閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

なでなで

2011-10-19 10:43:02 | 日々

マドリをなでた。
なでることが、できちゃったのです。
突然。

3月にお目見えして以来、少しずつ馴れて、
家に入ってくるのにためらいがなくなり、
人を見ても逃げなくなり、2メートル、1メートル、
50センチと接近できるようになり・・

このごろは、鼻先10センチにゴハン皿を置き、
食べるのを前で見ていても平気になったのですが、
それでも、毎度毎度「フーッ!」と威嚇する癖が抜けず、
さわるなんてとても無理だと、あきらめていました。

昨夜は、一度ゴハンをあげたあと、しばらくして
戻ってきて、また鳴いていました。
ほっといたのですが、鳴きやまないので階下におりていき、
おかわりを出すついでに、何の気なしに
ドライフードを1粒つまんだ手を差し出してみたところ、

なぁんと、マドリのほうから顔をこすりつけてきたではないか。
そのまま、あごの下から首、頭、さらに背中の半分くらいまで、
なでさせてくれちゃったのでした。
目をほそめて、ごろごろ、くうくう、喉まで鳴らしながら!
爪の出たりひっこんだりする前足で、足踏みしながら!

なにか、ずれていた部品が、かちっと、はまったような感じ。
これまで、「そこにある皿から盗んで食う」だけだったのが、
「このヒトがくれるゴハンだ。ゴハンをくれるヒトだ」という
関連性をようやく認識できたような感じ。
天動説から、地動説へ。
マドリの人生におけるパラダイムシフトの瞬間。

いや、もうずっとまえから、マドリはちゃんと認識していて、
ただそのキッカケがつかめなかっただけかも・・。

短めの、細めの柔らかい毛が密生していて、
毛づくろいも、野良なりには、しているようで。
よしよし、よしよし、マドリはいい子だー、と言いながら、
たっぷりなでなでさせていただいた、深夜のひとときでした。
お泊りはしていかず、いつのまにか姿を消したけれど。
またいらっしゃい。
またなでさせてちょうだい。


ところで、マドリはMが苦手。
姿が見えると絶対入ってこないし、足音がしただけで逃げます。
Mは動物の扱いがうまく、たいていの犬猫はすぐなつくので、
(ヒトもなつきます。特に子どもとか、おばあちゃんとか・・笑)
これはちょっと珍しいこと。
ですが、Mはマドちゃんにゴハンをあげたことが一度もなく、
一日の大部分はアトリエにいて、夜も早く寝てしまうので、
たいていマドちゃんとはすれ違い。
いつまでたっても「知らないおじさん」なのでしょう。

さあ、マドちゃん、次の課題だ。
家の人全員に馴れること。
めざせ、「家猫検定・3級」。

(きななは昨年「おひざに乗る」をクリアして、2級を取得しました。
が、「一緒に寝る」ができないので、いまだ1級がとれない・・)

 

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秋明菊

2011-10-18 11:19:54 | 日々

今年も会えたね。
去年とおなじ場所で。
笑っているね。

 

チヂミザサ・・かな。
こういう小さい草の穂が好きでしょうがない。
風に揺れてきらきら、きらきら光る。

 

 

うふ。あたらしいマットだ。

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コイル

2011-10-17 09:31:25 | 日々

まるで現代アートのような緑のコイル。
なんでしょう?

 

じつは、ゴーヤの巻きひげ。
こっちではタデの花にからんでいる。
それは迷惑だよ。
誰かに頼りたい気持ちはわかるけど。

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2011-10-16 16:01:16 | 日々

朝から目が「栗モード」になっている。

一歩おもてに出れば、自動的に足元を見る。
草むらに落ちた栗の実の、ころんとしたかたち、
色、艶を、センサーのように感知して、
ピピッ、拾えと、手に指令を送る。

昨年のような豊作ではないが、こまめに拾っていくと、
いつのまにかポケットがふくらむ。
粒は小さいけれど、これだけあれば、ちょっとしたもの。


ハナミズキの赤い実、ひとつだけ。

 

こちらの赤い実はサンシュユ。
斑入りの葉に特徴がある。

 

 

畑のそばの、畑じゃない草むらで、鶴首南瓜を発見。
Uターンしても、完熟です。立派!

