これは、私の、記念すべき第一号の詩です。
中学に入ってから、第一号ということです。それまでも、少し詩を書いたことはあるのですが…。その頃は(小学生のとき)、あまり詩を書いているつもりはございませんでした。一段一段を登る音に共鳴するかのようなもののけ、とありますが、これは何者かの気配が私を付いてきていると感じたような心です。まあ、書いたままのことでしょうか。
その前に、題名について説明しまし . . . 本文を読む
一段一段を
登る音に共鳴する
かのようなものの
け、「おまえを食
べてやろうか。」
そう言っては、おまえ
は、そこらの曲がり
くねった、木の幹
に姿をかくす。
「おまえの生命(いのち)
をす い とって
やろうか
おれの緑
に 染め上げて。」
「おまえはもう私を
のみこんでいるよ
私も君を。」
声をひそめている気配を
僕は(もう)知っていた(よ)
海から聞く音(ね . . . 本文を読む