閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

コインの謎

2014-10-06 22:47:04 | 

 

「トーストの表と裏」についての時鳥さんの文章を読んで、
いろんなものの表と裏について考える。
画用紙の表と裏はちょっとわかりにくい。
海苔の表と裏はわかる。半紙もわかる。
お習字は、わざと裏に書くのが好きだった。
ざらついた面のほうが、字が上手く見える気がした。
そんなことないでしょうか。

コインを投げて決める、というのがある。
表か裏か。
Heads or tails.
投げる前に、どちらを表と呼ぶか確認しておく必要がある。
王様や女王様の顔がついていれば、そっちが表だそうだ。
日本の硬貨には人の顔はついていない。
十円玉なら10、百円玉なら100と大きく書かれたほうが表
・・と信じていたら、なんと、そうではなかった。

大蔵省が決めたところによると、「年号のあるほうが裏」で、
その裏が表なんだそうだ。変な定義ですね。
昔の硬貨は「菊の御紋」が表と決まっていて、年号が裏にあった。
戦後、その菊紋が使えなくなり、「年号が裏」だけが残った・・とのこと。
そう決まっているなら、納得するしかないけれど、
長年の思い込みが、なかなか抜けない。
どう考えても十円玉なんか「鳳凰堂」のほうが裏に見える。
五円玉だけは、表に見えるほうがほんとに表なので、よけいややこしい。
こんなことを考えていると、コイン投げはなかなか始まらない。
じゃんけんで決めたほうがずっと早い。

 

"heads" いろいろ。

 

サッカーの試合で、最初にどちらがボールを蹴るか、
双方のキャプテンを呼んで、主審がコインを投げて決める。
あのコインはどこの国のものだろう。
国の違うチームが対戦するときは、審判の国籍もまた違う。
その場合、主審がポケットから取り出すコインは、
双方の見たこともないデザインである可能性が高い。
そのわりに、投げて、とって、ぱっと見て、
はい、君の勝ち、と瞬時に決まるのが、謎。
三者頭を寄せ合って、「これ表だよ」「えー、裏だろ」と
もめるシーンなんて、見たことないでしょう?

と、ずっと不思議に思っていたら、こういうとき投げるのは
主審のポケットマネーというわけではないらしい。
「トスコイン」という専用のメダルみたいなものを、
ちゃんとスポーツ用品店で売っているんですね。
五百円玉よりちょっと大きいくらいで、片面が白、
片面が黒とか黄色とか、見分けやすい色になっている。
「白か黒か」なら、誰だって間違えようがない。
わあ、知らなかった。
審判をやる人は、本番で落としたりするといけないので、
おうちでこっそりコイン投げの練習をするそうです。
(でも、やっぱりじゃんけんのほうが早い・・と思うけど)
 

ついでに。
コインで思い出したけど、十円玉の裏の、じゃない表の、
鳳凰堂の屋根の両端にオンドリが乗っている。
どっちか一方の尾が短かかったら、それはメンドリで、
メンドリがいる十円玉はすごく珍しいので高く売れる。
小学生のとき、そんなうわさが広まり、一時期、
みんな寄り目になって十円玉ばかり見ていた。
あれはいったい何だったんだろう。
いま鳳凰堂を画像検索してみたら、屋根に乗ってるのは
オンドリなんかではなく、れっきとした鳳凰じゃないですか。
(あ、だから、鳳凰堂・・か・・笑)

 

 

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すごすぎて、1冊も読めずに帰ってきちゃいそうな気がする。

コメント
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