武蔵野大学大学院通信教育部のHPをよくよくチェックしてみると、合わない足し算の数値が存在する。
概要のページには、「在学者数:170名(平成22年度正科生)」と書かれている。一方で、入試データでは、
平成22年度の合格者数は94名となっている。また、
平成21年度の合格者数は99名となっている。
つまり、94名+99名≠170名なのである。193名≠170名ということだ。消えた23名はどこにいったのか?武蔵野大学大学院に合格したものの、入学しなかったのか。あるいは、既に退学してしまったのか・・・合格者の1割以上が消失している事実は、一体何を意味するのであろう。
産業能率大学大学院でも、明星大学大学院でも、合格者が辞退するという話は聞いたことがなかったし、留年する前に辞めたという話も聞いたことがない。いや、留年したとしても、MAXの在籍年限まで在籍するのが一般的であった。なんせ、産能なんて、九州に転勤になった人が、週末飛行機で通学するくらい、貪欲に、学習している状況でしたから。
たまたま、武蔵野大学大学院を併願で受験していた人が、本命に合格したため、入学を辞退したと信じたい。とはいえ、併願で袖にされる程度の大学院だとは、なかなか、信じたくない事象である。
本学の学習スタイルが肌に合わない人が辞めたのか・・・でも、カリキュラムにしたがって、学習を進めていくと、そのうち、今までの考え方では、到底、たどり着かなかったであろう、ステージに到達できる。そのことを知らずに、辞めるのはもったいない。せっかく合格したのだから。だまされたと思って、参考図書を読み漁れば、いずれ、何かが見えてくる。それは、日常生活にどっぷりつかりきっていると、絶対に見えないものである。
以前は「死」を恐怖の対象と思っていたが、今では、当然、あるべき人生の「終点」とみなすことができ、肯定的にとらえることができる。なんせ、人間は100%の確率で、いずれ死ぬのだから。「死」は「生」の一端であり、「死」があるからこそ、苦しい「生」を完了させることができる。そういう考えに至ったのも、本学で学んだ結果である。
本学での学びは、人間として生きていく上で、本当に大切なものを教えてくれる。表面だけ学んで、つまらなく思い退学するのは、残念であり、勿体無い話である。少なくとも、通信制大学院を退学するものは、自分が合格したために、不合格になった受験者がいるかもしれないことに思いを馳せるべきである。それでも、辞める決意ならやむを得ないが、心の片隅でもいいので、他者を思いやる気持ちをもって欲しい。