5月のある日曜日、90歳の伯母と昼御飯を食べていたときのこと。「最近、虫が少ないわね」「蚊はこれからでしょう」「昔は五月といえば、蝿がぶんぶん飛んでたものよ」「うるさいは、五月蝿いって書くね」 五月蝿いを「うるさい」と読むことを私が覚えたのは、小学校六年生のときに読んだ、夏目漱石の「吾輩は猫である」だったような。「水溜まりもないし、肥溜めもないし、便所も水洗になったからね」 子供の頃の記憶が蘇り . . . 本文を読む
続いて、二つ目の付録です。こちらは文末にSEATIC Interrogation Bulletin No.2, dated 30 November 1944, page 10-13という出典表記があります。付録2. 連合国最高司令部連合翻訳通訳局調査報告『日本軍慰安施設』 第2節 慰安施設 9慰安所 bビルマ(1) 1944年8月10日、ワインマウ近くで、妻と20人の軍売春婦とともに逮捕された慰 . . . 本文を読む
同書巻末に二つの付録がついています。 今回は、その一つを訳出・紹介します。この資料は、日本で出ている関連書にも引用されているので、すでにどこかに全訳が出ているのかもしれません。 米軍による捕虜尋問報告で、安教授自身が翻訳したのか、英文からの翻訳か、日本語からの重訳かも不明です。おそらくは、韓国語による紹介は初めてだと思われるので、英文または日本語訳文をお持ちの方は、対照してみるのも一興かと思いま . . . 本文を読む
韓国出張で、「慰安所日記」の原本を購入することができました。 題して『日本軍慰安所管理人の日記』(安秉直翻訳・解題、イスプ刊、2013年8月20日) 韓国語の本なのになぜ「翻訳」かというと、原文は国漢混用文で書かれているため、そのままでは現代韓国人には読めないので、ソウル大学名誉教授の安秉直(アンビョンジク)氏が、現代韓国語に「翻訳」したものなのです。 全体は422ページ。前半は現代韓国語訳、後 . . . 本文を読む
最後の日は、日本への移動のみ。早朝出発はきついので、土曜日ということもあり、午後の便でゆっくり帰ることにしていました。 今回は、往路は羽田から金浦、帰路は仁川から成田。 到着したのは夜10時だったし、雨が降っていたし、どうせ会社の経費だし、ということで模範タクシーを奮発しました。 帰りは、天気はいいし、時間はたっぷりあるしで、何で空港に行こうかなあ、地下鉄は景色が見られないから高速鉄道にしようか . . . 本文を読む
二日目の夜は、韓国の友人たちと旧交を温めました。 一人は日本人で、元延世大学留学生さん。当ブログの常連コメンテイターの一人です。韓国在住20年というからエラい。韓国出張のたびにお付き合いいただいていますが、出張そのものが久しぶりだったので、前回飲んでからもずいぶん間があいてしまいました。 もう一人は、取引先の韓国人の金某さん。元日本留学生で、出会いは1994年ですから、20年来の友人です。このブ . . . 本文を読む
久しぶりの韓国出張です。 前回の出張から約1年振り。韓国関係の仕事をするようになって20年になりますが、こんなにも長い間韓国をご無沙汰したのは初めてです。 この間、ソウルの駐在員の異動があり、いまの駐在員は昨年10月赴任。もう半年以上経っているので、そろそろソウル生活も慣れたころでしょう。私の知らないお店などを紹介してもらえるかな、と期待していました。「まだあんまり知らないんですよ。家と会社を往 . . . 本文を読む
これまで大学野球と言えば、兄に誘われて東都大学野球の中央大学戦に行くことが多かったのですが、娘が東大に入学したので、5月3日、珍しく妻と東早戦を見に行きました。 東大野球部は現在70連敗中。連敗のタイ記録だそうです。最後に勝ったのは、同じ早大戦、あの斎藤佑樹から奇跡的に挙げた一勝以来、3年以上に渡って公式戦の勝利なし。新記録更新がかかった一戦でした。 第二試合で、試合開始時間が正確にわからなかっ . . . 本文を読む
母の告別式の日は、ミャンマー語のレッスンと重なっていましたが、たまたま先生の都合でお休みだったのは幸いでした。 翌週のレッスンの二日ほど前、先生からメールが届きました。「この日は息子の二十歳の誕生日です。レッスンの後、パーティーをしたいのでいらしてください」 まだ、葬儀の直後でばたばたしているところでしたが、このミャンマー人の親子に日本在住の親しい友だちが少ないことを知っていましたので、快く応じ . . . 本文を読む
母がアルツハイマーを発症したのが正確にいつかはよくわかりません。今考えれば、2年ぐらい前から物忘れがひどくなり、つい最近会ったばかりなのに「久しぶりね」などと言われて、おやっ?と思ったことがありました。 病院で診察を受け、アルツハイマー初期と診断されたのは去年の夏でした。 もともとメニエール症候群の持病があって、夜、目眩で台所で倒れ、起き上がれなくなったなんていうこともあったため、最初は長女に同 . . . 本文を読む