今年も庭のエビネが可憐な花を咲かせました。 この花をみるたびに、私が社会人になったそうそう、お世話になったTさんを思い出します。 Tさんは、科学雑誌『Newton』の校正の責任者をしていました。私は20代前半、Tさんはそのとき定年(60歳)間近でした。 私は駆け出しの編集者として、校正のイロハを教えていただくとともに、夜、酒を飲みながら、人生についてもたくさんのことを学びました(大袈裟ですが)。 . . . 本文を読む
写真:橋弁慶の一場面 私の祖母が謡曲を教えていた関係で、私も大学生の時、祖母に謡曲の手ほどきをしてもらっていました。 月一回は、渋谷の観世能楽堂の定期能を観に行っていたことも。 大学を卒業してからは、自分でやることも、観に行くこともなくなりました。 私がソウルに駐在していたとき、日本から能楽師、狂言師が来て、能狂言の公演が行われたことがありました。 子どもたちに能狂言がどんなもの見せてやろうと思っ . . . 本文を読む
同居している三女が勤めを休みました。「午後、三歳児検診があるから。午前中は、映画を観に行ってくる」 孫は映画館デビューです。「何観るの?」「きかんしゃトーマス」 孫は、テレビでよく観ていますが、その劇場版のようです。「ネットで予約したんだけど、端から埋まるんだよね」「なんで?」「みんな子ども連れでしょう? 泣いたりしたとき、すぐに席を立って外に出られるからだよ。私たちも端の席をとった」 こんなと . . . 本文を読む
写真:「お元気ですか」の鈴木健二アナウンサー(NHKより) 先月末(3月29日)、元NHKの名物アナウンサー、鈴木健二さんが亡くなったそうです。享年95歳。ご冥福をお祈りします。 鈴木健二さんは、1980年代、『歴史への招待』『クイズ面白ゼミナール』などの司会者として活躍していました。 私は、最初に就職した出版社で、『Newton』という科学雑誌の編集部にいたのですが、Newtonの竹内均編集長が . . . 本文を読む
2週間ほど前に行った御徒町の韓国居酒屋「クニャンポチャ」に、別のメンバー(韓国人を含む)と行きました。「なんでこのお店にしたの?」「まあ、何となく、かな」「ハハハ」 クニャンポチャは韓国語。「ポチャ」は「ポジャンマチャ(布張馬車、屋台式居酒屋)」の略語、「クニャン」は「ただ;何となく」というような意味です。 いっしょに行った韓国人女性に「クニャン」のニュアンスを聞いてみると…「たと . . . 本文を読む
先日、若いイギリス人とさしで飲みました。 オックスフォード大学で日本語を専攻し、日本語がペラペラ。N1(日本語能力試験1級)にも合格したと言いますから、漢字もかなり読めるのでしょう。 来日してまもないので、現在はマンスリーマンションに住んでいます。「家は決まったの?」「まだです。大井町あたりを考えています」「大井町? なんで?」「知り合いに勧められて」「行ったことあるの?」「いえ」「じゃ行ってみ . . . 本文を読む
goo blogができてから20周年なんだそうですね。 当ブログは、先月、開設18周年を迎えましたので、私は初期の頃の開設者のようです。 私がブログを始めたころ、ブログ開設はちょっとしたブームだったように記憶します。 2006年というと、いわゆるSNSは存在していなかったか、それほど広がっていなかった。 FacebookもTwitterもInstagramもLINEもありませんでした。mixiが . . . 本文を読む
写真:アンドロメダ星雲 週一回のロシア語・オンラインレッスンで読んだロシア語のテキストに、「誕生日プレゼント」というテーマの文章がありました。 ある芸能人が、奥さんに星を買ってあげたという内容です。「星を買う? 本物の星ですか?」「そうです」「星なんて、買えるんですか?」「星そのものじゃなくて、名前を買うんです。お金を払うと、星に名前をつけてもらえます」「だって、名前のない星なんてないでしょう?」 . . . 本文を読む
写真:1974年の天皇賞を制したカミノテシオ 大谷選手の元通訳、水原一平が訴追され、水原氏が、2021年9月から24年1月までの2年間で、約1万9000回賭博を行い、約218億円勝って約280億円負け、約62億円の損失を出し、大谷選手の口座から約24億円盗んでいたことが伝えられました。 途方もない金額とともに、「2年間で約1万9000回(1日平均25回)」という回数に驚きました。これがギャンブル依 . . . 本文を読む
写真:ソウル高裁での公判を終えた朴裕河世宗大名誉教授(韓国日報)2024年4月12日 韓国日報(リンク、韓国語)『帝国の慰安婦』朴裕河、破棄差戻審で無罪大法院(最高裁)「無罪趣旨」破棄差し戻しの結果朴裕河「政治的に利用されないことを願う」 著書『帝国の慰安婦』で日本軍慰安婦被害者の名誉を毀損した容疑で裁判にかけられた朴裕河(パク・ユハ)世宗大名誉教授が、破棄差し戻し審で無罪を宣告された。 ソウル高 . . . 本文を読む
写真:近所の桜 東京に数日遅れで、わが街飯能(埼玉県)の桜も満開になりました。 リモートワークの仕事が終わった夕方、近所を散歩。 ところで、韓国語では「満開」(マンケ、만개)と言わずに、「満発」(マンパル、만발)という言葉をよく使います。 日本語にはない言葉です。「満開」は、韓国語の辞書にありますが、あまり使われない。 調べてみると、ニュアンスの違いがあって、「満発」はたくさんの桜の木がいっせいに . . . 本文を読む
妻の友だちのご主人が出演する市民コンサートに行ってきました。 前回は入間市交響楽団の定期公演。今回は別の弦楽アンサンブルの公演です。 場所は、入間市文化創造アトリエ「AMIGO」ホール。 初めて行きましたが、古めかしい木造の建物です。 もと埼玉県繊維工業試験場で、建物ができたのは大正5年(1916年)というから、100年以上前です。平成10年に試験場が閉鎖された後、残された建物を取り壊すのはもっ . . . 本文を読む
仕事帰りに、上野で飲みました。 正確には御徒町。「上野千里香」は予約で一杯。花見帰りの客が流れてきているのでしょう。羊の串焼きが食べたかったので、別の朝鮮族の店、羊不同(リンク)で一次会。串焼きと、豚の脳みそをいただきました。酒はビールと紹興酒。 二次会は行きつけの居酒屋に行こうと思いましたが、営業していませんでした。(定休日じゃないのにどうしたのかな。もしかしてユウスケに何かあったのか?) こ . . . 本文を読む
焼き鳥屋を出た後、すぐ隣のbarに行きました。 ここは以前にも行ったことがあります。飯能のBar マスターは、私のことは覚えていないようでしたが、そのときいっしょに行ったD(三女の夫、フィリピン人)のことは覚えてくれていました。 まだ早い時間だったので、客は私だけ。「お店の名前、映画からとったんですよね」「そうです。40年ぐらい前の映画です」「ヒットしたんですか?」「そんなでもないです。前衛的な . . . 本文を読む
写真:東飯能のキコリヤ 私の住んでいる飯能のカフェのマスターに誘われて、飲みに行きました。 西武線飯能駅ではなく、JR八高線の東飯能駅近くにある焼き鳥屋さんです。 建物がしゃれている。 看板が小さくて、焼き鳥屋とは気づきません。 店名はキコリヤ。「ここ、金曜日と土曜日しかやっていないんですよ」「週2日だけ! よくやっていけますね」 外観だけでなく、店内も、ふんだんに木が使われています。 全席カウン . . . 本文を読む