まだ昼間はそれほど冷え込まないのですが、
山の木々がだいぶ色づいてきました。
もともとシイなど常緑の照葉樹が混じっている上に、
杉やヒノキの植林された部分も多いので、
一面のあざやかな紅葉というわけにはいかないけれど、
それなりに穏やかな「秋の錦」が織られていきます。
桜、山桜が早々と散ってしまったあと、
ツタの赤、ハゼノキの赤、ケヤキの落着いたオレンジ色。
ハート形で陽に透けるあかるい黄色はヤマイモの葉っぱ。
しゃらしゃらとぶらさがる実もきれい。
枝にからんだつるをとってきて、くるっとまるめて
ごく簡単なリースにして壁に飾ったりします。
シベリアから渡ってきたジョウビタキ。冬鳥です。
玩具の小鳥のように、ぴょこ、ぴょこと頭を下げて、
「ピッ、ピッ、カッカッ」とはっきりした声で鳴きます。
「火ッ、火ッ」といって火打石をうつようだから「火焚き」。
ジョウは「尉」で、お能の「翁」のことだそうです。
オスの頭が銀白色なのを、白髪のおじいさんに見立てて。
でも、翁というより、長めのロマンスグレイの紳士ですよ。
この紳士はとても好奇心旺盛で、畑に竹でもスコップでも立てて
ちょっとその場を離れると、必ず飛んできてとまります。
シーズン初めに1~2週間ほど、しきりと鳴いて
テリトリーを確保すると、あとは静かになります。
風で倒れた小鳥用の餌台を立て直してもらったら、
すぐシジュウカラが2羽きて、ゴハン?というように
こっちを見ていました。おぼえているのかな。
毎年、冬場には、ひまわりの種を出してあげます。
カエデも少しずつステンドグラスのように染まっていきます。
20年前に鉢植えでもらったのがすっかり大きくなりました。
小さい実生苗の、数枚しかない葉っぱまで色づくのが可愛い。
そうして一番最後にどんぐり(コナラ)の葉が黄金色になり、
12月半ばまで景色を彩ってくれます。
雪の降らない山のゴールデンクリスマス。
アカネちゃんのブログがハロウィンから通常に戻った
と思ったらクリスマス仕様になって、素敵。
つられて、わたしもデザイン変えてみました。
まえの三毛猫さんの絵もよかったんですけどね。