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通勤でいつも利用している地下鉄の構内放送で，「おやっ」と思う表現がありました。「オリノリは続いてお願いします。まもなくドアが閉まります」 オリノリ？ たぶん「降り乗り」なのでしょう。 これって，「乗り降り」じゃありませんでしたっけ。１１年間日本を離れていた間に変わったんでしょうか。 こういう，反対の動詞を組み合わせた言葉はほかにもある。出入りのぼりおり売り買い飲み食い開け閉め…。 どれも，逆に . . . 本文を読む
ブラジルはダイヤモンド以外のあらゆる宝石が採れるという鉱物大国だそうです。お土産物屋さんに行くと，たくさんの宝石が並んでいます。特にアクアマリンが有名ということで，店の人から熱心に勧められました。 ここでホイホイ買っては，カモにされるのが目に見えている。昔，スリランカでもカモにされた苦い思い出があるので，慎重になります。第一，そのつもりもなかったのに衝動買いするには高すぎる。 それで，「宝」抜き . . . 本文を読む
円谷選手についての私のイメージ，すなわち「全国民の期待を一身に背負って臨んだ東京オリンピック。国立競技場のトラックに２位で入場しながら，全国民の見守るなかでヒートリーに抜かれ，銅メダルに終わった。実際に円谷は，もう限界だと感じていたが，マスコミのインタビューで「次のオリンピックで頑張ります」という言葉を半ば強要され，それが重圧となって，メキシコオリンピックを目前に控えた時期に自殺した…」がどこか . . . 本文を読む
星野率いる日本は結局メダルにも届かない不甲斐ない結果に終わりましたが，韓国はなんと決勝でキューバを破り，悲願の金メダル。 当ブログコメンテイターの速報によれば，ソウルの夜は歓喜に沸いたようです。 実は私，最初の李承の２ランは見たけれど，後半はうたたねをしてしまい，金メダルの瞬間は見られなかったのですが…。 新聞報道によれば， １点差で迎えた九回，一死満塁という一打サヨナラの大ピンチ。 満塁を招 . . . 本文を読む
円谷幸吉がマラソンで銅メダルをとったのは，東京オリンピックのことですから，私はまだ３歳。覚えているはずもありません。円谷幸吉について詳しいことを知ったのは，大人になってから読んだ本や雑誌，あるいはテレビ番組などによるものです。 今回，ブラジルでオリンピック観戦をしていたときに，ふと思い浮かんだ円谷幸吉についてのイメージは次のようなものでした。「全国民の期待を一身に背負って臨んだ東京オリンピック。 . . . 本文を読む
ブラジル選手中心のオリンピック中継のおかげで，ふだんあまり見る機会のないビーチバレーや重量挙げなどの競技を堪能できました。 柔道はブラジルも強いらしく，かなりの放送時間が割かれていたため，谷亮子選手の３位決定戦はライブで見ることができました。ただ，敗れた準決勝は見られませんでした。 これで思い出すのが，ソウルに赴任早々の９６年アトランタオリンピック。金メダルを期待されていた田村選手の試合を楽しみ . . . 本文を読む
長かった出張も最後の夜を迎えました。 数人いる駐在員の中で，一度も一緒に食事をする機会のなかった人に，ブラジルのバーへ連れて行ってもらいました。タクシーに乗って行った街は，サンパウロのどのあたりか不明ですが，しゃれたレストランが並んでいます。どこも，ブラジルの地酒，カシャーサの品揃えがいいとのこと。「何が食べたいですか。海鮮の店もありますよ」「お酒の種類が豊富なところがいいですね」「じゃあ，肉に . . . 本文を読む
現在，世界的に喫煙者が住みにくい世の中になりつつあります。 それはブラジルも一緒。オフィスは禁煙で，煙草を吸うには屋上か，地下駐車場に行かなければならない。 建物内の締めつけが厳しくなれば，街路での喫煙が増えるのは道理。禁煙先進国（？）のオーストラリアも，むしろ歩き煙草は日本より多かった。ブラジルも歩き煙草は日本より多く，韓国並みでしょうか。 韓国と違うのは男女比。韓国は，女性の路上喫煙は皆無。 . . . 本文を読む
例の「インド以外で最もおいしいインド料理」の店に行きました。 ６時半に行ったらまだ準備中。一度ホテルに戻り，出直しました。 メニューはインドの言葉（ヒンディー語？）とポルトガル語でわけがわからないので，日系ブラジル人に訳してもらう。「ぼくはマトンのカレー」 もう一人の日本人は「肉絶ち」をしているため，「魚のカレー」と「野菜カレー」も頼みました。 メニューには，辛さの表示が「唐辛子マーク」で示され . . . 本文を読む
日曜日，サンパウロの日本人街，リベルダージ（自由）へ行きました。 今年は日本人のブラジル移民１００周年とのことで，いろいろな行事があるそうです。ここリベルダージも日伯友好ムードが街じゅうにあふれています。 入口に大きな鳥居のあるメインストリートの両側には，提灯をあしらった街灯が並んでいる。そして左の街灯には日の丸，右の街灯にはブラジル国旗が掲げられているのですが，国旗はそれぞれ半分ずつ切られてい . . . 本文を読む
初めての週末。 駐在員の案内で，サンパウロ市内をうろつきました。ホテルの最寄りの駅から地下鉄に乗って旧市街（セントロ）へ。 サンパウロは地下鉄が何路線かあり，色で区別されています。運賃は距離に関係なく２．４レアル（１６０円ぐらい）。キップは入場券のようなもので，自動改札に投入するとそのまま機械に吸い込まれて出てこない。出るときはキップなしに出られます。慣れないうちは，出口でついポケットをまさぐっ . . . 本文を読む
「そろそろ日本食が恋しくなってきたでしょう。今日は私がごちそうしますよ」「そうですね…」 ぜんぜんそんなことはなかったけれど，ごちそうしてくれるのだから断る手はありません。 防弾車で乗り付けた食堂は，高級日本料理屋。以前はサントリーという名前のレストランだったものが，最近代替わりして「シントリー（新鳥）」に改称したとのことです。 店に入ってすぐのところはバーになっています。高い天井にゴージャスな内 . . . 本文を読む
毎日ポルキロ（量り売り）で飽きてきたところで，「定食屋さん」に連れて行ってもらいました。 スタンドとテーブル席を組み合わせた庶民的なお店。メニューはオールポルトガル語で読めないので，日系ブラジル人に説明してもらいました。 陽気なメスチソのウエイトレスとやりとりしたあと，定食の中から，スパゲティーを選びます。「付け合わせを選んでください。チキンソテーと挽き肉料理，それにミートパイがあります」「じゃ . . . 本文を読む
「今日は水曜日だから，フェイジョアーダが食べられるわ」 日系ブラジル人が言います。 ブラジルというと牛肉のイメージが強かったのですが，ブラジルの国民食は，意外なことに「煮豆かけご飯」。フェイジョンという薄茶色の豆（日本にはないらしい）を塩味で形が崩れるくらいに煮込んだものを，ご飯（インディカ米）にかけて食べる。 ブラジルでこんなにお米を食べるとは思いませんでした。 フェイジョアーダというのは，黒い . . . 本文を読む
