この1月末で退職する社員から、飲みの誘いがありました。もちろん断るわけはありません。 品川のディープな路地裏でホルモン焼きを食べたあと、韓国立ち飲みバーのお姉さんに挨拶したいというので二次会に。 すると、そこで偶然、もう一人の飲み仲間に会いました。「ちょうどよかった、今日はKさんの送別会なんですよ。二人じゃ寂しいと思ってたところです」「それはそれは。さっき仙台の出張から戻ったところです」 実はこ . . . 本文を読む
「犬鍋さん、ちょっと遅くなったけど、今晩新年会、どうですか」と誘ってくれたのは、ソウル駐在時代の社員です。「いいですよ」 お互い、酒飲みですからどんな口実でもいい。「どこかお勧めの店はありますか」「大塚なんか、いかがですか」「おおつか? 何があるんですか」「ミャンマー・バーです」 もう一人、最近入社した(とはいっても私よりも年上の)社員も参加してくれました。この方も、前職で頻繁 . . . 本文を読む
1月16日、小野田さんの訃報に接しました。 小野田さんは、元日本帝国陸軍軍人。 フィリピンで終戦を迎えるも、終戦の事実を知らずにゲリラ戦を継続し、終戦29年後の1974年にルバング島から日本に帰還を果たしました。 当時、私は中学生。その二年前にグアム島から帰還した横井庄一さんに比べ、カッコいいなあ、と思ったことを覚えています。 横井さんのときは、よくぞ生きて帰った、よかった、よかったと、歓迎一色 . . . 本文を読む
程度がはなはだしいさまを表す言葉はたくさんあります。 ヤバい-や激-も、その例ですね。 オーソドックスなところでは、とても、たいへん、ひじょうに。口語では、すごく。形容詞のすごいを、連用形(すごく)にしないで使うとさらに俗語っぽくなるようです。すごい[連用形で「すごく」と言うべきところを、俗に「すごい」と言うことがある。「-速い・-びびってる」][俗に強めて「すっごい」「すんごい」「すっげえ」「 . . . 本文を読む
13日の記事で、三省堂国語辞典の「普通に」の項目を紹介しました。第6版 ふつう [俗](「-に」の形で) aごく自然に考えて。わりあいに。「-においしい」 b当然(であるかのように)「ぼくも-に独身です」第7版 ふつう [俗](「-に」の形で) aべつに変なところがなく。とても。「あの人、-に歌うまいよね」「このアイス、わたし的には-においしい」 b当然(であるかのように)。「あんなこと言われた . . . 本文を読む
品川のミャンマー人が働いている居酒屋に、あらためて出直しました。 日曜日の夜だったため、前回よりも客は少なめ。厨房にいるミャンマー人も二人だけ。前回ホールにいたミャンマー女性はおらず、代わりに日本人の男性がいました。「この店のお勧めはなんですか」「そうですね。これがよく出ますよ」 日本人の店員が指さしたのは、激辛牛すじ煮込みなる一品。「じゃ、ビールとそれください」 あたりを見回すと、どのテーブル . . . 本文を読む
安倍首相の靖国参拝で、日中韓の関係が険悪になっている、という話ではありません。 三国(サンゴク)ではなく三国(サンコク)、三省堂国語辞典の話です。 1月10日、三省堂国語辞典(通称三国)の第7版が出たので、早速買いました。 三国は「辞書は鏡」を標榜する辞書(→リンク)で、新しい語・用法を逸早く辞書の項目に立てることに命をかけています。編集主幹見坊豪紀は故人ですが、その編集方針は、第6版 . . . 本文を読む
品川の韓国立ち飲みバー、かすがに、新年の挨拶に行きました。すると、この店を私に紹介してくれた会社の同僚がすでに飲んでいた。彼は、単身赴任で、近所に住んでいるので、頻繁に来るようです。 例によって、ピリ辛のもつ煮込みでビールを2杯、3杯と空けるうち、私が最近ミャンマー語を勉強しているという話をしました。「この向かいの店にミャンマー人がいるよ」「えっ? どこ?」「すぐそこ。ママさんは韓国人で、従業員 . . . 本文を読む
私が使っていたミャンマー語のテキストに出てくる日本人の名前がウー・アウントゥンでした。 不思議に思って、先生に聞くと、ミャンマーでは外国人でもミャンマー風の名前を使う人が多い、とのことでした。「じゃあ、ぼくにも作ってください」「いいですよ。何曜日に生まれましたか」「曜日? そんなの知りませんよ」「知らないんですか! それじゃ名前がつけられません」「…」 そういえば、タイ人もみな自分 . . . 本文を読む
せっかくのお正月休み、一回ぐらいは家族全員で食事をしようということになりました。浪人生の娘は、合格祈願を兼ねて、友人と湯島天神に初詣に行くというので、夜、現地集合で待ち合わせ。「もうみんな大人なんだから、一度ぐらいちゃんとしたレストランに連れていって、テーブルマナーを覚えさせたほうがいいんじゃない」というのが妻の意見。言われてみれば、これまで、家族全員の食事というと、回転寿司とか焼き肉、せいぜい . . . 本文を読む
読者の皆様、あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いします。 末の娘は今、浪人生。年末年始の長い休暇も、旅行などの大きなイベントはありません。 その娘に、「これおもしろかったよ」と言って勧められた本がありました。百田尚樹さんの『永遠の0』です。 書籍は450万部を越えるベストセラー、映画化されて、そちらも人気のようです。土曜日の夕方に駅構内の本屋で買って、電車の中で読み始め、その日 . . . 本文を読む