まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

牛丼屋での出来事

2011-04-28 18:23:15 | 社会問題
仕事の出先でお昼になったので牛丼のチェーン店で食事をしていた。
そこへ、ジャージ姿のおじいさんが入って来てカウンターに座った。歳は七十は過ぎていると思う。
「食券をお買い求め下さい」
女性店員が声をかける。
すると、おじいさん、手にしていたビニール袋をカウンターの上に置く。中には一円玉や五円玉などの小銭がいっぱい。
これで牛丼を食べさせてくれと言う。
「少々お待ち下さい」
女性店員に代わり、店長と思われる男性が出て来た。
「お客様、当店では商法にもとづき、同一の硬貨は20枚までとさせていただいております、こちらは受け取りかねます」
ずいぶん固い事を言うのだなと思った。もしかしたらマニュアルで決められているのかもしれないが、食べさせてあげればいいのに。
「これだってお金なんだよ」おじいさんは食い下がるが店長は譲らない。
店は混んでいるし、小銭を数える時間をとられると、他の客に迷惑がかかることは理解できる。おじいさんの格好は身奇麗とは言えないので、来てほしくないという考えが店長の態度から見て取れる。迷惑に感じる客もいるかもしれない。
僕は食べ終わったので、気にはなったけど店を出た。カウンターはほぼ満席なので、いつまでもカウンター席をおじいさんに占領される訳にはいかず、店長は早く解決する必要はあったと思うが、その後、どうなったのかは分からない。
もし、僕が店長だったら「今回はお出し致しますが、次回からは食券をお買い求め下さい」と言うけどなあ。
それにしてもあのおじいさん、この店じゃなくて吉野家に行けば、あと払いなのでちゃんとありつけたのではないだろうか。


坂上二郎を悼む

2011-04-26 17:42:52 | 時事問題
坂上二郎氏が亡くなったのは地震の前日だった。
先日亡くなったキャンディーズのスーちゃんはテレビでもよく取り上げられ、若い頃の映像をしばしば目にする。
地震がなければ、二郎さんの映像も頻繁に流されていたことだろうと思う。
先日、久米宏のラジオ番組で萩本欽一氏がゲストに呼ばれ、二郎さんの追悼をしていた。
コント55号は浅草演舞場で産声を上げた。コンビを組んだ最初は全く受けなかったらしい。
踏み台をネタにしたコントで二郎さんが教授の役、欽ちゃんが書生の役をやった。二郎さんの方が七ツ年上なので、普通に考えれば妥当なキャスティングである。
でも、あまりに受けないので、ある日、役を入れ替えたところ、これが物凄く受けたそうだ。
やがて二人はスターダムにのし上がる。
役を入れ替える考えは二人とも持っていたらしいが、二郎さんから持ち掛けたという。
久米宏が司会を勤めた『ぴったしカンカン』では、二郎さんと欽ちゃんがレギュラー出演していて、久米宏は二郎さんから教わったことがあるという。
テレビでは必ずしもしゃべらなくていい、映ればいいのだと。
二郎さんはまともに答えないで奇声を発することが多かった。それが観ていて可笑しい。
司会であり、ラジオ出身の久米宏には新鮮な衝撃だったようだ。
二郎さんのヘンな表情にはいつも爆笑だった。
もともと歌手志望だったので歌も上手いし、役者としても凄かったと思う。
心からご冥福をお祈り申し上げます。


震災前の風景

2011-04-17 00:25:00 | 時事問題
東日本大震災の津波で被害を受けた市町村のホームページを見てみた。
福島第一原発のある双葉町は臨時ホームページに切り替えてある。
津波で壊滅的な被害を受けた大船渡市はホームページそのものが見当たらない。
サーバーごと津波で流されたのかもしれない。
被害を受けた各市町村のホームページには、勿論震災の最新情報がアップされているが、観光案内のページがそのままになっている場合が多い。
どのホームページにも誇らしげに美しい風景や町の姿がアップされている。
南三陸町では実に400枚にのぼる行事などの写真がアップされている。いかに住民が町を愛していたかがよくわかる。
もしかしたら、今後は見ることが出来ない風景もいくつかあると思う。
でも、甦るその日まで、美しく、活気に満ちた町や自然の風景を心に焼き付けていてほしいと思う。

石巻市観光案内のトップページ

案波山からの気仙沼

気仙沼小田の浜

女川町

相馬市 松川浦

南三陸町 かがり火祭り

南三陸町のひまわり

南相馬市の伝統祭り

陸前高田市 七夕祭り



頑張れ!福島

2011-04-07 19:45:51 | 時事問題
福島近海から採れたコウナゴから4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。
今まで魚介類には規制値がなかったが野菜などの規制値を流用したという。
現時点で出荷は見送られているが、この値はいったいどれくらい人体に影響するのだろう?
この値は1キログラムの値。一度に食べられる量はせいぜい200グラムくらいだろう。4080の5分の1は816、これを人体への影響を表す単位、シーベルトに換算するとおよそ0.02ミリシーベルト、これは空気中に普通に存在する放射線量の10日分でしかない。10回食べても0.2ミリシーベルト、東京ニューヨーク間を2往復したときにあびる放射線量とほぼ同じである。取るに足らないレベルと言える。しかも、ヨウ素131の半減期は8日間である。16日間で4分の1、ほぼ1ヶ月で16分の1になる。
茨城沖で採れたコウナゴには526ベクレルのセシウム137が発見された。
こちらの半減期は約30年と長いが、チェルノブイリ原発の事故後の調査ではセシウム137が原因による周辺住民のガンの発生は認められてないという。
枝野さん風にいうと直ちに健康に影響をおよぼすものではない。付け加えるならば、将来にわたっても健康には影響のないレベルである。
もし、このコウナゴを出されたら、僕なら美味しく頂きます。
福島第一原発はまだ予断を許さない。高濃度の汚染水が止まったのは何よりだが、放射性物質は依然放出されている。
だけど、現時点では放出された放射性物質の量は大騒ぎするほどではない。
それより、深刻なのは風評被害。
規制値内の野菜もあまり売れないと聞く。
福島から来た客が宿泊施設から宿泊拒否されたというばかげた話も聞いた。
いったい拒否した人は何を考えているのだろう。
放射能をウイルスや病原菌と勘違いしているのだろうか。
総合週刊誌で、福島第一原発に関して、まともな記事を掲載しているのは僕の知る限り『週刊ポスト』と『週刊新潮』の2誌。他は、必要以上に危機感を煽っている雑誌が多い。ショッキングな記事の方が販売部数を伸ばせるのは分かる。編集部としては販売部数を伸ばすことが何より大切なのだろう。
だが、そのことが「福島差別」の一因になっているとしたら、許されるべきことではないと思う。
福島産の農作物も、市場にでているものであれば全く問題はないはずである。海産物も今後市場に出るとしたら、それは全く問題ないはずである。
もし、見かけたら、率先して購入しようと思う。
頑張れ!福島


義援金と義捐金

2011-04-04 19:16:48 | 雑学
義援金と義捐金、マスコミでも両方使われているけど、どう違うのだろう?
調べてみると、義捐金が正しい。Wikipediaに出ていました。

『義捐』(ぎえん)は明治時代に作られた言葉で、『義』は正しい行い、もしくは公共のために力を尽くすことを意味し、『捐』は捨てる、捨て去る、の意である。すなわち、『義捐金』は正しい行いのため、公共のために捨てるお金を意味する。戦後の国語改革で『捐』の字が当用漢字に採用されなかったため、新聞協会の独自の基準で『義援金』という代用表記が用いられているそうである。