1995年から毎年その年の世相を反映した漢字一字が今年も日本漢字能力検定協会から発表された。今年の一文字は『戦』
ロシアのウクライナ侵攻というショッキングな出来事があった年だった。
今年も自分自身の漢字一字を考えた。
2014年は『命』
2015年は『友
2016年は『成』
2017年は『交』
2018年は『父』
2019年は『登』
2020年は『塞』
2021年は『療』
2022年は還暦を迎えた。
最初、還の字にしようかと考えた。還の字の意味は、かえる。かえす。ひきかえす。もとへもどる。等の意味があるが、どうも今年一年には当てはまらない。
一方暦には「時間の流れ」という意味がある。時の流れは早く、特に40歳を過ぎてからは加速度を増したように感じる。
歳をとるほど時間を早く感じるという現象には諸説ある。
一説によると、生きてきた人生の中で、1年は例えば6歳の子供には人生の6分の1もあるが、60歳の人にとって1年は60分の1でしかない。故に歳をとるほど1年が短く感じる。
別の説ではときめきがなくなり、時間を感じるのが早くなるという。
還暦を迎えた今、満開の桜や真っ赤な紅葉をあと何回楽しめるだろうかと考える。
早く感じるからこそ自分の残された時間を大切にしたい。そんな思いをこめて、今年1年の漢字一字は『暦』とします。