朝起きたら、Mが「たいへん、たいへん!」と言う。
家の裏の花桃の木が、太い根元からぽっきり折れて、倉庫と水タンクの上に倒れかかっていた。
この木はお隣のご主人が、わたしたちの家から見えるようにとわざわざ植えて下さったもので、春にはにぎやかに咲く花を、秋にはほんのり桃色がかった黄色い落ち葉を、毎年楽しませていただいた。
木はとても大きくなり、ここ数年はだいぶ疲れた感じで、咲かない枝や枯れ枝が増えていた。
それでも、この春にも花は咲き、緑の葉はふさふさと茂り、こんな倒れ方をするとは思ってもみなかった。
昨夜はときおり強い風が吹いていたけれど、立ち木が折れるほどの暴風ではない。
根元を見たら、中は大きな空洞になっていた。
鉄砲虫か何かが内側から少しずつ食い荒らし、そこに雨水がしみこんで腐ったのだろう。
枝を切って片づけていたら、青い小さい実がいくつか見つかった。
子孫を残そうとしていたのかな。
できればまた桃の木を植えたいと思う。
この木に最後にのぼったのはクレかな。
勢いをつけて上のほうまで駆け上がり、それからゆっくり降りてきた。
たまたま外にいて、写真を撮った。
ちょうど1週間前のこと。
本日の「いいね!」
鳥の歌
ナターシャ・グジーはウクライナ出身のバンドゥーラ奏者。
この人は日本語の歌もたくさん歌っていますが、わたしはこれが一番好き。