昨日6冊返却したので、鶴舞中央図書館で借りている本は残り4冊。
その1冊が『日本人は、なぜ富士山が好きなのか』という本。私も富士山大好きですから。小平宅からは富士山見えますし。で、この本の第1章は「富士山は、両性具有の山である」というもの。そう、以前、このブログでも述べた富士山は「男神」なのか「女神」なのかという問題に、初っ端から切り込んでいるのだ!
p.28から、まさに「富士山の祭神は、男神か?女神か?」という項目になっている。もちろん、富士山は「木花開耶姫命(このはなさくやびめのみこと)」を主神としているというのは定説なのですが、資料による初見は『集雲和尚遺稿』らしく、慶長19年(1614年)とのこと。で、それ以前と言うと・・・なんと、「赫夜姫」とのこと。ひらがなで読むと「かぐやひめ」だ。マジかよ!って感じ。鎌倉後期から江戸時代初期まで祭神は「赫夜姫」としている。
で、それ以前が浅間神で、仁寿3年7月13日以前に浅間神は浅間大神に昇格したらしい。そして、浅間大神は浅間大菩薩に変わるそうだが、浅間大菩薩は金剛毘盧遮那仏の本地仏であるので男体であるべきなのに、女体として現れているので不審感をいだく衆生が多かったそうである。その後、富士山形の水晶が見つかり、富士山そのものを「御神体」とする古来の思想が再確認され、「富士山の祭神は、男神でも女神でもなく、中性の富士山本体である」と見なされ、浅間大菩薩が男神か女神かという論争に終止符が打たれたとしている。
・・・結局、よくわからない。どっちでもいいということなのか、あるいは、基本、女神ってことなのか??まあ、富士山は綺麗だから、女性の方がうれしいのですが、雄大な富士山を目の当たりにすると、やっぱ、男前だな~と思ってしまうわけでして。