2月に所沢とその周辺で見かけた梅の花
入間公園で見かけた紅梅
所沢滝の城址公園の白い梅
なかなか見事に咲いていました。
滝の城址公園の近くに流れる柳瀬川沿いで見つけた梅
2月に所沢とその周辺で見かけた梅の花
入間公園で見かけた紅梅
所沢滝の城址公園の白い梅
なかなか見事に咲いていました。
滝の城址公園の近くに流れる柳瀬川沿いで見つけた梅
2月1・8日号の『週刊現代』に『いい歳をしてやせてはいけない』という見出しの記事が掲載されていた。『わざわざ死ぬためにダイエットしますか?』とサブタイトルが添えられている。
「現在、日本の高齢者の6人に1人が、栄養失調に陥っています。栄養失調と聞くと、食糧難や貧困によるものというイメージがあるかもしれませんが、1日3食きちんと食べているのに栄養不足になる人がたくさんいるのです」
そう語るのは一般社団法人日本フレイルケア普及医学会理事長の上田倫生氏だ。
厚労省が2017年11月に実施した「国民健康・栄養調査」によると、65歳以上で低栄養の傾向がある人の割合は16.4%。80歳以上に限ると約2割もの人が当てはまったという。
日本応用老年学会理事長の柴田博氏もこの事態を憂慮する。「実は現代の日本人は戦後すぐの食料が十分に手に入らなかった時代よりも栄養状態が悪いのです。常識的に考えればあり得ないと思うことが、実際には起きてしまっています。(中略)食生活を改めなければ、この問題は悪化していく一方でしょう」
他の国と比べても、日本人の状況は異常だ。
「日本は肥満度を表すBMIという数値が、世界でも最も低い国の一つです。」(藤田医科大学医学部外科・緩和医学講座教授・東口高志氏)
高齢者の健康問題について大規模な人数を長期にわたって調査し続けている東京都健康長寿医療センター研究所副所長の新開省二氏は語る。
「死亡率を見てみると、日本人では少し太っていて、体重が減少しない人が最も死亡率が低い。それに比べて、もともとは標準体型だったのに、やせていく人、あるいはもともとやせていて、さらにやせていく人は死亡率がより高いと明らかになっています」
これまで肥満は命を縮めるから、やせる方が健康にいいと考えられてきた。もちろん過度な肥満は死亡率を高めるが、日本人が真に恐れなければいけないのは「やせている」ことのリスクだったのだ。いい歳をして自ら食事制限をするのは自殺行為なのだ。
カロリーを制限する食生活が日本の高齢者の栄養失調の原因である。「糖質制限」や「カロリー制限」「プチ断食」などは高齢者が行うと突然死を招きかねない。肥満が身体に大きな負担をかけるのは中年まで。55歳を過ぎてからのダイエットは、メリットよりもリスクが大きくなっていくのだ。
「お腹周りが肥えていると、病気になりやすいと考えている人は多いですが、メタボが問題となるのは50代までです。60代からは男性はお腹周りが85㎝はあったほうが長生きしているというデータもあります」(前出の新開氏)
高齢者はやせると筋肉量も減るため、免疫力が低下し、病気になりやすく、病気や怪我の回復も遅くなる。また、脂肪が増えることによりプロテクターの働きをして、転んだときなどの衝撃を和らげ、大きな怪我を防ぐことにもなるのである。
医療法人康梓会Y’sサイエンスクリニック統括委員長で大阪大学医学部特任教授の日比野佐和子氏は、過去3年にわたる糖質制限を行い、15キロのダイエットに成功したが、脳梗塞一歩手前の『一過性脳虚血発作』を発症したと言う。長期にわたって炭水化物の代わりに脂質とタンパク質ばかりを摂っていたことで脂肪飽和になり、一時的に脳の細い血管が詰まってしまったのだ。「糖質制限を行うことにより血管が脆くなり、脳卒中や心筋梗塞のリスクが上がる(中略)しかも、制限したあとに急に糖質を摂ると血糖値の急上昇が起きるという弊害もあります」(日比野氏)
前出の新開氏は語る。「糖質は一番効率よくエネルギーを生み出せ、日本人の総エネルギーの55~60%を占めています。それゆえ糖質の摂取量が減ると、タンパク質や脂質などの他の栄養素でエネルギーを代替せざるを得なくなります。それらの栄養素は筋肉や骨などの身体を作り上げるのに欠かせない栄養素です。それをエネルギー元として使ってしまったら、筋肉や骨は弱くなってしまいます」
ただでさえ、筋肉や骨が弱くなる高齢者には命とりなのだ。長期的に糖質制限を行うと、逆に死亡率が上がるということは様々な研究から証明されている。やせられるのは間違いないが、リスクの方がはるかに大きい。
「糖質制限」と並びメジャーなダイエット方法の一つが「カロリー制限」だ。ダイエット効果の他にも粗食は長生きにつながると考えられてきた。だが、このことも疑問視されている。カロリー制限をして粗食を実践すると、必ず不足するのがコレステロール。ひと昔前は血管を詰まらせる悪玉とされていたが、近年の研究では非常に重要な栄養素だということが明らかになってきた。
「コレステロールは、実は認知症に一番関係する栄養素なのです。人間の体内にあるコレステロールのうち4分の1が脳にあり、末梢神経まで入れると、実に約37.5%が脳組織や神経で使われています」(前出の柴田氏)
