この大会はなんと言っても、初心者でも参加できる。完走できるのが魅力と思います。自分は走るのは無理、苦手という人が、何かのきっかけで、何かに挑戦したい、自分の限界に挑戦したい、○○の記念に何かやり遂げたいと感じ、それがフルマラソンだった時、参加しやすく、実現させてくれる場なのだとわかりました。日本の大会は制限時間が厳しく、普通は、申込から参加まで自己解決ですが、この大会は旅行会社が手配してくれ、制限時間は無し、初心者や体力に自身の無い人でも安心して参加できます。
オプションで参加した下見ツアー、ランニングクリニック(ランニング教室)では、超初心者の方がたくさんいらっしゃいました。
・卒業の記念に挑戦して思い出を残したいという女子学生
・レース経験は全く無いが、どうせ挑戦するなら海外で時差のある場所で試してみたいという学生
・息子と娘と三人で走りに来たという奥様。(家族の絆を深めるかに見えました)
・マラソン初参加らしい60歳代ぐらいの夫婦。(チップとつけ方から云々・・・さっぱりのようでした)
参加の思いはそれぞれのようです。
さらに、完走パーティでは、完走できたことについて一言言いたいというコーナーがあって、意外にも多く手が上がる。
普通なら遠慮してしまう場面だが、感激を伝えたい気持ちが強いのだろう。
「還暦の記念に参加しました」
「この大会を走るのが好きだった夫が走れない身体になって、代わりに孫が走り完走できました」
「数年前に大病をし、再発せず6年目になりました。もう一度、走りたいと思い、参加したらその時の記録を更新できました」
達成した喜びを本当にうれしく語り、表情もとても満足げだ。
話す人も聞く人もみんないい顔してる。また、聞いてると目頭が少し熱くなった。
初マラソン、いや、自分の場合は初めて歩かず完走した時かもしれない。その感激を忘れ、タイムが励みか、走ることに快感を求める自分は、忘れていたというか、置き去りにしていたことに気付きました。
「感動」とは、なるほどこういう意味なんだと・・・。
今回ツアー参加ですが、個人参加だったり、リピーターになったらもっと別の感動があるかもしれない。
こういう感動もあるんだということがあればぜひ聞いてみたい。
今回の旅費はオプションを含め30万円。個人参加であれば格安で参加できたかもしれませんが、いい経験ができました。
レースを終えると市街では、完走Tシャツを誇らしげに着て歩く人がいっぱいです。
自分たちは、完走パーティ前に前祝いです。当然、完走Tシャツで乾杯です。後ろの人もTシャツ着てます。
3時間40分くらいでゴールしたとき
はじめて歩かないで、満足感。
ボーイスカウトの人がタオルをかけてくれ、
「お疲れ様です。」の声をかけてくれたときに
泣いてしまいました。
家族に感謝な気持ちとか、あらためて思いだしました。
タイムも大事だけど、それ以外にも、みんなそれぞれ、いろんな思いがある。
走る意味を考えてしまうな~
良い旅行でしたね。