まあどうにかなるさ

日記やコラム、創作、写真などをほぼ週刊でアップしています。

アンチ糖質制限ダイエット

2018-02-24 00:31:45 | 健康

肉食中心の糖質制限ダイエットは死亡率を最大で約3割も押し上げる。
数々のベストセラーがある慶應大学病院の近藤誠医師がそう警鐘を鳴らす記事が2月11日発行のサンデー毎日に掲載された。
米国ハーバード大学などの研究チームが行った男女17万人を対象に行った大規模調査の結果を見ると、特に肉食中心のロカボ(ローカーボハイドレート=低炭水化物)をハードに実施した男性グループの全死亡率が、最もソフトに実施した男性グループに比べ最大で31パーセントも高くなっている。同様に癌による死亡率は最大で53パーセント、心血管疾患による死亡率も最大で36パーセントも高くなっているのだ。赤肉やハム、ソーセージなどの摂取量が増えると大腸癌やすい臓癌が増えるとの数多くの調査結果が出ている。
この大規模調査からは男女とも野菜中心のグループの寿命が延びているという傾向が見て取れる。具体的な栄養構成は、男性1日総摂取カロリーが2034キロ。このうち糖質の占める割合が40パーセント、動物性たんぱく質が13パーセント、植物性たんぱく質が6パーセント、動物性脂肪17パーセント、植物性脂肪が21パーセントだ。糖質をある程度摂取した上で野菜中心のバランスのよい食事が理想だと言える。ロカボを推奨する一部の学者が口にする「肉はいくら食べてもいい」というのは乱暴な意見と言える。
また、近藤医師はBMI値(肥満指数)にも言及している。
BMI値は 体重(キロ)÷身長(メートル)÷身長(メートル) で求めることができる。
日本肥満学会は男女とも25以上を肥満とした上で18.5以上25未満(中央値22)を適正体重としているが、これは科学的根拠のない全くのデタラメ。BMI値と死亡率の関係については、日本で行われた大規模住民調査が決定的だ。この調査は男性が16万人、女性19万人を対象に、平均12年間にわたって生死を追跡した結果、より正しい長寿ゾーンが判明した。
本当の長寿ゾーンは男性が25以上27未満(中央値26)、女性が23以上25未満(中央値24)で、日本肥満学会が推奨する適正体重は痩せすぎであってむしろ死亡率は上昇してしまう。

つまり、最も長生きできるのは女性なら『少し太め』、男性なら『もう少し太め』の人たちで、最長寿ゾーンより痩せていても太っていても、それだけ死にやすくなっていくことがわかったのである。この調査結果によれば危険なのは『太りすぎ』よりも『痩せすぎ』で、BMIが14以上19未満の劇痩せの日本人男性の死亡率はBMIが最長寿ゾーンにある人たちの2倍近くにも達してしまう。

世の医者たちは体重やBMIに加え、血圧や悪玉コレステロール、中性脂肪や血糖値などを次々と持ち出しては、各関連学会が定めるデタラメの基準値に合わせるよう執拗に迫る。しかし人体には自然の調節機能が備わっており、BMIが適正であれば、生活習慣病の原因とされるその他の数値もその人に合った最適の値に調整されていくメカニズムになっているのだ。例えば血圧だと、治療の必要がある高血圧(頭痛や吐き気、意識障害などの症状がある)を除き、BMIが適正水準にある人の本態性高血圧(老化に伴う動脈硬化によって血管が狭くなると体の隅々に血液を送るために血圧が高くなり、基本的に治療の必要はない)は年齢相応に自然調節された結果だ。これを薬で下げてしまうと、脳の血流が滞って認知症や脳卒中になったり、薬の副作用で寿命を縮めたりする。
生活習慣病はかつて成人病と呼ばれていた。根本原因が老化にあるためだが、名称変更で医薬業界に巨大利権が誕生したと言われている。
すべての生活習慣病に共通して言えることは、食べ過ぎを戒め、体を動かしてBMIを正常化し、それを維持することなのだ。


芦ヶ久保氷柱

2018-02-17 20:30:31 | 写真

埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保
人工的にミスト状に散水して作り出された氷柱の壁。
今年からエリアが拡大された。
氷は光の長い波長、つまり赤色を吸収するので青く輝く。
甘酒や紅茶のサービスもあり、冷えた体に心地いい。


