人生のかげ(陰)とともに、
よもやまのドラマを 運んでくる
雨
それが、
他の場所より 多めに ふっているのが、
夜のまち(街)です
今日、ご紹介するのは、
はんむらりょう(かんじ:半村良)
の
「直木賞受賞作」、
『雨やどり』です。
「新宿馬鹿物語」という、れんさく(連作)の
一話で、
ぶたい(舞台)は
かぶき町(東京都新宿区歌舞伎町)、
主人公は
バーテンダーです
・・・ある日、自分のマンションに、ぐうぜん
雨宿りした
キレイで 品のある
ホステスと、
一時、恋に落ちて
しあわせだった
バーテンダーが、
「結婚を考えた時」に ホステスに 去られる・・
と いうだけの、みじかい
ストーリーなのですが、
この バーテンダー
および
ホステス
が、
かたぎ(堅気)みたいに 初々しい 2人であるため、
クリンたち、
昼間のにんげんでも、入り込めます
(しかし・・やっぱりラストは、夜の世界っぽい、世知辛い・別れ方です。。)
昭和の「歌舞伎町」と、令和の「歌舞伎町」
では、
はたらく人の フンイキも
だいぶ・ちがうのかな・・?
とは 思いますが、
2人が
おうせ(逢瀬)を かさねる
マンションのある、
「新宿~四谷」の まち(街)の フンイキは、
作中と
あまり
かわっていませんので・・
あの辺りのフンイキの良さを 知る方には、
オススメしたい作品です
(次回は、「雨の日文庫」をご紹介いたします。ラスト2)
遠ざかって行く自分に 家にいる時間が増えるなら読書しなさいよ
と教えられる気がします。
この半村良の「雨やどり」の表紙は ひょっとして
滝田ゆうさんの絵ではないですか?そうならなつかしいです。
ゆうさんのレトロな世界が好きでした。
今日のくりまんじゅうさまのところの「ブラマスク」にびっくりしすぎちゃって、クリンたち、朝から打ちのめされました
今かくにんしたのですが、「装丁者・滝田ゆう」って書いてありました!
たきたさん、一度見たらわすれられないイラストをお描きになられますよね
「歌舞伎町」っていうよりは「錦糸町」(※東京の墨田区の繁華街。下町です)のほうが、たきたさんの絵には合ってる気もしますが、あのイラストのおかげで、小説もマイルド化してます
1970年代のしんじゅくには、まだ人じょう(情)っぽい空気がこいな~って、思いながらよみました
クリンより
そして、滝田ゆうさんも、なつかしい。
わたしがまだまだ若かったころですね。
それにしても、こんな本を、しかも単行本を持っているクリんちゃんはいったい何歳なのでしょう?
なつかしんでいただけて、さいわいです
この本は、としょかんで借りたものなんです
さいきん、しん(親)友のチットは「直木賞」作家の小説をけっこうよんでいて、さかのぼっていったら、70年代に「直木賞」をとったこの作品に行き当たりました
(チットの年は友じょうにより、ナイショですが、クリンは38さいです
半村さんの小説、よみやすいですね!
でも半ってつくと、「半藤一利」さんと、まちがえちゃうんですよね~・・←そういう人、ぜったい一定数いると思います
クリンより♪
表紙の絵、いいですね~。
皆さんが書いてらっしゃいますが、そうそう、
滝田ゆうさんって方の絵ですね。
堅気みたいに初々しいっていうところが、
ちょっと安心して読めそうな物語です。
関係ないのですが、伊達武将隊第11期始動して、
新しい重綱さまが登場しました。
体が変わっても、さくちゃんは重綱さま応援するそうです。
あたらしいしげつなさま、「うぉおおおおおーーー」って気合十分だったね!
先代のしげつなさまとはちがうタイプだけど、ファンの方々が、よろこびのコメント入れていて、よかったな、とクリンも思いました☆
小説は大人のものがたりってかんじのシーンがありました
半村氏の作品では、「戦国自衛隊」「軍靴の響き」などSF・近未来小説が好きですが、伝説シリーズ「黄金伝説」「平家伝説」などいいですね。
「雨やどり」など、歌舞伎町界隈の女を描いた小説も好きです。しっとりと優しい女が描かれ、そこが魅力でした。
滝田ゆうさんの絵の雰囲気が似合う女、切なくて悲しい女の雰囲気が好きです。
そうそう
半村さんが「雨やどり」みたいなSFじゃないシリーズを書き、それで「直木賞」をとっちゃってたなんて、おどろきです
「雨やどり」のホステスさん、かぶき町っていうより、ぎんざ(銀座)か麻布のホステスさんってかんじがしました!クリンがごかい(誤解)しているのかもしれませんが、今のかぶき町にはあの小説に書かれているような「大人の女性」が少ない気がします。もっと若い女の子が多いんじゃないかな~って、思います
70年代のかぶき町は少しちがいますね