先般、就活生が「何故不採用になったか教えてくれない」という不満を持っているという記事を書いたのだが・・・
その疑問に答える良書がこの「就活の勘違い」である。この本を読めば、就活生も、不採用の理由を教えてもらえないことに不満を持つことが「勘違い」であることが理解できるだろう。
この本の筆者は元大手企業の採用担当とのこと。p.11に「採用担当者は、個人の能力よりも、むしろ、会社の仲間と一緒に働いて組織のパフォーマンスが向上するかどうかの目で見ているのです。」と書かれている。
また、p.31には「採用責任者へのインタビューを続けていたときに、彼らの口から「タイミング」「縁」「偶然」や「相性」「フィーリング」などの言葉が何度も語られるのを聞きました。」とも書かれている。
そして、p.36では「採用の事務局を務めていたメンバーを含めて7、8人で話し合ったところ、多少ニュアンスは異なりましたが、「自分の部下、後輩として一緒に働けるかどうか(働きたいかどうか)」に集約されました。少し割り切った言い方をすれば「採用は、一緒に働く仲間を探す行為」です。会社を示すcompanyの元々の意味は「はかま」なのです」としている。
続いて、ある本を取り上げ、「面接で留意されるのは、いうまでもなく『この人物と一緒に働いてみたい』『こいつと一緒だったら楽しいだろうな』『こいつを育ててみたい』と思わせる人間です」と、結局、一緒に働けるかどうかを基準に採用はなされていることを示している。
故に・・・
・東大法学部卒
・TOEIC990点でドイツ語、フランス語も堪能
・在学中に公認会計士試験合格
・国体優勝、元オリンピック強化選手
・成績はほとんどが「優」
といった学生が、仮にいたとしても、すべての企業が彼/彼女を採用するわけではない。その人が、究極の自信家で、「御社が発展するためには財務が弱すぎます。私に任せれば、間違いない成長できます!」と言い切ったとしたらどうか・・・まず、採用されないだろうな。学歴も凄く、公認会計士試験合格していて、文武両道優れていたとしても、22歳の学生あがりに、財務部門を任せられるはずがない。その人に実力があったとしても、今まで財務で働いてきた人を全否定するわけで・・・会社が崩壊してしまう。
どんなに能力があったとしても、やはり、一緒に働けるかどうかという点を、その会社に長年務めている人が、その企業文化に則ってチェックするわけだから、本当に「フィーリングが合わなかった」という不採用理由もありえるわけである。そして、そんな抽象的ではあるが、その企業にとっては大切な採用基準を、学生に還元したとしても、それでは学生は混乱してしまうだけである。
受験のように、点数で白黒つけれないのが就活の不思議なところでもある。しかし、とりあえずは、自分の運を信じて、内定の出た企業で働いてみないことには、どうにもならない面もあるのである。
その疑問に答える良書がこの「就活の勘違い」である。この本を読めば、就活生も、不採用の理由を教えてもらえないことに不満を持つことが「勘違い」であることが理解できるだろう。
この本の筆者は元大手企業の採用担当とのこと。p.11に「採用担当者は、個人の能力よりも、むしろ、会社の仲間と一緒に働いて組織のパフォーマンスが向上するかどうかの目で見ているのです。」と書かれている。
また、p.31には「採用責任者へのインタビューを続けていたときに、彼らの口から「タイミング」「縁」「偶然」や「相性」「フィーリング」などの言葉が何度も語られるのを聞きました。」とも書かれている。
そして、p.36では「採用の事務局を務めていたメンバーを含めて7、8人で話し合ったところ、多少ニュアンスは異なりましたが、「自分の部下、後輩として一緒に働けるかどうか(働きたいかどうか)」に集約されました。少し割り切った言い方をすれば「採用は、一緒に働く仲間を探す行為」です。会社を示すcompanyの元々の意味は「はかま」なのです」としている。
続いて、ある本を取り上げ、「面接で留意されるのは、いうまでもなく『この人物と一緒に働いてみたい』『こいつと一緒だったら楽しいだろうな』『こいつを育ててみたい』と思わせる人間です」と、結局、一緒に働けるかどうかを基準に採用はなされていることを示している。
故に・・・
・東大法学部卒
・TOEIC990点でドイツ語、フランス語も堪能
・在学中に公認会計士試験合格
・国体優勝、元オリンピック強化選手
・成績はほとんどが「優」
といった学生が、仮にいたとしても、すべての企業が彼/彼女を採用するわけではない。その人が、究極の自信家で、「御社が発展するためには財務が弱すぎます。私に任せれば、間違いない成長できます!」と言い切ったとしたらどうか・・・まず、採用されないだろうな。学歴も凄く、公認会計士試験合格していて、文武両道優れていたとしても、22歳の学生あがりに、財務部門を任せられるはずがない。その人に実力があったとしても、今まで財務で働いてきた人を全否定するわけで・・・会社が崩壊してしまう。
どんなに能力があったとしても、やはり、一緒に働けるかどうかという点を、その会社に長年務めている人が、その企業文化に則ってチェックするわけだから、本当に「フィーリングが合わなかった」という不採用理由もありえるわけである。そして、そんな抽象的ではあるが、その企業にとっては大切な採用基準を、学生に還元したとしても、それでは学生は混乱してしまうだけである。
受験のように、点数で白黒つけれないのが就活の不思議なところでもある。しかし、とりあえずは、自分の運を信じて、内定の出た企業で働いてみないことには、どうにもならない面もあるのである。