性について 私の数の初体験は、12歳の時でした。 中学の英語の授業の最初のほうで、名詞の複数形について習いました。 名詞に「-s」をつけると複数形になる、というやつですね。 まあ、それほど違和感はなかったです。 「-s」っていうのは、つまり日本語の「~たち」だな、というふうに理解しました。 学生の複数は「学生たち」で、先生の複数は「先生たち」。 でも、犬の複数を「犬たち」というのはちょっとおかしい . . . 本文を読む
新大阪のBlueblueは、昨年よく通ったバーですが、カウンターに座ると、若いバーテン(男女がいる)が話し相手になってくれます。「犬鍋さんは、韓国に住んだことがあるんですか」「うん」「どのくらいですか」「長いよ。11年」「えっ! そんなに! じゃあ、韓国語もできるんですか」「まあね。でも、帰国してから10年以上経ってるから、だんだん忘れてきたけど」「韓国語、ぜひ教えてください!」 こんなふうにし . . . 本文を読む
今年の1月8日、元慰安婦が日本政府を相手取って起こした裁判で、原告勝訴の判決が下され、その後確定しました。 これについて、文在寅大統領は1月18日の新年の会見で「判決に少し困惑している」と述べ、その後も、この問題について具体的な解決策を提示していません。 この煮え切らない態度に、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)氏は、記者会見で、慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)に付託するよう、文在寅大統領に要求 . . . 本文を読む
ほんとうだったら、引っ越し前に捨てるべきものは捨て、スリムになってから荷物を運び出すべきでしたが、なんやかやとバタバタして、ほとんど断捨離できずに引っ越しの日を迎えてしまいました。 粗大ごみは、事前申し込み制だから間に合わない。各種のごみも、分別収集で曜日が決められている。ええい、面倒くさい、全部持っていこう。引っ越し費用は会社もちで、多少荷物が増えても自己負担が増えるわけではない、という理由も . . . 本文を読む
引っ越しの日は、特別休暇をとりました。 午前中に、引っ越し会社の梱包係の女性二人が来て、たいして多くはない荷物を段ボール詰めしてくれました。午後はまず、レンタル会社の回収係が、すべての電化製品、家具を持っていきました。ドアから出せない大型のもの(食卓とベッド)を解体するのに手間取り、回収だけなのに1時間以上もかかりました。夕方は、引っ越し会社の荷出し係が来て、手際よく30分ほどですべてを大型トラ . . . 本文を読む
東京帰任が決まってから、ふつうなら何回も送別会を開いてもらえるところですが、コロナの緊急事態宣言下なので、大人数が集まっての会食はできない。 会社の部署の送別会は、オンラインでした。 プライベートの送別会も、人数を制限して、時間も8時まで。 大阪でもっともよく通っていたのは、Blueblueというカフェバー。だいたい週に2回は行っていました。ひどいとき(?)は、週4ということも。 実はそのお店、 . . . 本文を読む
私の性の初体験は、18歳の時でした。 アメリカ人に比べると遅いかもしれませんが、日本人としては標準的でしょう。もっとも、日本人は、一生経験しない人もけっこういるのですが。 1979年、大学に入学した私は、教養課程の第二外国語として、フランス語を選択しました。 最初の授業で、フランス語には男性名詞と女性名詞があることを習いました。 これが、私の「文法的な性」との出会いでした。 多くの日本人同様、私 . . . 本文を読む
神奈川に住む知り合いから、朝日新聞のアンサンスーチー女史関連の記事に、共通の知り合いのミャンマー人が取り上げられているという連絡がありました。 大阪では新聞をとっていないので、近所のコンビニで購入しましたが、大阪地方版には載っていませんでした。それで、ネットを検索すると、それと思われる記事がヒットしました。 アウンサンスーチー女史がミャンマーの軍に拘束され、自宅に軟禁されたことに対し、在日ミャン . . . 本文を読む
『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語①『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語②『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語③『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語④ 私は、『多崎つくる』をセクシュアル・マイノリティの物語として読みましたが、この作品は重層的で、いろいろな読み方が可能です。 たとえば、ここまでに取り上げた人物以外にも、「色彩を持った」特異なキャラク . . . 本文を読む
『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語①『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語②『多崎つくる』―セクシュアル・マイノリティの物語③ つくるは、グループから追放される前、グループの中に男女の関係を持ち込まないように心がけていました。そして、グループの中の二人の女性、シロとクロのことはできるだけ考えないようにし、もし考えるときは、「二人を一組」として考えるようにしていました。「つま . . . 本文を読む