生涯学習の部屋

資格取得数241。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

国歌に思う

2005年09月03日 12時29分20秒 | 旅行
休みの朝のひと時、たまには国歌を聴く。色々な国歌がある。以前は日本の国歌が嫌いだった。

子どものとき、オリンピックで流れる日本国歌を聴いて、「こんな曲は海外の人に理解されない」と父に苦言を呈したところ、「このメロディーの価値がわからないお前に音楽を語る資格はない!」とこっぴどく叱られたことを思い出す。音楽万能の父に音楽で叱られたのは、後にも先にも、この一度だけだった。

今、このメロディーのすばらしさがわかる。1分にも満たない演奏で、ここまで、伝えることができる曲はあまりないかもしれない(歌詞にはあえて言及しません、メロディーだけの話です)。

1分以内といえば、中華人民共和国国歌のメロディーにも、心からこみ上げてくるものがある。わずか、40秒程度の世界・・・。

以前も書いたかも知れないが、中国の朝のTVは国歌から始まる。中国にいた当時の私は、国歌は直立不動で敬意を持って聴かせていただいた。

起来!不願做奴隷的人們!
把我們的血肉,築成我們新的長城!
中華民族到了最危険的時候,
毎个人被迫着発出最後的吼声,
起来!起来!起来!我們万衆一心,
冒着敵人的炮火,前進!
冒着敵人的炮火,前進!前進!前進!進!

「冒着敵人的炮火」の「敵」とは旧日本軍のことです。故に、この国歌は歴史的背景を知らずして、単純に受けいるれことが困難な曲ともいえます。私も、中国語で歌うことができるようになりましたが、これは、中国の現地の方から歌詞のコピーをいただき、辞書を片手に勉強した結果です。勝手な解釈かも知れませんが、友好の証として、歌うことを許していただいたのかもしれません。事実、「×××さん(私)は、きっと中国人の血が入ってるよ」と何度も言われました。(最大級のほめ言葉)
⇒海外へ旅行に行くと、決まって「中国人ですか」ときかれてしまう。

ちなみに、作曲者の聶耳は残念ながら1935年「鵠沼海岸(神奈川)で遊泳中に溺死」しています。戦争の混乱のなか、色々とあったのです。

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