『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語①『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語② つくるは、5人の親友グループの中に、男女の関係を持ち込まないように、という暗黙の前提が存在し、みなそれを守っていた、それでグループの中で恋愛関係は生まれなかった、と思っていました。 ところが、アオ、アカ、クロの話を聞くと、実際は、そうではありませんでした。 当時の5人グループは、アオの表現を借りれ . . . 本文を読む
『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語① つくるの高校時代の4人の仲間たちは、それぞれ独特な個性をもっていました。 アオ(本名、青海悦夫おうみよしお)は、明るい性格で、いかつい顔をしたスポーツマン。高3のときはラグビー部のキャプテンを務めていました。 アカ(本名、赤松慶あかまつけい)は、背が低くて近眼でしたが、図抜けて優秀な頭脳を持っていました。 シロ(本名、白根柚木しらねゆずき)は、長 . . . 本文を読む
※ ネタばれ注意! 年末、ラトビアに住むロシア人女性とチャットをしていて、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』について感想を聞かれ、とっさには答えられませんでした。 それで、正月休みに帰省した際、家にあった単行本を持ち帰り、あらためて読み直しました。 私がこの本を買ったのは、初版が発売された直後、2013年4月で、おそらくその年のゴールデンウィーク前後に読了したと思われます。なぜ . . . 本文を読む
予想されていたことではありますが、先日、人事異動が発令され、私は東京転勤になりました。 引っ越しは、緊急事態宣言が明けた、2月13日です。 大阪生活は、5年10か月。 11年4か月いた韓国に次ぐ長さです。もっとも、私の人生において、転勤は、韓国と大阪の2か所しかなかったのですが。 もともと大阪には縁が薄く、来た当時は、大阪弁や、大阪独特の雰囲気になかなかなじめませんでした。 でも、住めば都。飲み . . . 本文を読む
大阪にも緊急事態宣言が発出され、外食がはばかられる中、土曜日の昼間、小規模なホームパーティーをしました。 話題は、やはりコロナ。「最近、阪急京都線がよく止まるよね」「御堂筋線も。人身事故が増えてますよね」「コロナが原因かなあ」 コロナの影響で失業したり、会社が倒産したりして、それを苦にした「コロナ自殺」が増えているという報道もあります。「技能実習生たちも苦労してるでしょう?」 Rさんは、私の元の . . . 本文を読む
昨年の人間ドックでは、さまざまな数値が悪化しており、再検査項目も複数に渡っていました。 その一つが大腸の内視鏡検査。 胃の内視鏡(胃カメラ)は人間ドックで毎年経験していますが、大腸カメラは初めて。 会社の同僚の経験者に話を聞きました。「さんざんな目にあいましたよ。もう二度とやりたくない」「痛いの?」「どうも、ぼくの大腸は、曲がり方が普通じゃなかったらしくて、カメラがうまくはいらなかったんですよ。 . . . 本文を読む
1月8日、韓国の裁判所は、徴用工裁判に続き、またも日本政府の神経を逆なでする判決を下しました。 元慰安婦による日本政府を相手取った損害賠償請求裁判です。 こちら(リンク)で、1月8日に配布された報道資料の全訳が読めます。 要約すると、【判決】ソウル中央地裁は、原告たち(慰安婦被害者計12人)の請求をすべて認め、日本国が原告たちにそれぞれ1億ウォンずつ支払えという判決を下した。【判決要旨】―この事 . . . 本文を読む
年末、Hello Talkというアプリを通して、あるロシア人女性と知り合いました。 Hello Talkというのは、外国語を学習する者同士が、対象言語のネイティブスピーカーとチャットしながら、お互いに相手の言語を学ぶ、というアプリ。 私は数年前から利用していて、ミャンマー人、インドネシア人、フィリピン人などと会話を楽しんでいました。 今回知り合ったロシア人は、ラトビア在住。ラトビアは、もとソ連領 . . . 本文を読む
昨年、私の娘たちにおめでたが相次ぎ、11月以降、3人の孫に恵まれました。 この命名について、母方の祖父である私に相談はなく、それぞれ夫婦で話し合って命名がなされました。 11月に生まれた次女の第一子(男児)は、圭(けい)。 12月23日に生まれた長女の第二子(男児)は、瑞樹(みずき)。 そして26日に生まれた三女の第一子(女児)は、莉音愛(りのあ)。 三女はフィリピン男性との間の子なので、英語で . . . 本文を読む
あけましておめでとうございます。 昨年は、世界が新型コロナ感染症に席巻され、大変な年になりました。 私が勤める会社も大きな影響を受け、業績悪化。社員の給料も下がりました。働き方も変わり、自宅でのリモートワークが増えて、今では会社に行くのは週1回程度。 一方、私生活でも大きな出来事がありました。 2年前に、初孫が生まれて「おじいさん」になっていたのですが、昨年11月に1人、年末にも立て続けに2人の . . . 本文を読む