それゆえ、コレステロールが不足すると脳の認知機能が衰えるのである。コレステロール値が低いと脳卒中のリスクも増し、性ホルモンを下げてしまい、性への無関心も引き起こす。
プチ断食も、健康へのリスクを増す。無理なダイエットをして低血糖になり、危険な状態になることもあるという。
加齢とともに消化吸収能力は衰えていく。前出の柴田氏は秋田県で7年間、高齢者の調査を行ったところ、食事回数が多い人、つまり間食をとる人の方が自立した生活を送る能力が高いということが明らかになったと言う。
白米やパン、ラーメン、肉、お菓子など、好きなものを我慢しているのなら、その分だけ健康から遠のいている。ボケずに長生きしたいのなら、これまでの常識を覆して、まずは気にせず、食べることだ。
食べたいものを我慢してイライラするとストレスが増す。ストレスによってがんが進行することが医学的に解明されている。がん以外にもストレスがかかると、血管を痛めて破れてしまう危険性も増す。
また、脂肪はとかく悪者にされやすいが、実は老化を防ぐのに不可欠だということが明らかになってきている。NAD(ニコチナミド・アデニン・ジヌクレオチド)という体内物質が老化を食い止めるとして注目されているが、NADは加齢とともに減少する。だが、十分な脂肪があると、その量が減りにくいのだ。
さらに、酒好きな人が無理をして断酒すると、早死にしかねないという。「50万人近い人を9年間にわたって追跡した大規模な調査によれば、お酒を全く飲まない人と大酒飲みは死亡率が高いのに対して、お酒をほどほどに飲んでいる人は一番、死亡率が低かったのです」(医師の岡田正彦氏)
55歳を過ぎれば、スリムが正義、メタボは悪といった価値観を捨てるべきなのかもしれない。結局のところ、好きなものを我慢しないのが、心にも、身体にも一番いいのである。
最後に危ないダイエット食品の一覧表を2つ掲載する。
所沢航空公園にあるロウバイ園のロウバイ
飴細工のような透き通る花びらがとっても奇麗。
香りもむせかえるような強さはなく、ほんのりと香るのもいい。
高校の時に亡くなったクラスメイトの事を時々思い出す。高校2年生の時だ。その頃、授業はほぼ志望進路別になっていて、クラスメイトでも、ほとんど接点のない者も多かった。
亡くなったのは、ほとんど口をきいたこともない生徒だ。口をきかなかったのは、志望進路が違い、同じ授業をほとんど受けていないということもあったが、彼の素行の悪さに閉口していたからでもある。通っていたのはヤンチャな男子校。この中でも特に素行の悪い不良だった。
その生徒がある日、無免許でバイクに乗り、事故を起こして重傷を負った。
すぐに病院に担ぎ込まれ手術を受けることに。血液が不足していたため、クラスの担任が輸血を呼びかけ、何人かの生徒がそれに応じたが、僕は応じなかった。
彼の素行の悪さを普段からよく思わない生徒も多く、「死ねばいい」などと言う生徒もいた。
僕はそこまでは言わなかったが、仲のいいクラスの友人に「自業自得だよね」と言った。
その友人は「親の気持ちを考えたらそんなことは言えないはずだよ」と僕の発言を戒めてくれた。
友人の言う通りである。高校生の頃の僕は、そこまで頭が回らない未熟さがあった。
事故を起こした生徒は治療の甲斐なく間もなく死亡した。
「自業自得だよね」
ずいぶんとひどいことを言ってしまったなと後で少し後悔した。でも、それは、仲のいいクラスの友人に、ひどい男だと思われたかもしれないということへの後悔であり、亡くなった生徒に対してすまないという気持ちではなかったように思う。
あれから40年。
亡くなった生徒に対してすまないという気持ちがあるかと言われれば正直よくわからない。
クラスメイトが事故で死亡したという人生の中でも小さくない出来事だけが、風化しつつも記憶に留まっている。
映画『ラストレター』を観た。『Love Letter』以降発表された岩井俊二監督の作品の中では最も名作ではないかと思う。
裕里(松たか子)の姉の未咲が亡くなった。裕里は葬儀の日、未咲の娘から未咲宛てに高校の同窓会の案内が来ていたことを知らされる。姉の死を姉の同級生に知らせるために同窓会に出席した裕里だったが、卒業から20年以上が経っているため、姉と間違えられてしまう。裕里は姉の死を告げることができないまま、姉の未咲として挨拶をしてしまう。
同窓会の席上、高校の時、同じ部活で初恋の先輩である鏡史郎(福山雅治)と再会する。
やがて、二人はひょんな理由から、メールではなく文通することになる。妹としてではなく鏡史郎が好きだった亡くなった姉の未咲だと偽って…
この映画を観た後、岩井俊二のデビュー作『Love Letter』 も観たくなり、家にあったビデオテープを引っ張り出して久しぶりに観ました。25年も前の作品だけど、全く色あせない名作中の名作です。
学生時代、映画サークルで8ミリフィルムの作品を作っていた。
岩井俊二監督の映画はその頃を思い出させてくれる。学生映画は予算もなく、限られた舞台で限られた出演者で作る映画しか作れなかったけど、甘酸っぱい青春時代を独自のアイデアで描く作品はとっても共感できます。