昨日、会社に「入社後学歴報告」するため、まだ同僚があまり出勤していない時間に作業をしていたところ、セブンイレブンで取った学位記のコピーを、とある行員に見られてしまった。
「えっ、大学院に行ってたんですか!知りませんでした。修士って凄いですね~!」って言われたのだが・・・わたくし、こういう会話は非常に苦手。直接的に関わりのある(学業のために休むと迷惑をかける範囲)の方には、ちゃんと報告をしているが、関係が希薄な方まで言いふらすことはしない。自分から開示して「自慢かい!」って思われると、人間関係にもヒビが入るし。
そもそも、私は凄くない。なんせ、上には博士課程を修了し博士の学位を持っている人がいる。でも、博士を取得した人も、上には大学に雇用され、教授になった人を羨んでいるかもしれない。教授になった人に対しても学部長がいるし、学部長になった人にも、副学長や学長、あるいは理事や理事長と、際限なく上には上がいるわけで。
我欲は尽きることを知らない。思い返せば、私も産能大学の通信制大学に籍を置いていたときは、修士課程に進学された先輩方を羨望の眼差しで見ていたし。欲があったからこそ、大学院に行くことが叶ったのは事実。しかし、どこかの段階で「求不得苦」という思いを断ち切らないと、人間、満たされた状況に、いつまで経っても到達できない。
向上心は全ての発見の源かもしれないが、この年齢になってくると、なかなか厳しい環境に身を投じることが困難になってくる。ゆえに、身の丈に合った生涯学習を考えなければならない。
多くの方々が博士を目指せと応援してくださいます。それはそれ、感謝しているのですが、それこそ、身の丈に合っていないと思うので。今は学士を目指して頑張りたいと願っています。