まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

割れ窓理論

2013-06-30 14:43:34 | 雑学
もし、あなたがバットで学校の窓を叩き割りたいと考えているとする。
ここに二つの学校がある。
一つは、教室がきれいに整頓されており、窓もきれいだ。
もう一つは教室の中は乱雑で、いくつかの教室の窓はすでに割られている。
この2校のうち、どちらかの窓を思い切り叩き割っていいとしたら、あなたはどちらの学校の窓を叩き割るだろうか。
恐らく、教室の中が乱雑で、すでにいくつかの窓が割られている学校を選ぶのではないだろうか。
心理学で「割れ窓理論」というのがある。
人は、ある特定の秩序の乱れがあると、それに同調してしまう傾向があるという。
人の生活にもそれは当てはまる。
部屋が散らかっていて、身なりなどもだらしがない人は、他人から見ると自分を大切にしているとは見られない。そういう人に対しては他人もその人を大切にしなくなる傾向がある。
つまり、自分で自分を粗末に扱うと、他人からも粗末に扱われ、不幸を招くことが多くなる。反対に自分を大切にすると他人からも大切に扱われる傾向が強く、幸せを導くことが増えるということになる。自分を大切にしている人を粗末に扱うのは誰でも抵抗がある。
言葉使いがぞんざいであったり、身なりが整っていなかったり、いつも不機嫌そうな顔をしていたり、自分を粗末に扱っているのに、他人から大切に扱われたいと願うのは身勝手な考え方であると言える。結果、人間関係がうまくいくわけがない。自分を大切に扱ってほしければ、まずは自分が自分自身を大切に扱うことである。
それには小さな兆候が大切だという。
どうせ見えないからと、下着が汚れていても平気だったり…
見えるところは綺麗にしていても、悪い習慣はだんだん目に見える部分に波及してくる。
身の回りの細かいことにも配慮して、小さな悪習を排除し、自分を他人と同じように大切にする。
きっと、それが自分自身に幸せを呼び込むのだと思う。


ユトリロ

2013-06-23 14:21:00 | 芸術

大学のとき、ユトリロが好きな友人がいた。部屋に遊びに行ったとき、頼みもしないのに画集を貸してくれた。
モーリス・ユトリロ、印象派の風景画家である。今年生誕130周年を迎えるという。
彼はモデルのスザンヌ・ヴァラドンの私生児として生まれる。
少年時代アルコール依存症の治療のために絵を始め、たちまち才能を開花させる。
油彩やグワッシュで教会や小路など身の回りのパリの街並みを多く描き、彼が住んでいたモンマルトルは繰り返し描かれている。人物はあくまでも風景の一部として描かれており、彼にとっては人よりパリの街並みの方が優しく感じたのかもしれない。
パースペクティブを生かした街の奥行き感が丁寧に描かれているが、ハイビジョン画質とは対局的な情報量が少なめの絵である。良質なデッサン画といった感じだ。
学生の時に見たユトリロの画集は、正直あまりいいとは思わなかった。
でも、不思議と記憶に残る絵である。もしかしたら人間の記憶にはちょうどいいくらいの情報量なのかもしれない。
日本橋高島屋でユトリロ展をやっていた。
内外のコレクションから70余点が展 示されているなかなか見応えのある展示会である。
1点を除き全て風景画。季節が違う同じ場所を描いた作品もある。ほぼ100年前に描かれた街並みが今もほぼ変わらず残っている場所もあり、写真が横に飾られていた。
割合年配の客で会場はかなりの混雑だ。中にはフランス人夫婦も。
ほぼ年代順に展示されてあり、余り色鮮やかでない初期の作品から段々鮮やかな作風に変わっていく様子がよくわかる。
彼の人生は酒におぼれ、喧嘩の毎日、母に振り向いて貰えない、そして裏切りの繰り返し…
決して幸せとは言えないかもしれないが、好きな酒を飲み、好きな絵を描き、好きな街に囲まれた人生、本人は案外幸せだと思っていたのかもしれない。
後半の色鮮やかな作風を見ると、ふと、そんなことを考えてしまった。




