目覚める前の静かな喧騒甘い目蓋の被さる目元に飛び交う四分音符枕元は小さなコンサート朝を迎えるこの時間に流れるプレリュード . . . 本文を読む
点と点が結び合わさって繋がれた血と血心を閉ざさず 日本に生まれたDNAとして 僕は世界へ羽ばたく記憶を薄れさせないで僕のほんとうの力を出したいんだ教えて僕はいったい何を燃やして生きるのかお前の前に立ちふさがる恐怖を超えろ! . . . 本文を読む
言葉にロックをしてしまい
錠が開かなくなった夜
言葉の旨みもつゆ知らず
駆けだす脳内暴走列車
それは銀河も跨がず
ただ無明の波に揺れる
化けの皮をはいだら
そこには虚しさがあった
ああ あそこに想いがある
開くことのなかった想いがある
言葉として選ばれなかった感情がある
高尚なフランス文学でさえ届かなかった想いがある
高尚だと . . . 本文を読む
隠された欲望を二重に塗りつぶし誤魔化すことのないように目蓋に問う世界は隠されたパズルか?蛇口をひねればでるように欲望もまたここぞというときに出ればいいもの垂れ流しをしなければそれでいいもの言葉をもとに見るものを見る私の身体に問う 私の背筋はこう伸びたがっているのか?見るものを見聞くことを聞きただ淡々と事を為しているようでいてそれが充々と事を為すことであるように世界を見る . . . 本文を読む
あれ?気がついたときには僕は過ちを犯していた過激犯?確信犯?卵を割って落としたみたいにぐちゃぐちゃになった僕の思想ゆっくり整理し直して早数年秒針が音を立てて進むのを聞き耳立てる夜聞こえないものが聞こえあるはずのないものが見える歪んだ世界はさっさと直して次へ行け . . . 本文を読む
今が上空から降ってくる明日は扉の向こううずうずしている静寂はただ明日の喧騒のためにあり 占いは当たらないことで皆の役に立つ古今東西 知らない人は当たり前に存在し 実際問題 知ることで痛手を負うこともある 氷を頬張る夏の終わり そうめんのような声に 絡まるモノ あれは月の顔だ . . . 本文を読む
今 ひびく風 うた 朝をひらけ冷ました熱を歌で伸ばせ一秒 一秒を吐息で吹く心はまだ凱旋を知らず勇気を求めて眼は踊るこの一瞬を 一瞬を積み重ねて明日へ行く波打つ思想はまだ来ぬ明日へつづく . . . 本文を読む
張り詰めた声で僕は明日を叫んだ神様は何処にも居なかった青すぎる春は青過ぎて何色にもならず言葉の破片は無意味に胸に刺さった遠く近く君は揺れ動く僕に昔、術はなかった嘘を剥いで 何遍も剥いで這い出る詐称は明日を台無しにする胡麻をするその本心は 何処にもないその心ロックを忘れていた 心にロックをして 自分自身は行方不明に箍が外れた心は 無性に白線を跨ごうとし 欠落とその半端な理想の胡散臭さに吐き気を覚えた . . . 本文を読む
真っ白な喩えを持ち出して
地面に生命の白線を引く
何も生えていないその真っ白な地面は
インクという水を欲しがっている
表面に傷をつけられることを願うそのタブララサ
あまりに多くの飾りや華美な声に誑かされた魂も
夜寝る前に聴く一篇の詩のように
眠りへ向かう音楽となる
また再生される朝は
音もなく訪れるサウウンドトラ . . . 本文を読む
今日は今日でてんやわんやのネット社会
アツは夏いのフレーズも常套句となり早何年?
洩れるエゴの汚い汚物も
るつぼのなかで渦を巻く
エゴをエコと取り違え
キーボードをタイプミスしたあなたは
ほんとうの答えを知らない 知らない
不知火の呪いを解くのは
キーを誠実にノックする求道者たち
叩けよさらば戸は立てん
噂も阻めぬ声な . . . 本文を読む
嘘生む像
奇跡はそのスクリーン上
煌々と輝く
その像生む象
囲まれるzoo
人々に身体中を撫でられて
その正体を溶かしてしまう動物は
明日を覚ます奇跡を起こす可能性を持つ
ノスタルジアの甘い闇は
その動物の格好の棲み処である
ウゾウムゾウに内蔵された
思想のストラクチャの何処かにあるスイッチを捜す
迫 . . . 本文を読む