16:03 | 過去の出来事

認知症になると、細かい気になる行動をするようになる。
すでに6年ほど前に他界した義母と同居していて気がついたことをまとめておく。

トイレにいると義母がいきなり電気を消してしまうことがあった。
点けてよ と言っても耳が遠くて聞こえない。その後暗がりの中にいることになる。
どうも自分が消し忘れたと思ってしまうらしかった。

義母が一人の時、ヒーターが暑いと感じると、スイッチではなくコードごと抜いてしまう。
電化製品の操作は何度教えても覚えなかった。

いつも暗がりで歯を磨く。電気を点けてと言っても点けない。たいがい、洗面所は汚れたままだ。なぜ電気を点けることくらいしないのだろう…

認知症になると、カタカナの言葉から忘れていく。
コンビニがなんでも売ってる店になり、ドライヤーは扇風機になる。

ビデオを観ているとやたら話しかけてくる。
仕方がないので、いったんポーズボタンを押して対応する。
話がようやく終わり、「もうビデオの続き観てもいい?」と言う。
ぽかんとした表情の義母。
ビデオを途中でとめて話に対応したことが全くわかってない…

一つ一つは小さなことだけど、こういうことが重なると、かなりなストレスになる。


小生

2019-06-08 23:00:14 | 笑える話

仕事で若い部下に、書類を送る指示をしていた。

取引先からのメールをプリントアウトして、メールに書いてある住所に郵送するように部下に依頼する。
メールの最後には『小生宛てにお送り下さい』と結んである。

部下「この、小生って人に送ればいいんですね」

え?…(汗)

小生って最近はそんなに使う言葉でなないけど、若い人は言葉そのものを知らないんだ…

住所の後に取引先の担当の名前もある。

「宛名はここに書いてあるよ」

そう言って、そのあとに小生について簡単に説明する。

ビジネスメールなどでは「私」を使う。僕では何となくパーソナルな感じが強く、私の方がオフィシャルな感じがすると思うから。
ビジネスであっても、話し言葉では「私」は少し抵抗があり、「僕」を使う。
プライベートでは目上の人以外では「俺」である。
SNSでは「僕」を使う。目上の人も見ているので、「俺」では失礼だと思う。

一人称を的確に使うのは難しい。


オーディオ日本終演

2019-06-02 00:23:42 | 家電・道具

5月29日付の日経産業新聞の1面に、こんな見出しが掲載された。
オーディオメーカーのオンキョーが製造をやめ、AV事業を米国のサウンド・ユナイテッド(SU)に売却しOEMによる成長を目指すことになった。
日本のオーディオ専業メーカーは事実上終演を迎えることとなった。オンキョーは国内ではほぼ最後のオーディオ専業メーカーだったが、これで、ブランドは残るものの日本からオーディオ専業メーカーがほぼ姿を消す。
僕が初めてオーディオに興味を持ったのは中学のとき。70年代から80年代にかけて、特に高価な単品オーディオが主流で、当時は「単品でなければオーディオに非ず」といった空気があった。オーディオ専門店や量販店のオーディオコーナーで視聴して買うのが普通だった。オーディオ雑誌も多く、必ず周りにはオーディオマニアがいた。
当時はパイオニアやオンキョー、山水電気やデンオン(現在はデノン)、トリオ、日本マランツなどが次々とオーディオ製品を発表していた。アンプの山水、チューナーのトリオなど得意分野をもつオーディオメーカーも多かった。
専門メーカーに負けじと、ソニーや松下電器(現パナソニック)もオーディオには力を入れていた。松下電器はTechnics、東芝はAurex、三菱電機はDIATONEなど、オーディオ専門のブランドをもつ総合電機メーカーも多かった。
やがて時代はレコードからCDへ、そして携帯音楽プレーヤーやスマホで音楽を楽しむ時代へと変化し、音響機器市場は縮小を続ける。
電子情報技術産業協会(JEITA)によると、2008年に2104億円あった国内の音響機器市場は2018年には853億円と半分以下に縮小した。
オーディオメーカーはどこも苦境にある。パイオニアは2015年にオンキョーに音響機器事業を売却した。トリオを吸収したケンウッドは2008年に日本ビクターと経営統合した。パイオニアやトリオと「オーディオ御三家」と呼ばれた山水電気は2014年に経営破綻した。日本マランツとデノンは2005に経営統合したが、2017年にオンキョーがAV事業を売却するSUが買収している。

海外でも再編は進んでいる。「JBL」「ハーマン・カードン」などのブランドを傘下にもつ米ハーマンインターナショナルは韓国サムスン電子が買収している。
今、量販店に行くと、単品コンポはほぼ姿を消し、システムコンポが多少並んでいるが、メインはスマホから音楽を飛ばして聴くことができるブルートゥーススピーカーだ。
今後、単品コンポが盛り返すことはないだろう。だが、趣味としてのオーディオをこよなく愛すマニアもまだ存在はする。むしろ、高価な単品コンポは昔より増えている。日本で早々にオーディオメーカーが終演したことは本当に残念で仕方がない。