梅雨と一人暮らし

2013-06-15 17:53:41 | 過去の出来事

本格的な梅雨入りとなりました。鬱陶しい季節ですね。


社会人になったばかりの独り暮らしをしていた頃の話。
当時、住み始めたアパートは1階なのでベランダはなく、雨の日、洗濯物は部屋干しするしかなかった。
学生の頃は時間もあり、雨の日は次の日に洗濯をするということもできたが、社会人になると洗濯する時間がなかなかない。平日の夜遅い時間に洗濯機を回すのは近所迷惑なので、洗濯は、もっぱら土日にしていた。
それでも、特に問題はなく数ヶ月が過ぎた。
だが、やがて梅雨という独り暮らし最大の試練を迎える。
土日はずっと雨。外には干せないので、1週間分の洗濯物を何とか工夫して部屋に干す。
その日の夕方、何だか臭いがすることに気が付く。
臭いは半乾きの大量の洗濯物から発していた。
げ! 部屋干しすると臭くなるんだ・・・
このまま乾かす訳にもいかず、洗濯物を袋に詰めて、コインランドリーへ。
再び洗濯して乾燥までを終えて帰宅。
独り暮らしでは、平日は窓を開けて出掛けるわけにいかないので、想像以上に湿気が多い。
当時は部屋干し用の洗剤などはなく、梅雨時はコインランドリーへ行くことにした。
社会人になって買った全自動洗濯機は梅雨時には出番がなくなってしまった。
乾燥機で乾かした洗濯物はシワが多くて難儀をした。
そのうち、ワイシャツはクリーニングに出すことに。
友達からは神経質だ言われたけど、洗濯物のちょっとした臭いもイヤだった。
ベッドに敷きっぱなしの布団もなかなか干すことが出来ず、布団乾燥機を購入。
でも、枕が臭いを発することには閉口した。
枕は買い替えることに。
二年目は除湿機能の付いたエアコンも購入した。
なるべく早く引っ越すつもりだったけど、結局その部屋には7年も居着いてしまいました。


犬猫を大切にする都道府県

2013-06-08 23:01:14 | 雑学

こんな県別ランキングがありました

環境省が発表した、とある県別ランキング。
1位 高知県
2位 香川県
3位 長崎県
4位 沖縄県
5位 徳島県
以下 愛媛県、山口県、和歌山県、広島県、島根県、鹿児島県、宮崎県と続き
最下位は東京都、少ない順に神奈川県、埼玉県、富山県、千葉県、長野県、大阪府、愛知県、北海道
比較的都市部で少ない傾向にある。


これは何のランキングかというと…
2010年の犬・猫の保健所での殺処分数を10000人あたりに換算した数値のランキング。
全国平均は185,086匹、10000人あたりに換算すると14.48匹
1位の高知県が64.67匹、最下位の東京が1.95匹
およそ30倍の開きがある。
この数字を見る限り高知県の人はあまり犬猫を大切にしない。
対して東京は一番犬猫を大切にすることになる。
環境省は、上位の県では野良犬の収容数が多いことが殺処分数の多さにつながっていると分析している。
でも、野良犬も飼い主に見放された結果だという事は言えるのではないだろうか?
くれぐれも飼い主は最後まで責任を持つように…


優先順位

2013-06-02 22:39:33 | コラム
僕らの世代のビジネスマンはたいがいオフィシャルなことを優先する。家族より友人、友人より仕事関係。
仕事も、顧客、顧客以外の取引先、同僚の順。
でも、一番大切なのは家族。信頼関係があるからこそ、後回しにできると考えている。
でも、女性の多くは大切なものを最優先にするべきだと考えている。
ビジネスマンで最優先させないといけないのは言うまでもなく顧客。得意先の誘いを断ることは「仕事は要らない」と言っているのと同じ事もある。
先日、新婚の取引先の方が、家族より仕事を優先させることに妻が不満を漏らすと話していた。
「そのうち判ってくれますよ」
そうは言ったけど、男性と女性、特に専業主婦では価値観が違うことが多い。彼にしてみれば、今まで当たり前だと思っていた価値観を背中から批判されているような気持ちだろう。
程度にもよるけど、ビジネスではオフィシャルなことを優先させざるを得ない。
気分的に断りたくても、余程気のおけない相手でない限り誘いを断ることにやや恐怖感のようなものがある。
若い連中を中心に少し考え方も変化してきているけど、まだまだ「付き合い社会」は健在だと思う。
何故、誘いを断れないのか?
男性の中にはプライドが高く「俺様の誘いを断りやがって」
そう考える人が存在するからである。
そういう人は断られても、顔では笑顔で理解したような顔をするけど、心の中ではそうは思ってない。
だから、相手とよほど気のおけない仲でない限り、断ることはできず、ビジネスシーンでの付き合いの方を優先させてしまう。
仕方がないのかなあ~