 

 

テーブルの上にローカル新聞がたたんで置いてある。
朝から、それがちらちらと目に入るたびに、
何か気持ちにひっかかるものがある。
いったい何が気になるのか、不思議だったが、
夜になって、手に取ってよく見たら、やっとわかった。

前日におこなわれたクロスカントリー大会の記事だ。
見出しに、
「雨もろともせず力走」
2センチ角くらいの大きな字でそう書いてある。

 

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りんごケーキ

2011-10-15 13:53:11 | 日々

青森からりんごをいただきました。
かりかりの、ぱりぱりの、酸味のしっかりしたりんごです。

あ、お菓子つくろう。
とてもひさしぶりに、そう思いました。
このところ、パンは2日に1度くらい焼くけれど、
オーブン仕事はとんとご無沙汰で。

しかし、思いついたのはいいけれど、バターがないんだな。
どんな焼き菓子も、たいていバターが必要です。
そもそも、バターはこのごろ高いだけでなく品薄で、
スーパーの棚に置いてあることのほうが珍しい。
パン焼き用に買ったマーガリンはあるんだけど、
お菓子にたくさん使うには、ちょっと・・。

そうそう、バターを使わないケーキが1つだけありました。
その名も「りんごのほったら菓子」という・・。

このフザケタ名前はどなたの命名か存じませんが、
とにかくものすごく簡単に、しかも間違いなくできるケーキ。

材料

りんご(紅玉系)小1個 卵1個 砂糖60g サラダ油大さじ2 
小麦粉100g ベーキングパウダー小さじ半分 シナモン(好みで)

つくりかた

1 りんごは皮をむき、8つ割りにして、いちょう切りにする。

2 卵、砂糖、サラダ油をボウルにいれ、泡立て器でまぜる。

3 とろとろになったら、りんごを入れてまぜる。

4 小麦粉・BP・シナモンを合わせてふるい入れ、さっとまぜる。

5 クッキングペーパーをしいた型に流し込み、
  180℃のオーブンで30分ほど焼く。25分すぎたら様子をみて、
  こんがりきつね色になったらできあがり。

粉とりんごが半々くらいなので、しっとり柔かくできます。
バターを練ったり、卵を泡立てたりする元気がなくても作れて、
幼児にもお年寄りにもやさしい、素朴なケーキ。
上の分量は18センチのパウンド型。

写真はうまく撮れないので、小さくupしてみよう(笑)
翌日のほうが、味がなじんで、美味しいです。

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理想の大根

2011-10-14 11:45:29 | 日々

畑の大根の葉が15センチほどに伸びた。
バッタやら青虫やらに食われて、ぽちぽち穴だらけだが、
少しくらいの虫食いはあまり影響しない。
もうじき気温が下がってくれば虫もいなくなり、
すくすくと育って立派な大根になるはず。

畝の端に、名札がわりに種の袋がさしてあり、
品種は年によっていろいろだが、
今年のは「新理想大根」と書いてある。
はて、理想の大根とはどのようなものか。
袋の裏の説明を読んでみると、

・生育旺盛で肥大早く、収穫も多い。
・胴太で、肉付きは先端まで非常に良い。
・皮肌は純白色で、形状よく揃う。
・漬物にも、煮食用にも適す。

ということだそうです。
なるほど。

一方、閑猫の考える理想の大根(@家庭菜園)とは、

いっぺんにまいても、いっぺんにそろって育たず、
1~2週間ずつずれて食べ頃になってくれる大根!

・・ですが、そんな都合のいいものは、ないか。


毎年、大根は、種さえまけば、よくできる。
大きく失敗した年というのは記憶にない。
しかし、失敗を見越して、かなり多めにまくものだから、
たいてい最後には食べきれずたくさん余ってしまう。

放っておくと、太い根が(正確にいえば大半が「茎」ですが)
にょきにょきと地上に立ちあがり、その上に
白と薄紫の菜の花が、人の目の高さに乱れ咲く。
わが家ではすっかり見慣れた春の光景だけれど、
一般的には、かなり奇妙な眺めだろうと思う。

昨春は、花に蜜蜂がよく来ていたので、
一番端の1本だけ、抜かずにそのまま放置していた。
花が種になり、茎まですっかりからからに枯れるころ、
根も「へちまたわし」のように茶色く繊維だけを残して、
野菜の大根からは想像もつかない姿になっていた。

枯れて、朽ちるまで、放っておいてもらうこと。
実を結び種を散らし、そこからまた芽を出しよみがえること。
植物としての大根からみれば、
それこそが「理想」ではないだろうか。
そう考えれば、おでん鍋は大根の終着点ではない。
夢破れ途上に斃れたものたちの姿かもしれない。

(・・と馬鹿なことを書いておりますが、
わたくしはおでんが好きなので、早くとれるといいなあ、大根) 

 

よーし、これで冬もあったかいぞ!
(薪割りしたのは、茶々じゃないよ。おとうさんだよ)

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で?

