「青い羊の丘」#10。
ニュータイプ・ロマンス秋号。
丘の凧あげのシーンは、ジョニー・デップ主演の
映画「ネバーランド」にインスパイアされて。
すごく好きな映画です。
これと「スリーピーホロウ」のジョニーがお気に入り。
雑誌のお仕事は、いつもかなり早めに書いておいて、
ときどき取り出しては眺め、ちょこっと1字書いたり、1字消したり、
というのを繰り返し、しめきりになったら送ります。
ただ、このシリーズに限り、途中にもう一手間というか、
変換作業みたいなものが必要で…
「青い羊」は「木苺通信」の舞台をそのまま流用しているため、
普通に書くと、語り手が女性的になってしまうんです。
そこで、ひととおり最後まで書くと、数日「寝かせて」から、
散髪をするみたいにしゃきしゃきと刈り込んでいきます。
センテンスを短く切ったり、わざとラフに逆立ててみたり、
主語をすぱっと抜いてしまったり、語尾を変えたり。
そうすることで、ぐっと「男の子」っぽく、なっていきます。
いつもそういうことを意識しているわけではなく、
たまたま、これどうやって書いてるんだろう、と考えてみたら、
そうやっている、ということがわかったので、
へええ、そうだったのか…と自分で納得した次第。