おもてに出ると、どこからともなくユリの香りが流れてくる。
茎や葉にくらべて、ちょっとありえないほど花が大きい。
ゆーらゆーらしている。
ユリの語源は、揺り、かしらね。
こちらはグラジオラス、ですが、咲いたとたんにぽきりと折れてしまったので、グラスの中に。
丈夫な球根植物ではあるけれど、自立できない花というのは困ったもの。
(グラジオラスを分解すると「グラス」と「ラジオ」になる、ということに突然気づいた。
一輪挿しではなくグラスを持ってきた理由はそれだったのか)
この家に引っ越してきて以来、もう30年以上使っていた照明器具を、蛍光灯からLEDに変えた。
そもそも、昨年、2階の窓に猫ドアをとりつけたのが原因だ。
猫ドアとサッシのあいだにどうしてもちょっとだけ隙間ができる。
夜になると、そこから虫が入ってきて、天井の蛍光灯のまわりをぶんぶん飛び回ってうっとうしい。
蛍光灯のカバーにもちょっとだけ隙間があるらしく、カバーの中に入ってしまったのが出て行かず、だんだんたまっていく。
この器具のカバーは非常に外しにくく、いったん外すと非常に取り付けにくいので、掃除のたびにこちらのストレスもたまる。
ちょうど「LEDに変えたら虫が来なくなった」という話を聞いたので、それならと、電器店に出かけた。
照明器具の売り場はまぶしいので、わたしはふだんは近寄らないように、そっちを見ないようにしている。
30年ぶりくらいでまともに見たら、なんと、うちみたいな蛍光灯の器具はひとつもなくて、もうすべてLED照明なのだった。
LEDの青白いきつい光は苦手なので、柔らかい色のがあるかなあ…と心配していたら、何のことはない、ほとんどの器具に色の切り替えと明るさ調節機能がついていた。
それも、リモコンで!
紐ひっぱるんじゃないんだ!
「へえ~」「ほお~」と、Mとふたりで感心していたら、「こうなってるんですよ」と店員さんがカバーをぱかっと開けた。
そこには見慣れたリング状の蛍光灯のかわりに、小さい丸いLED電球がびっしり(百個くらい??)放射状に埋め込まれていて、またびっくり。
LEDは従来の電球より寿命が長いというけれど、この器具のものは切れても交換できず、そのときは丸ごと取り替えるんだそうで。
30年でこんなに様変わりするとはね。
まるで浦島太郎です。
で、買ってきたのが、これ。
いや、猫型ライトではありませんよ。
箱のなかみが…
これ。
好みの色と明るさに設定しておけば、ボタン一押しで点灯する。
なぁんて便利なんでしょう。
(しかし、虫がまったく来なくなった、というわけではない。
それに、やっぱりほんのわずかな隙間はあるらしく、こまかい羽虫のようなのは少し入ってしまう。
でもまあ、かなりましになりました。やれやれ)
本日の収穫
酔猫さんちの「黒トマト」。
黒というか、チョコレート色というか、ダークチェリーというか、なかなか表現の難しい色。
(右端の3つが通常のミニトマト)
お味のほうは特に変わったところはありません。ふつうにおいしい。
食べごろの色がちょっとわかりにくいかな。
本日のゲスト。
よそ猫ジャッキー・タン。
いつも外が真っ暗になってからやって来るので、なかなか姿をはっきり見ることができない。
ベランダに気配がしたとき、窓の隙間からライトとカメラを同時に出して撮ったら写っていた。
そうか、キミはこういう顔だったのか~。
(ライトまぶしいね。ごめんね)
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