文明の進歩とは、「恐怖」による束縛から「安心」がもたらす自由へ至る道のりをたどるものだ。
而して、自然を「畏怖」の対象から「征服」の対象にすり替えたのが科学の発端である。
コントロールしようがないモノを、どうにかしてねじ伏せることができるかどうかが科学の仕事である。
思い通りにならない世界を、思い通りにしようと東奔西走するのが、人類の目下の任務である。
人間にとって最大のカタルシ . . . 本文を読む
人の巣
都会に憧れるのは、良いことだ、という素直な心情の吐露が素晴らしい。
また、建築とは、人の夢の具現化された美しいもの。その権威を誇示するもの。文明の程度を測るもの。
欲望の巣窟としての都会。
また欲望の具現化されたものとしての都会。
欲望の渦巻く都会。
女性を求める、また
高貴なる生活を求める、
のも自然な素直な欲求である、
人間はそういう本能的な欲求にはあ . . . 本文を読む
僕らの意識の真相は、ズレと間と差異によって明かされる。
赤い真夜中に、テーブルの上に残したパンケーキの熱量さえ、僕らの意識がそれに到達する前に、その温度はどんどん大気中に逃げていく。
かるが故に、僕らが何かを実現させるには、僕らは何かを未成就のままにしなければならない。
想像が逞しく広大な草原を駆け抜ける、そのイメージでさえ、僕は夜のパーソナルコンピュータの前で思い浮かべているに過ぎない。 . . . 本文を読む
答え。なんてあるようで、ないもの。誰かに期待されているだけ。僕らは、自分なりの答を見つけることができる。それでいて、風のように移ろうもの。桜のように、どんな確かな答えも散っていく。地元の桜は、今が見頃とのこと。どうかささやかな喜びを、感じられるように。
(これを書いたのは、もちろん春です) . . . 本文を読む
しかしながら、戦力を持つということによって、他ならぬ人間を傷つけるのは、果たして許されることなんでしょうか? 自国の人だ、他国の人だ、と分けるのは、人間が敢えて分けた存在に過ぎないとも思うのですが。人間が、今のところ近くにいる人たちのほうが安全だから、一定の場所に線を引くという行為をしているだけのような気がします。そして、それは過程であると。と、いっても、僕も果たして、じゃあ完璧な平和なんかが訪 . . . 本文を読む
なんにも、解決しないけど。なんにもないより、マシだ。でも、なんにもないこの夜だって、なんにもないわけじゃないんだろう。呼吸もしている。視力を使っている。タイピングしている。
最初に解決しないって言ったけど、なんにも問題なんてないんだから、何にも解決するようなことはないんだろう。でも、何にもないと、何かを生み出してしまう人間だから、つい苦しみも作ってしまう、それは、仕様がないんだろう。でも、きっと、 . . . 本文を読む
ランボー 「永遠」
彼の感想。
永遠を語る。ことの
幸福。
理性の輝き!
空から青さを引っ剥がすことで、詩人は偉大なことを成し得たと初めて思うのだろう。
目に映る、素直な色を滅却することで、詩人は美しい死を遂げる。僕は、 「日本語でポエムとしての詩 と 亡くなることとしての「死」というワードが、同じ響きを持つことに何らかの暗号を読み取る! 自分が、太陽に化したような昂揚感に . . . 本文を読む
われわれ日本人は
古来より「和」の精神を大事にしてきた
ある種の構造主義的な思想を
肉体的に再現し実践している民なのかもしれない
人間には
それぞれの分に合った仕事が割り当てられる
それは
儒教的な考えによるものだろうか
いずれにせよ「和」へと辿りつくまでは、
詮方なく「争い」が起こることもしばしばあっただろう
しかし「争い」は生活の質の向上のために
行われてき . . . 本文を読む
あなたの心には「正義」というものが隠されていると信じますか?
そもそも、人間が「善」なる行動をしたいと思う陰には、「自分がより良き状態になりたいという欲望」、又は、「自分の価値を上げたいという極めて利己的な顕示欲や名誉欲」などが、隠されているということは頭に入れておかなければならない。
私は、以下のように断言する。人生において、われわれはすべて衝動としての「善」、或いは「悪」を行うこと以外 . . . 本文を読む