060325滞韓10年060326麻浦カルビ060327犬鍋の話(1)060328犬鍋の話(2)060329犬鍋の話(3)060330犬鍋の話(4)060331犬鍋の話(5) . . . 本文を読む
「犬を食う」というと,日本人は野蛮で特別な罪悪のように思うようですが,犬食は韓国にだけ存在する習慣ではなく,アジアでは一般的な食習慣なのではないでしょうか。ときどき中国人が出張に来て,犬鍋の話をすると,「中国でも食べますよ。ふつうの食材です」という。タイでも食べるそうです。
以前,新聞記事で「韓国では年間100万匹の犬が消費される」というのがありましたが,韓国では犬に対する食欲がとりわけ旺盛だと . . . 本文を読む
あるとき,提携先の韓国人と犬鍋屋に行って,とりあえず「スユク」を食べていると,「これは特別なお客さんだけに出すんですよ」といって店の女将が,小さな肉塊を皿の上に乗せました。「何ですか?」
「○○ですよ」
当時の私の語彙になかった言葉だったので,理解しないまま口に入れました。心なしかほのかなアンモニア臭が漂ったのは,気のせいではありませんでした。
「これは精力がつくよ」
といって,向こうの部長さんが . . . 本文を読む
韓国に来て間もないころ,毎週のように家族で市場(シジャン)探検に行っておりました。
その日は永登浦(ヨンドゥンポ)市場。
前に南大門市場の豚の頭が並んでいるのを見て,家族にもみせたいと思っていたところ,この市場でも遠目にそれらしきものを発見しました。
「おーい,こっちにおもしろいものがあるぞ」
娘たちの手を引いて,近づいたところ,どうも様子が違う。
「げーっ」
なんとその動物の死体 . . . 本文を読む
私の行きつけの店は,鍾路3街,韓国火薬という財閥本社の裏にある「光橋(クァンギョ)ハルメチプ」です。ハルメチプというのは慶尚道方言で「おばあさんの家」。ポシンタンとかチョクパル(豚足)の店に多い名前です。
いまにもくずれそうなあばら家で,クーラーなし。ところどころで扇風機が回っている。そこで,ワイシャツを脱ぎ捨て,下着姿になった大韓のアジョシ、ハラボジどもが熱いチョンゴルを食らっているわけですね . . . 本文を読む
どうせ住むなら,韓国社会に溶け込もうと,韓国的なるものには積極的に挑戦しました。
食べものもそう。
犬であろうが,虫であろうがとりあえず食べてみようと。
初めて犬鍋を食べたのは96年の夏でしたでしょうか。
言うまでもなく犬鍋はこのブログのタイトルでもあり,私が愛する韓国食の一つです。
犬鍋,韓国語で補身湯(ポシンタン)は,ここ韓国では滋養強壮に効果ありと信じられてます。日本でいえば「土用のウナ . . . 本文を読む
10年前の今日,家族ともども韓国に来て二日目,ソウルは麻浦(マッポ)のソウルガーデンホテルに泊まっていました。夜ごはんはホテル近くの焼肉屋。やっぱり韓国に来たら焼肉だろうということで,たまたま目についた焼肉屋に入りました。これといった特徴もない店でしたが,まあそれなりに満足しました。
あとから聞くと,麻浦はカルビで有名な場所。ソウルのそこここに「麻浦カルビ」と銘打った店が目につきます。探せば名店も . . . 本文を読む
ついに10年が経ってしまいました。喜ぶべきか,悲しむべきか。「こんなはずじゃなかった」と書けば後悔しているようですが,けっして後悔はしていません。でもやっぱり,こんなはずじゃなかったんですね。赴任命令が出たとき,「まあ,3年ぐらいと思っておいてください」と言われました。「あと3年」この言葉を何度聞いたことか。
ある商社の石油担当の人が言っていましたが,石油の埋蔵量は30年前から「あと30年」だ . . . 本文を読む