僕がその悲報に接したのは知人の結婚披露パーティーに出席中だった。
銀座での立食パーティー、仲間とわいわい楽しい時間を過ごしていた。悲報を受け取るにはあまりにもふさわしくないシチュエーションと言える。
仲間の一人が、そっと耳打ちをして、その悲報を伝えてくれた。僕の笑顔がみるみる険しい表情に変わるのが分かる。今にも泣きそうになるのを我慢して、それでも何とか笑顔を作り直す。
失意の中、テーブルのビールやワインを次々と空けていく。
人生の中でも、こんな悲しいことはそう多くはないだろう。
「おめでとう」
新郎新婦に言葉をかけた顔はもしかしたらひきつっていたかもしれない。
そのあと飲み直し、遅くなったので悲劇を共有する友人と銀座から所沢までタクシーで帰る羽目になりました。
悲報・・・パ・リーグ首位の西武ライオンズ、ファイナルステージでまさかの敗退、日本シリーズ出場を逃しました。