5月5日こどもの日
西武ドームに友人と4人で野球観戦に出かけた。
球場は立ち見客も大勢出るほどの超満員。
友人のうち2人は日ハムファン、僕ともう一人が西武ファン
座席はビジターの1塁側の指定席で、この年初めての野球観戦だ。
始球式は所沢出身で西武ファンのオードリー春日。
天気もよく、暖かいので、冷たいビールが美味い。
西武先発は菊池雄星、対する日ハムは武田勝、緊迫した投手戦となる。
2回に坂田のソロと相手のエラーで2点を取り、それが決勝点となる。
事件は4回裏の西武の攻撃の時に起こった。
ふと見ると西武ドームの天井近くでカラスが飛び回っている。
西武ドームの外周通路側は密閉されておらず、ドーム球場だが、外気が入り込む構造となっている。
当然、カラスなどがドーム内に入り込むことは十分ありうる。
カラスは、同じくドーム内に紛れ込んだ鳩を追い回していたのだ。
すばしっこく逃げ回る鳩を執拗に追い回すカラス。
やがて、カラスは鳩に追いつき、攻撃する。
何と鳩は、真っ逆さまに落ちて行き、内野の人工芝に叩き付けられる。
試合は中断
球場職員によって遺骸は処理される。
カラスは、転落している鳩には見向きもしないで、ドームの外に飛び去って行った。
恐らく、鳩を食べるためではなく面白半分に狩りをしたのではないかと思われる。
そのあと、すぐに同じことがあり、都合2回、カラスのために試合は中断し、2羽の鳩が犠牲となった。
3万5千人ほどの観客や両チームの選手、そして球場職員をあざ笑うかのように、カラスは何処へともなく去って行ってしまった。
たった一羽のカラスのせいで、2羽の鳩の命が奪われ、ゲームが中断した。
天井近くの高所なので、人間はどうすることもできず、事態を見守るしかなかった。
西武は試合には勝ったけど、3万5千人もの人間が一羽のカラスにバカにされたような出来事だった。