大みそ日、
おせちのジュンビを していた時のこと。
干し・シイタケの中に、
子もちシイタケを
見つけました
水もどしして、
元気なすがたに
よみがえったのを見て
「この母子を、
守らなきゃいけない」
って
思いました
だから、、
「良いダシ、出てきたね~。」(チット)
食いしん坊の
家ぞくから、
シイタケ一家を とおざけるべく
力を つくしました
こまめに
水も かえたし、
母子を
干上がらせては いけないので、
部屋の ダンボウも
切りました。
「寒い・・。風邪ひきそうだ・・」「ガマンして!おにいちゃん!」
ですが、
時間が たつにつれ
お水を かえるごとに、
クリンがよびかけても、
だんだん
へんじを しなくなりました・・。
シイタケの
お母さんが 言ったのです。
「クリンさん、ありがとう。
でも、もう、
お別れの時間が 来てしまったようです。。
「どうか・・、私たちを お夜食のにゅうめんに入れてください。」
と。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・。
クリン、
かなしい気もちで いっぱいでした。。
でも・・・、
そのことばを
言った時の
かの女たちの すがたは、
天国にいるような、
きよらかで
安らかな光に、
つつまれていました