あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

バッファロー'66を見てきたよ

2021-02-04 | from:sachiaki
今日は渋谷でバッファロー'66をみてきたsachiakiです。

時代はもろに99年という世紀末だったってこともあり、
ダウナー系で単館シネマものが多かった中でも
群を抜いてカルト的人気を得たのが
この「バッファロー'66」で、
当時専門学生だった私たちは多大な影響を受けたものなのでした。

んで、その頃見たような気もするし、
人気があるものはあまり見たくないという
面倒臭い性格で見なかったのか覚えてなくて
今日と明日だけ再上映するから見に行きませんか?
とお誘いを頂いたので見てきたわけですよ。

ちなみに99年の映画といえば「マトリックス」や
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」「シックス・センス」や
「ファイトクラブ」「グリーンマイル」と
あぁ、大事なもの忘れてた
「スターウォーズ エピソード1」がありました。

こんなそうそうたるタイトルが並ぶ中で
そんな中クリウィティブな人たちがこぞって夢中になったのが
「バッファロー'66」だったわけです。
当時はエヴァンゲリオンが深夜で再放送されて
めっちゃブレイクした頃でもあり、
なんていうか、内容やストーリーそのものよりも
夢中になる新しい要素がどれだけあるか?
みたいなものが大受けしたってのもあるのよね。
逆に言うと、この時にほとんど出尽くしたと言ってもいいんじゃないか?
って思うぐらい。言い過ぎか。
で、バッファローのなにがすごいって、画面が固定であまり動かない。
(これは小津安二郎さんの構図から影響を受けたそうなので
 小津さんの映画の構図の美しさを思えばなるほどって感じがあった)
動かないので、とことん漫画的な表現がしやすいというか
絵画的な映画として印象がつきやすいのね。

ともかく型破りな2.5次元的な表現。
映画の中でコマ割されたものを見せられるっての
あんまりないと思うんだけど、バッファローでは
それが記憶の引き出し装置としてうまく機能していて
主人公がなにかを思い出したりした時に
額のあたりからワイプのように画像がレイヤー上になって重なって
今の主人公と記憶の主人公の二軸の時間が見られるようになっていて
彼のトラウマなどがわかりやすいのです。
しかも低予算の良さなのか、コダックのフィルムの良さなのか
60年〜70年のかつてのアメリカのホームビデオ感が半端なく良いのよ。

そして低予算の中でもバカバカしい演出として
額を撃ち抜いた血飛沫などがVFXで処理されるのではなく
飛沫の型を貼り付けた偽物感ガチガチの表現で
ものすごいコミック的な効果があり、
演者も今までの淡々とした日常的な演技とはかけ離れた
わざとらしい演技と表情を見せてくれて
ともかくこれも絵的に面白い。

まー、主人公を演じて脚本も監督も手がけた
ヴィンセント・ギャロはそもそも画家なのだから
絵作りにはめちゃくちゃ思い入れがあるのだと思う。

そしてヴィンセント・ギャロ自体のかっこよさもさることながら
クリスティーナ・リッチのエロ可愛っさったらなく
もうずっと彼女の表情に釘付けになっていましたよ。
役の中で28歳とか言っていたけれど、
どう見てもロリっこなはつらつとしたお肉のつき方をしていたので
おかしいな〜、10代か、せいぜいいっても20代前半だと思うんだけどなぁ〜って
後で調べてみたら撮影時の年齢が17〜8歳だったぽくて
納得納得ってなりました。
ともかく唇がキュートすぎるんだよ。
不機嫌なのにかわいいって反則じゃない?

で、肝心のストーリーに関しての感想といえば
そんな都合の良い女なんていねーよって気持ちと
とはいえど、こういった人と出会い方は誘拐とはいえ
出会って人生が突然良い方にチェンジするってこともあるよな
ってことと、ガンダムでシャアが
「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ」
と言っているように、(聖)母を求める心というのは
東西問わずずっとあるんだなぁって感じてきました。

たまに恋愛をして彼女を見つけたら自分は良い方向に転じられるんだ
っていうようなふざけた理由で女性を探す人がいるけれど
こういった神話が語り続けられてウケるからなんだろうな〜とかなんとか。

目的が違うだろと。

恋愛でもなんでもいいけれど、自分が夢中になって
情熱を注げる対象があれば、
それがいい方向に転じる兆しになるのであって
お前の精神安定剤のために恋人探すんじゃねーよって思います。
これはメンヘラ女子にも同じことを思うけれど。

他にも色々と思うところはありましたけれど
好きか嫌いかと言われたら好きな映画だし、
もう何回か見たい映画だなって思いました。

現代のアニメやら漫画やらにどれだけ影響を与えたか知りたいなと思ったら
見てみると良いと思います。
カウチポテト的な映画なので、スルッと見ることができますよ。

さて、接待映画の時間も終わったのでお仕事に戻ります。
そんじゃまた。モイモイ
コメント
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