はかりしれない・女性の心理
を つづった
雪の小説に、
立原正秋の『残りの雪』
と
いうのがあるので、
今日は、それを とりあげます
たちはらまさあき(立原正秋)は、
女性に人気のあった、昭和の流行作家。
ことに、
男と女の性(さが)を書かせりゃ、みんながうなった
手練れ
ですが、、
「 内容が生々しすぎるから、クリンは読んじゃダメ」「あっ」
と、
取り上げられてしまいました
今回、ご紹介するのは、
ダブルフリン(不倫)小説、なのです
・・・・・
あらすじは、
しん(親)友・チットに
きいてありますので、
きょうみ(興味)のある方は、
小説のぶたい(舞台)となった「北鎌倉」の映ぞうとともに 、
以下を
お読みくださいませ
主人公は、29さいの美人妻
ある日、突然 夫に蒸発されます。
夫は、真面目で優しい・常識人でしたが、
一流大学卒→一流企業の社員→しかるべき良家の娘との結婚→一児
という、
親がしいたレールに乗りつづけている・自分に対して
破壊願望が つのってしまい、
別の女に 走りました。
胸のデカイ・浮気相手と
昼間からもつれあう、トロトロの日々、、
しかし、結局は
(一時の気の迷いに過ぎなかったのかも、、)
と ばかりに
その後、
二人目、三人目・・と 女をつくります。
そんな、
ちがう世界に とんでいってしまった夫の
「流転の日々」が
小説の、まず一つ目のじく(軸)です。
そこに加えて
去られた側の妻の、
さびしい心が よろめいた「婚外恋愛」
というのが、
物語の、二大じく(軸)と なっています
妻の不倫相手は、44歳の
会社社長。
二人は ズブズブの関係になり・・
互いに、
(この人なしでは生きていけないかも)と
思いつめながらも、
結局は
じょうよく(情欲)にのみ、狂います。
そして、さいごは、お定まりの、
しゅらば(修羅場)・・
つらく、
出口の見えないラストに つながっていくのですが・・
物語には、
北かまくら(鎌倉)の
お寺や、竹林、花木の
しっとりとした・ふぜい(風情)が
要所・要所に 描かれるため、
全体の「生臭さ」は 救われていました
しん(親)友・チットいわく、
「立原正秋って、心の描きかたが 上手だね
語彙が豊富で、表現に倦むことがない。
すごいわ
ただ、、
『俺ほど、女の心とカラダのわかっている男はいない』
作者自身の押し出しの強さに 嫌悪感が走ってしまう・・
70年代の作品だから 仕方ないけど、
もろ・男尊女卑だしね。。
清楚で貞淑な人妻が、
年上男の手で 花ひらいてゆく・・
その描写が
ねちっこくて、
途中から、官能小説みたいに なっていくの
ベッドの中の二人の会話が・・
『女になったようだね』『こんなこと、はじめてです
だって
ヤダあ~
・・・・・」
と、
もてあましていました。。
が
あとがきの「解題」を 読んで、
「あれ」
と、
なにやら フ(腑)におちた ようす。。
「・・ねえ この作品、
昭和48年の、
日本経済新聞の連載小説📰だったらしい
どうりで、
愛ルケ(『愛の流刑地』渡辺淳一)に似てると思ったよ」
「登場人物が・・、男も女も気持ち悪い。
愛に対して、真剣じゃない。。」
と
かってに きずつきながらも・・
しん(親)友・チットが
2日間で 450ページを、だだだ・・と
読んでしまったのは、
70年代のビジネスマンたちを、朝から ヘンな気分にさせていた、
「日経新聞のお
に
してやられたから なのでした。
【おすすめ度:まあまあ】
(次回の「雪の日に読む小説」は、その日経連載の情愛小説の本家、渡辺淳一の『阿寒に果つ』、いきます)
そういう作風の作家なんですね~。
清楚なクリンさんには、不似合いですね。
不倫といえば若い頃、失楽園がはやって、読んでみたら、
なんだか暇になっちゃった年寄りが、不倫してるように
見えてバカバカしく思えたものでした。
でも失楽園あたりからこの手の小説は全く読まなくなりました
不倫自体もそうですが、なんか中年以降のこういうどろどろした物語は気持ち悪さが先にたって・・・(笑)
いまだに夢見る夢子的なラブコメは好きですが・・・(笑)
読んだことないんですが、、もし読むとしても おおっぴらにページ広げて読むのは ちと照れそう(笑)
日経に!?それにダブルびっくり(*_*)
私は、知らないこと多すぎるので
ありがとうございました。
せめて、『きぬた』や『冬のかたみに』あたりで、勘弁してくださいね、クリンちゃん。
なんかね、二人があれこれ思い迷い、しまいにはどうすることもできない、という終わりかただって、チットが言ってました🌀
『失楽園』はテレビドラマでしか知らないけど、古谷一行と川島なお美がドロドロしてたのをおぼえてます💡
川島なお美が着ていた着物が忘れられないほどステキだったって、チットが言ってました~←そんなところしかおぼえていない⚠️
クリンより🐻🌼
かずちゃんさまぁ~✨✨🐻✨✨
やっぱりアラフォーくらいのなやめる年代が読む作家なのですね‼️身につまされる人も多いかもしれません、、←男性はアカランくらいでも好んで読んでいるかも💡うちのチットが「男の理想の詰め込みかたが半端じゃなかったわ・・」って言ってました🌀
「中年以降」どころか、この小説では、主人公の29さい人妻の、お父さんとお母さんの性生活まで出てきて、生々しかったようです⚠️
チットは中国歴史ドラマが好きなのでドロドロはなれているのですが、クリンは、かずちゃんさまといっしょでやっぱむねキュンドタバタラブコメいちばん⤴️って思います💖💖💖
クリンより🌼
クリンたち、「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」しかしらないのですが、さっきウィキでしらべて🔍こういう人たちだったんだ
💡と学びました🐻✨
クリンより🌼
あまり知る人もいなくなっている作家さんですが、ねつれつな女性ファンとかいたらしいです🔥
昭和のビジネスマンはしんぶんを折りたたんで朝のつうきん電車🚃💨でこのドロドロ小説を読んでいたのでしょうね🎵
『愛の流刑地』も日経にれんさいされて大人気だったし、日経を読むビジネスマンはちょっとそっち系が好きなのかもしれません⚠️
「蒸発」してしまう主人公の夫のつとめ先が「田村製作所」っていうらしく、狙っているなあと思いました。(←村田製作所のモジリですよね❗)
クリンより🐻🌼
じーじさまが『きぬた』のレビューをお書きになっていたとは‼️←読んでるはずなんですよね🐻2018年なら、、ブログの文章にみおぼえがあります👀
じーじさま、大学生のころから立原正秋にかんかされていたなんて、、←その後のじーじさまの恋愛アレコレ四方山話、ぜひお聞かせくださいませ⤵️🍀🍀🍀そして、立原道をこれからもすすむじーじさまの今後のてんぼうなども、教えていただけましたら幸いです📯✨✨✨
じーじさまのレビューにあったように、「立原さんの美しさへの希求、その通りに感じた」ってうちのチットが言っていました👩
今回読んだ作品も「世間一般の尺度」から見ればどうしようもない連中ということになりますが、主人公が恋人を想い、「同じ現世に生きていながら心を尽くして逢えない仲とはなんだろう、、」と言ったセリフには「痛切なものがあった」とチットがしみじみ言ってました~🌼
クリンより💮