百貨店仕様

2018-02-10 23:33:51 | 雑学

百貨店仕様という言葉を聞いたことがおありだろうか。
学生時代だから30年以上前、とあるデパートで短期のアルバイトをしたことがあり、その時に聞いた話。
百貨店は定価販売が原則である。他の量販店やスーパーへ行けば同じ製品でも安く買うことができるが、デパートは定価。当然、客はそれでは損だと考える。
ところが、デパートで売られているモノには同じ商品でも『百貨店仕様』という安売り店よりスペックを上げた商品が存在するのだ。
僕が説明されたのは洗濯用の洗剤、当時は粉の洗剤だったが、ギフト用などに売られている商品は量販店やスーパーより値段が高いが、汚れはよく落ちる。品質が全く違うのである。デパートで売っている洗剤は高い品質だが、量販店やスーパーで売られている商品は安く売るために品質を落し、原価を下げているのだという。
一番汚れが落ちるのがデパートで売られている『百貨店仕様』の商品、その次がスーパーなどで安く売られている商品、汚れ落ちが一番悪いのが新聞の拡張員などが無料で配る洗剤、増量剤を入れてコストを下げているそうである。
商品を詰めてデパートに納品されたダンボールにはちゃんと『百貨店仕様』と書かれてあった。
その時は他にどんな商品に『百貨店仕様』があるのかは聞かなかったが、定価で売られている商品にはそれなりの理由があるのだなと思った。
今でも『百貨店仕様』があるのかどうかは分からない。あるいは無くなったかもしれない。ネットで検索しても出てこない。
だが、デパートで買ったものは値段が高いが長持ちするという印象はある。


日本は義理チョコをやめよう

2018-02-04 16:56:26 | コラム

2月1日、日本経済新聞に掲載されたゴディバの全面広告。
日本は義理チョコをやめよう。
そんなショッキングなヘッドコピーで始まるいわば意見広告。

以下、広告文

バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。

その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。

なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、

準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです。

気を使う、お金も使う、でも自分からはやめづらい。

それが毎年もどかしい、というのです。

それはこの国の女性たちをずっと

見てきた私たちゴディバも、肌で感じてきたこと。

もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。

いや、この時代、ないほうがいい。そう思うに至ったのです。

そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。

社内の人間関係を調整する日ではない。だから男性のみなさんから、

とりわけそれぞれの会社のトップから、女性たちにまずひと言、

言ってあげてください。「義理チョコ、ムリしないで」と。

気持ちを伝える歓びを、もっと多くの人に楽しんでほしいから。

そしてバレンタインデーを、もっと好きになってほしいから。

愛してる。好きです。本当にありがとう。そんな礼儀ではない、

心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです。

バレンタインデーを、好きになってください。

ゴディバジャパン株式会社

代表取締役社長

ジェローム・シュシャン


この広告は、そもそも本命チョコがほとんどだと思われる高級チョコレート会社であるゴディバだから出せたとも言える。バレンタインデーに女性から男性にチョコを贈る習慣は日本独自だそうである。独自文化は大切にしたいと思う。
バレンタインデーにチョコを贈る広告を最初に出したのは神戸のモロゾフ製菓。その後不二家や明治製菓のマーケティングで定着した。義理チョコが登場したのは1980年代からと言われている。広めたのは勿論チョコレートメーカーで、数少ない本命チョコより数が売れる義理チョコの方が多く売れるからです。現在では義理チョコを制限する企業も出て来ており、1990年代後半から義理チョコの徐々に少なくなってきているそうだ。
たとえ義理ではあっても、もらうと嬉しいという男性は多いので、文化としては残って欲しいと願う男性も多いと思う。でも、義理という名前はよくない。感謝チョコにすればいいと思うし、期間限定の高いものではなく、普段売っている板チョコなどでもいいのではないかと思う。
僕は、男性から女性にチョコを贈ってもいいのではないかと思う。チョコは男性よりも圧倒的に女性が好きだと思う。現時点では女性に交じってチョコを買うのは少し勇気が要る。自然に増えて行けばいいなと思う。