今日チットは、
なかまといっしょに、「代官山」に行ってきたそうです。
だいかんと言えば、
「お助け下せえ、お代官様」と、
のうみんが泣きつく、
江戸じだいのこわい人、
ということを、クリンは知っています。
えちごや(かんじ:越後屋)から、
お金をもらったりしていることも、
クリンは知っています。
そんなこわくて、ワルい
「お代官」たちのおやしきが立ちならぶ山に、
一体、何のようじでチットは・・・。
ムナさわぎをおぼえるクリン。
そういえば、
おにいちゃんとチットは、よく、「年貢(税金)が重い。」って、困っています。
・・・・・
ねんぐをへらしてくれるよう、
おねがいにいったのではなかろうか。。
きけば、
いっしょに行ったなかまとチットは、よくコウドウをともにしているし、
きっと、
ねんぐゲンメンをジキソする(減免を直訴する)、同志にちがいない
クリンはハッとしました
トコトコトコ
ガサガサ・・・
夕方、かえってきたチットがクリンにわたした、
おみやげのツツミを開けてみると、
そこにはなんと、
「大社煎餅」の文字が。
ナガノけん(長野県)の、有名な、「諏訪大社」にニンテイされている、
ピーナッツのおせんべいです。
このおせんべいをくれた、
同志のいちぞくは、なんでもナガノけんに田舎があるそうで、
しなのの国(信濃国)といえば、
江戸じだいに、大きなヒャクショウイッキ(百姓一揆)がおこった地いき。
(※れきしにくわしい、チットにききました)
一万人をひきいて、「ギミン(かんじ:義民)」として、ショケイされた、
「嘉助」がいた
でんせつのイッキの地です
ドキドキドキ・・・。
これは、、
これは、、。
イッキかくさく(画策)のニオイがします!
ああ、どうしよう・・。
やっぱり、チットがイッキを起こすんだ。
しんぱいで、しんぱいで、おせんべいを食べる手が、とまりません