庭の端のピラカンサにメジロがたくさん来ます。
いつも10羽から30羽くらい。
橙色の実をついばんで、おなかいっぱいになると
山桜の高い枝にとまって、羽づくろいして、ひなたぼっこ。
ふくふくまあるくふくらんで、抹茶味の和菓子のよう。
ピラカンサは伸び放題で、枝にとげもあるので近寄りにくい。
でも小鳥は平気でとまります。
この実は秋からずっとあったのに、誰も食べる様子がなくて、
今ごろ急にメジロが来るようになったのは、
今ごろやっと美味しくなったのか、干し柿のように?
それとも、もっと美味しい他の餌がなくなったから?
ときどき猫がじっと見ています。
メジロは動きが素早いし、こみあったやぶの中にいて、
ひらけた地面に降りないので、とれそうでとれません。
それにいつも群れでいるから。
猫を見ると必ず誰かが「ちいっ」と警戒を発します。
あっちでもこっちでもちらちらと動く気配がするので、
猫は目移りしてうまく狙いが定められず、
そのうちくたびれて帰ってきます。
視界の端に別の動きが見えたので、
双眼鏡をのぞくと、コゲラでした。
コゲラはちっちゃいキツツキです。
枝を下から上へ、らせん状にくるくるのぼっていきます。
樹皮をつついて虫などの餌をさがしているのだけれど、
枝を1本ずつ点検しに来ているように見えます。
とんとん、こつこつ、春のしたくはできてますか、って。