
写真:ソウル世宗大路で開かれた尹錫悦大統領弾劾反対集会(中央日報)
明日、3月17日から韓国出張を予定しています。
出張の楽しみの一つが、昨年の2回の出張時に食べ損ねたプゴククを食べること。
今回の宿であるプレジデントホテルからほど近い一画に、プゴククの名店があるのです。店の名はズバリ、プゴククチプ(プゴククの店)。
プゴククとは、スケトウダラ(韓国名ミョンテ)を干物にしたもの(プゴ)で出汁をとったスープ(クク)で、そこにご飯を投入してクッパにして食べます。
特に二日酔いの翌日の朝食に最適。
しかし、ここに不安材料が2つあるのです。
一つは、韓国の憲法裁判所による、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾審判の宣告が、来週行われる見込みであること。
このところ、弾劾賛成派(野党系)と反対派(与党系)の集会とデモが熱を帯びており、宣告の当日にピークを迎えることが必定です。
すでにソウル市は、宣告当日に向けた準備を着々とすすめています。市民の集会が開かれる光化門、大統領官邸付近で、「現場応急診療所」を開設することを決めています。
8年前の朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾宣告時には、弾劾に反対する国民がソウル市内各地で騒乱を起こし、4人が死亡したんだとか。
今回も流血の事態になることが予想されるので、臨時診療所の準備をしているのですね。
最も危険な地域は、いうまでもなく憲法裁判所付近。憲法裁判所は景福宮(キョンボックン)と昌徳宮(チャンドックン)の間にあり、私が泊まるホテルから徒歩20分ほどのところ。
大規模集会のメッカである光化門広場は徒歩5分、市庁前広場はホテルの目の前です。
周辺の幼稚園、小中高校は臨時休校を予定していて、飲食店も休むところが出る見込み。
このあおりで、プゴククチプが臨時休業になるんじゃないか、ということを恐れているわけです。
もう一つは、小さな不安なのですが…。
実は日本の映画、劇場版「孤独のグルメ」が19日に開封(韓国語で封切りのことを開封と言います)されるのです。
今回の舞台の一つが韓国。そして取り上げられる食べ物が、なんとプゴククなのです。
劇場版「孤独のグルメ」の個人的な楽しみ方
「孤独のグルメ」(テレビ)は韓国でも人気があり、今、大統領公邸で謹慎中(?)の尹大統領もファンだそうです。
「爆弾酒」を酌み交わした日韓首脳
映画の主演・監督を務める松重豊は、19日の開封前にプロモーションのために訪韓。
ドラマ『孤独のグルメ』井之頭五郎役でおなじみ松重豊さん「食べる喜びで韓日をつなぐのが私の使命」(朝鮮日報)
もしこの映画が大ヒットして、人々の関心がプゴククに集中し、私が行こうとしているプゴククチプに大行列ができて、朝食時間帯に入れなかったりしたらどうしよう…。
これが私の小さいほうの不安なのでした。
무교동のお店ですね。
弾劾審判が遅れているので無事に食されたことと思いますが。。
僕も昨年3月に朝食をとりに訪問しましたが、日本人観光客で一杯でした。明洞に近いからでしょうね。
韓国訪問記のUPを期待しております。