ヨーグルトのふたの裏に、
1日に必要なカルシウム700ミリグラムをとるには
何をどれだけ食べなきゃならないか・・ということが書いてあり、
気になったので集めてみた。
その結果。
しいたけ(ゆで)なら 3333個
絹豆腐なら 5丁
こまつな 2束
オクラ 111本
トマト 52個
いちご 257個
焼紅鮭 71切
ロースハム 350グラム
しらす干し 大さじ9杯
豆乳 22カップ
みかん 42個
ゆで卵 27個
ソフトクリーム 5個
牛乳 3杯
焼さんま 23尾
かぼちゃ(ゆで) 3個
うなぎ蒲焼 5尾
まだ他にもあったかもしれないが、
このへんで飽きたので蒐集をやめた。
いずれも、人が1日に食べる量としては非現実的である。
しいたけ3333個なんて象だって食べない。
しらす干し大さじ9杯くらいなら・・うーん、やっぱりちょっと多いか。
要するに、このヨーグルトはカルシウムが豊富なので、
たったの1個(80グラム)で、必要量の半分が簡単に摂取できますよ、
ということを言っているのですね。
ざっと眺めて、素朴な疑問がわく。
その1
もしかして、わざとカルシウムの少ないものを選んでないか?
カルシウムを期待していちごやみかんを食べる人はいないだろう。
しいたけやトマトだってそうだ。
というより、そんなものにもカルシウムが含まれているとは知らなかった。
その2
カルシウム700ミリグラムって、相当努力しないと摂れないような
印象を受けるけれど、本当にそうだとしたら、
栄養学が発達する前に人類が滅亡しなかったのが不思議だ。
「1粒でレモン1000個分のビタミンC」なんていう飴もあるけれど、
考えてみれば、レモン1000個なんて絶対食べられない人間に、
どうしてレモン1000個分のビタミンCが必要になるんだろう。
その3
「何か一種類だけで必要量をまかなう」という仮定が変だ。
人間は雑食性で、いろんなものを食べるようにできている。
肉料理に野菜をつけあわせると見た目にも美しく感じるのは、
そうすることでバランスがとれることを本能が知っているからではないか。
フレンチのコースも、幕の内弁当も、「雑食」のよい見本だ。
(いや、草ばっかり食べている牛や羊だって、あれはあれで
実際はいろんな種類の草を取りまぜて食べているはずで、
一種類だけだと飽きて食べなくなり、他の草を求めて移動する。
そうすることでバランスがとれる)
で、ふと思いついたのです。
上のリストにあるもの、全部少しずつ食べたら、どうなるかなって。
ためしに、単位をすべて「1」にしてみましょうか。
しいたけ(ゆで)1個、絹豆腐1丁、こまつな1束・・は多いから半束でいいか。
オクラ1本、トマト1個、いちご1個、焼紅鮭1切、ロースハム1グラム(笑)、
しらす干し大さじ1杯、豆乳1カップ・・以下省略。
全部合わせても、元気な大人なら1日に食べられないほどの量ではない。
かぼちゃも1個は無理だから4分の1として、焼さんまとうなぎ蒲焼があって
ご飯がないというのは苦しいけど、そのへんは目をつぶることにする。
これでカルシウムがどれだけ摂れるのか、ざっと計算してみた結果・・
もしも閑猫の計算が間違っていなければ、の話ですが、
なぁんと700ミリグラムを軽~く超えてしまったではありませんか。
(あやしいと思った人は、各自、自由研究でやってみてください)
つまり、このようにあれこれいろいろ食べていさえすれば、
必要なカルシウムは(カルシウムに限らず必要な栄養素は)
意外と摂れている可能性がある。
しかし、それを言ってしまうと、このヨーグルトの立場があやうくなる。
その4
・・ということに、もしかして、メーカーさんも気づいたのではないだろうか。
近ごろ、ふたの裏の文字、見かけなくなった気がするので。
(これはだいぶ前に書いて忘れていた記事です。
ちなみに、わたしがヨーグルトを食べているのは、カルシウムというより、
胃腸に負担の少ない形で動物性タンパク質をとるのが目的です。
無理にとらなくてもいいけど・・「雑食」を心がけているので!)
本日の「いいね!」
Crazy Circle Illusion (動画)
えええ?(・・わかんないけど不思議なのでシェア)
Amazing Rolling Illusion Toy (動画)
こちらもかなり不思議。