2011-10-13 09:51:58 | 日々

あたしを撮るの? 撮らないの?

(新刊絵本の見本ができました。が、
発売は11月初旬なので、先行広告、ちょっとだけ・・)

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偽月光

2011-10-12 11:51:00 | 日々

カメラはコンパクトデジタルでじゅうぶんだけれど、
残念なのは月が撮れないことだ。
遠く、小さく、形もぼやけてしまう。

わたしの見た感じでは、月は飛行機のほんの少し上、
雲と同じ並びにあるので、雲が撮れて月が撮れないことが
どうにも不思議でしかたない。
ほんとうは、もっともっとずーっと遠くにあるのですね。


かわりに「テーブルの上の月あかり」を。
いや、ほんのり「月あかり風味」で。

 

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金木犀の道

2011-10-11 09:25:03 | 日々

真ん中通るのは遠慮しておくよ。

 

赤いのはサンショウの実?
足場が悪く危険なためこれ以上近寄れず。

つくだ煮にするのは未熟な青い実。
粉山椒にするのは、熟した種ではなく、皮の部分だとか。
知らなかった~。

 

クマンバチさんはお仕事中。
小さい萩の花にも蜜があるらしい。

 

猪さんの先回りして山栗ゲット。

 

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2011-10-10 08:28:36 | 日々

朝5時半頃か、外で猫がけんかしている。
うあーう、なあーう、と声を上げ、交互に威嚇し合っている。
珊瑚と、たぶんマドリだと思う。

猫のけんかは、にらみ合いの時間が長い。
放っておくと、双方の声がだんだん高まり、最後には、
うぎゃおぎゃおぎゃお!と、取っ組み合ってころげまわり、
噛む蹴るひっかくで怪我もするので、なるべく阻止したい。

眠いけれど起きて、窓をあけて「さんちゃんっ!」と呼ぶと、
ぴたりと声が止み、ころがるように走り去る音がする。
ヒトの援護を得て、がぜん優勢になったさんちゃんが、
逃げるマドリを調子にのって追いかけていったらしい。

マドリが猫穴から入ってきてゴハンを食べていっても、
さんちゃんはかまわず同じ部屋で寝ている。
これが、家から少し離れた場所で出会うと、
どういうわけか、必ずけんかになるのである。
テリトリーの境界はがんばって防衛するけれど、
境界線の内側にいる相手は仲間とみなすルールがあるのかな。

寝直す。
1時間ほどしたら、掛布団にずしりと重いのが乗ってきた。
さわるとしんなり柔らかいので、取り組みは不戦勝らしく。
一戦まじえて帰ってくると、全身ごわごわになっているし、
負けると人のそばには来ないで棚の上にあがってしまうのだ。
よしよし。きみはわかりやすい猫だね。


午後、上の畑の裏の、ぼさぼさの斜面で、
枯れ草の茎が妙な揺れ方をするのに、ふと気づいた。
じーっと見上げていたら、影の中からじんわりにじみ出すように、
黒っぽい動物のかたちがあらわれる。
「出た!」ではなくて「いたのか!」と驚く。
ほんとうに静かで、隠し絵のようなのだ。

バク・・かと一瞬思ったが、そんなことはない。
大きめのずんぐりした猪。
木の実を拾いに来ているのだろう。
冬支度に忙しいこの季節は、日中でもときどき見かける。
今年は山桜の実は異常に多かったのに、
どんぐりや栗は逆に少ない。
このあいだの台風で青い実がだいぶ落ちてしまったし。
のんびりお昼寝はしていられない。

しばらく見ていてから、黙ってドンと足を踏み鳴らすと、
重そうな身体をゆすって、どさどさと駆け上がっていった。
1頭は左へ、1頭は右へ。
あ。2頭いたのか。


萩も、尾花も揃って、十三夜。
やや雲が多めで、冴えわたるとはいかないが、
流れてくる雲のふちが月あかりに照らされ、
妖しく変化するのを眺める。
雲あっての月、月あっての雲もまた良し。

 

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